ハネムーンDover

Shoes

皆さんはもう #汗だく英国節約旅 シリーズ、ご覧になりましたか? 節約とは名ばかりの、新婚旅行先のロンドン・スコットランドで汗だくさんが暴力的に買い物しまくるスペクタクル超大作。彼は旅行前の日本でも買いまくっていたはずなのですが、そんなことお構いなしに、ゴンゴンに攻める勇姿はもはや雷神。

特に嬉しかったのは、夜中に変なテンションになり連れポチしたFumiya Hiranoのスーツに合わせて、旅の相棒にオボイストモデルを選んでくれたこと。全天候型のコンフォータブルな靴ですから旅にはもってこいですが、サヴィルロウにオボモが降り立つ日が来るとは。フミヤさんが渡英後にカッターとして活躍したヘンリープール前での写真は痺れるほどの格好良さです。ちなみに汗だくさん、基本的にこのスーツとアルデックスで仕立てたサファリセットアップ以外は現地で着ていないそうです。お洒落のためにスーツで海外旅行とは・・・本気度が違います。

さて、そんな汗だくさんからは旅行中毎日のように「今ここにいます、何か要りますか?」とバイヤー連絡が入っていました。私と汗だくさん、そしておかてつさん3人の“もうこれ以上何も買えない人たちの集い”という恐ろしい名前のLINEグループです。昔からブリティッシュなアイテムが大好きな私は、UK製マーガレットハウエルのシャツか、FOXあたりのテレスコピックか、何か小物をお願いしようと思っていたのですが・・・事故が起きたのは、汗だく節約英国旅のラスト2days、ノーザンプトンのファクトリーショップ巡り中でした。

シャツに靴にネクタイにと、破竹の勢いで買いに買いまくる汗だくさんから「エドワードグリーン(のファクトリーショップ)、やばいっす」とLINEが入りました。そこにはずらりと並ぶアウトレット品の数々。何かしらの理由で検品で弾かれた靴がこれでもかとラックにパンパンになっています。身体も足のサイズも外国人並みの汗だくさんは選択肢が多そうですが、まあ私は6.5Eだし、おかてつさんなんて4.5ですから、あんまりないですよね?と恐る恐る聞いてみると・・・、

あんのかーい! それもめちゃくちゃいっぱいありそうだったので、リクエストで「スエードで良さそうなのあります?」とLINEを送り、返ってきたのが下の写真。タッセルローファーやシングルモンクなど気になるものもありますが、なんとグリーンの代名詞Doverがここに見えるだけで3足もあるじゃないですか。私はDover型と呼ばれる靴はKOKONのStaffordを持っていますが、ビジネスにもカジュアルにもすごく使いやすくて大変気に入っています。それをエスプレッソカラーで手に入れられたらますます守備範囲が広がるな、と・・・普段だったらしばらく迷ったりするんですけど、汗だくさんはこう見えて一応新婚旅行中のはず。日本で待つおじさんたちとのやりとりにあまり時間を割いていただくのは忍びなく思い、もうその場の勢いで「じゃあDoverで良さそうなやつお願い」と頼んじゃったんですね。グリーンの靴は革靴にハマった初期の頃に買った202チェルシーの黒と、今年読者のS様にお譲りしたメゾンキツネ別注の型押し外羽根ウィングチップを履いてきましたが、ようやくDoverに辿り着いた感があります。現地のファクトリーショップ価格で爆安だったのはもちろんですが、友人がハネムーン先から持って帰ってきてくれた靴というだけでなんだか思い出深いし、縁起が良いですよね。

もちろんおかてつさんも敵の攻撃にあえなく陥落し、我々は3人揃ってウェストミンスター宮殿のビッグベンから飛び降りる覚悟で靴を買ったのでした。(汗だくさんはこの後もまだ別のところでもう一足買っていましたが・・・笑)

そして帰国翌日、まだ時差ボケ中の汗だくさんから早速受け取ったのが改めてこちらです。Edward Green Dover202の6.5E、エスプレッソスエードです。私はもちろん、汗だくさんの目でもしっかりとチェックをしていただいたようですが、一体何が理由でファクトリーセカンドになったのか全く分かりません。

イギリスで買ったばかりのリバティのシャツを着た汗だくさんの手に抱えられたDover。スエードはしっとりとしたとても質感の高いもので、さすがグリーンだと思わせてくれます。多分二度とない現地セール価格でしたので変わった革やデザインの靴を・・・とも思いましたが、やはり定番は安定です、良いに決まっている。

ファクトリーセカンド品であることを示す印を探しましたが、片足の小窓の中のクルクルがそうなのかな? それ以外にそれらしいものは見当たりませんでした。

ちなみにソールはダイナイト。スエードですから雨の日も臆することなくガンガン使っていこうと思います。

せっかくなのでKOKONのStaffordと並べて比較してみました。他のブランドで似たようなデザインのバッグがたくさん出てきてもエルメスのバーキンが揺るぎなくバーキンであるのと同じく、エドワードグリーンのDoverはどこまで行ってもDoverであると思います。

とてもよく似ていますが、羽根の長さやモカ部の形状などそれぞれに個性が見られます。コバの張り出しが大きい分Doverの方が一回り大きく見えますが、履いた感じはジャストフィット。昔履いていた2足のグリーンと比べて、土踏まず部分のサポートが強くなっているように感じるのはなぜだろう。ラストは同じはずなので、モデル特有のものなのかもしれません。

羽根と捨て寸はDoverの方が若干長く、若干内向きにカーブしているKOKONと比べてDoverは比較的ストレートなシルエットです。

ヒールカウンターはどちらもダブルステッチですが、Doverのステッチの方が間隔が広く取られています。僅かな差ではありますが、こうして横から見たときに覚える印象が違ってくるのが靴の面白いところ。

ライトアングルモカステッチの迫力はKOKONに軍配が上がりますね。Doverはシンプルですっきりとした印象。実際に服に合わせて履いてみてどんな具合か見ていきたいと思います。

スエードなのでほとんど見えませんが、スキンステッチはさすがお家芸だけあって綺麗です。カントリーテイストが強くなりがちなデザインですが、Doverは見事に都会的な雰囲気を醸し出すことに成功しています。

ちなみにおかてつさんが手に入れたのはこれまた素晴らしいブラックカーフのサイドゴアブーツです。サイズ的におそらくレディースモデル? おかてつさんのスタイルにもバッチリとハマる素晴らしい選択。

もう一つ、スコットランドで汗だくさんが私とおかてつさんに買ってきてくれたのは3人お揃いのウールネクタイです。これは完全にお土産としてプレゼントしてくれました。ブラックウォッチのセットアップも3人で仕立てたことですし、スーツにこのネクタイと各々買ったエドワードグリーンを履いて記念写真を撮りたいですね♩

思わぬ巻き込み事故ではありましたが、一生の思い出に残る靴を手にすることができました。早速今日履いてみよう。汗だくさん、本当にありがとうございました♩

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