“キツネグリーン”

私は月曜日休みのため、周りの友人たちとは時間が合わず、祝日だとしたら妻と過ごすことが多い為、普段は一人でいることが多いです。それが結婚式の友人代表スピーチをお願いした腐れ縁の友と大学から会社まで同じ友人と、珍しく休みがあって温泉に行くことに。

私の家からだと三重県の長島リゾートまで高速で30分程で行くことが出来ますから、近所の大きい温泉に行く感覚で・・・温泉だけでは持て余すから、ついでにアウトレットを見ようということになりました。

それが・・・温泉メインの一日のはずが、埋もれている宝物を発見して持ち帰ってきてしまいました。

ボックスの色はオールデンのようですが・・・

エドワードグリーン。以前(大学3,4年の頃だから5,6年程前)買った時はエメラルドグリーンの箱でしたが、今は変わったのでしょうか。それとも特別仕様?

そんなことより、“MAISON KITSUNE”

EDWARD GREEN×MAISON KITSUNE

ストラスブルゴアウトレットの奥の方で、異様なオーラを放つ靴があると思ったら。4年前の秋頃発売され、当時見た時なんて格好いいんだと感動した覚えがあります。

しかし、既成靴で20万円・・・当時の私はKOKONで一足目となる422のバーガンディコードバンを手に入れたところで、そのフィッティングの高さに驚き、オーダーの良さに魅了されていたところですから、さすがにその高価さに引いてしまって諦めてしまったのでした。

以来、「型押しのウィングチップ」というものにある種の憧れを抱くようになり、つい先日もボレロの渡邊さんに「内羽根ウィングチップで色はダークブラウン、革はこれがいいんだけれど・・・」と、取扱いしていらっしゃらない型押し革の入手方法について相談し、今ちょうど調査をしてもらっているところなのです。(それは内羽根だし茶色だし、型押しの感じも違うからまた別腹ということで・・・) これも元はと言えばこのキツネグリーンから着想を得た、というと大袈裟ですが、素材とスタイルの使い方について大いに参考になる一足となったのです。

それが今4年の時を経て私の元へ・・・しかも大変お買い得なプライス、もう一点アイテムを買うことでさらに10%オフ! 他に欲しいものがなかったのでレジ前にあったサフィールのワックス、1,000円也。黒はたくさんあるからダークブラウンを。本当にこんなに安くていいのだろうか。

サイズは6のEウィズ、ラストは64。履いてみたらもう私のために?と勘違いするくらいジャストサイズでした。もう友人一人そっちのけで大興奮。彼は大学の卒業旅行でハワイに二人で行った時も、私がレザーソールで靴を漁っている間に、ダイアモンドヘッドを一人で登りに行って時間を潰してくれるような気を遣わない連れなので、こういうとき助かります。

ソールはダブルレザーソール。

ストームウェルト。

どっしりと大きなヒールで安定感抜群。

Instagramの方で足入れについてご質問を受けましたので、こちらでも簡単にご紹介します。まだ履き下ろす前なので試着段階での感想となりますが、感覚的にはオールデンのバリーラストに近い感じがしました。

バリーラストの975と並べて比較。

私は幅広の甲高で、踵は小さめの足ですが、バリーラストの6.5Dとこの靴の6.0Eは非常に似た履き心地に感じました。

一方、ヒールカップは少し大きめです。202チェルシーのような掴まれるような感じは今のところありませんが、グッドイヤーウェルトですので履いていくうちに沈み込んで、もう少しここは良くなるだろうと予想しています。オールデンと比べると若干浅いか。ヒール自体は見るからにキツネグリーンの方が高い。

記事を書いている時に自分で撮った写真を見て気づいたのですが、そもそもこのキツネグリーンのモデル名は“NEW YORK”というらしい。ロングウィングチップという特徴からも、明らかにアメリカ靴を意識した一足であることは間違いなさそうだ。

羽根の長さは若干ではあるがキツネグリーンの方が短い。この数ミリの差で靴の表情は結構変わるものだから面白いですね。

ヒールの形状についてはキツネグリーンのものは少しアーチがかかっている。オールデンのものは一度交換しているけど、購入当時の記事を見てみてもストレートでした。

いろいろと書いてしまいましたが、もう一生会えないだろうと思っていたキツネグリーンがコレクションに加わりました。憧れの靴とはいえ、靴は履くもの。どんどん履いて、いろんなスタイルに合わせてみたいと思います。

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