Fumiya Hirano 仮縫い編

昨年10月にオーダーした英国・サヴィルロウのFumiya Hiranoのビスポークダブルブレステッドブレザー。いつの間にか半年が経過しフミヤさんが再び来日、仮縫いに臨んで参りました。

10月にバンチから選んだ生地が形になっていることにまず感動、早速腕を通す。着ているときの写真を撮るのを失念してしまったのですが、一番驚いたのはアームホールまわりの引き締まり感、というのか・・・上手く言葉に出来ませんが、これまで着てきた服とは全く別の感覚がありました。英国スタイルの特長でもある小さくて丸いアームホールは腕を通すと、まさにピッタリと腕に吸い付くのに、腕を回したり動かしてみても全く窮屈さを感じない。実に不思議な感覚でした。

今回はまだ取り付けされていませんでしたが、完成品に使うアームホールのパッドまですべて手作りをされるそうです。着る人によって素材の配合など少しずつ調整し「その人に一番合うように作るのがビスポークですから」との言葉には相当なこだわりが感じられました。

フミヤさんの目から見て修正すべき点がいくつかあったので印をつけて、その後袖の仮留めを外して腕の部分をゴソッと外す。アームホールの大きさや、腕を少し上げて脇の下あたりのフィット感を確認したり。

ブレザーの顔でもあるボタンはいくつかサンプルを持って来て頂きました。イギリスのボタン、裏側にはすべてMade in Englandの刻印があり気分があがります。真ん中のマットなゴールドのメタルボタンを基本的には採用するつもりでいますが、次回もダークカラーのボタンをいくつか持って来て頂くことにしました。

サンプルのダブルブレステッドスーツも着させて頂きましたが、めちゃくちゃ格好良かった・・・次はスーツも是非オーダーしたいですが、そのときは是非ダブルに、と思わせてくれるような素晴らしい一着でした。

今回はフミヤさん、ヘンリープール時代に出逢われたという奥様との来日。奥様はその昔英国マーガレットハウエルのパタンナーとして働いていたこともあるそうで、私の大好きなブランドなだけにまたご縁を感じました。奥様のビスポークブレザーも至高の逸品。中国出身の奥様と少しだけ中国語でやり取りが出来ましたが、もっと大学時代しっかり勉強しておけば・・・と少し後悔しました。

そして、一応ダメ元で・・・と思って聞いてみたのですが、10月の中縫いの後完成し次第一度日本へ送って頂き、私の結婚式に間に合うように仕上げてもらえることになりました。式の衣装は式場提携のアトリエでオーダーすることになっていますから、二次会の衣装にはFumiya Hiranoで臨みたいと思っています。本来の納品予定だった来年の4月にも来日のタイミングで一度チェックしてもらい、問題があればお直しをお願いします。

いずれにしても、結婚式当日にビスポークブレザーが着れるとなると俄然楽しみになってきました。次回中縫いまで楽しみに待ちたいと思います。

コメント

  1. シロ より:

    初めての仮縫い
    オボイストさん、こんばんは!

    初めての仮縫いの様子、まるで自分のことのようにワクワクしながら拝見しておりました♪バンチでしか見ていなかった生地が、仮縫いとはいえ、服の形になって目の前に現れた時の感動は忘れられませんよね!!!
    ピタッと寄り添うようにフィットしつつ、動きを妨げないアームホールはまさにBespokeならでは!僕も最初にVick Tailorで仮縫いをした時に、その感触にびっくりしたものでした。こればっかりは、どんなに高級であってもマスメイドの服では到達しえない領域かと思います。

    これから中縫いで、さらに形になっていくのが楽しみですね!そして結婚式の二次会で着用されるとの事、こんなに素敵な事はありません!きっとHirano氏も嬉しいのではないでしょうか^ ^

  2. オボイスト より:

    シロさん(^^)
    コメントありがとうございます! 返信まで時間がかかってしまい申し訳ありません。

    おっしゃる通り、一枚の布だったものが自分のためだけに形になってくると何とも言えぬ満たされた気持ちになりますね♪

    あの感覚は何なのでしょう、どうにも言葉で表現するのは難しいようです。アームホールは確かに小さめの、イングリッシュカットらしく正円に近い形なのに、着てみたあとにどうしてあそこまできつく感じないのか、本当に不思議ですがそれがビスポークの力なのだろうと思い知らされました。

    ありがとうございます、フミヤさんも「きっとそのほうが服も喜ぶと思いますから」と言ってくださいました(^^♪ それまで頑張って体型維持、というより結婚式に向けてちょっと絞らないと・・・(^^;笑

タイトルとURLをコピーしました