ALL STAR

ずっとやらなきゃと思いながらも、後回しにしていた靴のメンテナンス。

新しい靴がやってきた時というのは手持ちの靴に対しても美意識が高まるようで、休日の半分を使って一斉に手入れを施しました。

どれも惚れ込んで買った靴ばかりですから良いに決まってるのですが、その中でもやはり別格と思える靴があります。

まずは結婚式用に誂えたボレロのストレートチップ。大切な時に履いていますが、モチっとした極上のブラックカーフが触っていても素晴らしい。ビスポーク特有の色気のあるシルエットも。来月で入籍して一年になりますから、結婚記念日にはこの靴を履いていよう。

私のファーストKOKON・422。少し濡れるだけで見るに堪えないシミができますが、磨き上げればすぐにこの通り。コードバンは丈夫な素材だと改めて教えてくれる一足。

ベックマンは夏の間は休憩中ですが、手持ちの中で一番の古株。酸いも甘いも共にしてきた靴だけが持つ渋みがあります。

仕事靴としてこれ以上ないほど有能な働きをするコルノブルゥのプレタポルテ。リッジウェイソールに替えてからますます活躍してくれていて、今やなくてはならない一足に。脱ぎ履きが楽なのも夏場にはもってこいです。

その他、やはり私はアラルディの財布やルボナーのバッグからも分かるように、シボ革や型押し革が大好物。アリゾナを使用したKOKONのStaffordやGuidiの型押し革を使ったジャコメッティのプレーントゥ、もちろん新顔のキツネグリーンも。

そのキツネグリーン、早速履き下ろしてみました。まずパンツ選びに難航。靴の持つ存在感が強すぎて半端なパンツじゃ跳ね返されてしまうんですね。結局大江洋服店のデニムと合わせてみました。

ダブルレザーソールだから思っていた以上に返りが悪い。このまま使っていてはすぐにつま先がやられてしまうと思い、喰わず嫌いのスチールを装着してみることにしました。

依頼したのはいつものRESH。交通の便も良いし、他のお店を改めて探そうとも思いません。信頼できる丁寧な仕事。

今回はトライアンフスチールを選びました。深い理由はなく、オススメしてくれたものの中から見た目の好みで判断。

寸分の狂いもない。

ついでにシューツリーも選んでもらいました。いろいろと入れてみて、ディプロマットの細身のタイプを薦めてくれましたのでこちらにしました。

話が脱線しますが、私はかなり足に汗をかきますので、シューツリーを入れるタイミングは1日何も入れずに乾かした後にしています。

靴も全部綺麗になって清々しい気持ち。盆前まであとひと月、エンジン全開でいかねばなりませんから、まずは足元から。明日からまたどんどん汚して仕事に励みたいと思います。