時在服飾設計を出てから向かったのは新風館。もう10年以上前に久屋大通にあるセレクトショップで出会い、マルティニークに移られてからは独立したてのFumiya Hiranoを紹介してくれたりと長いお付き合いのOさんから「2月にマルティニークがメンズから撤退するのを機に、1月からジョンスメドレー京都で働くことになりました」と連絡をいただいていたので、このタイミングでお伺いする約束をしていました。なんだかんだ前回会ったのは第三回オボイスト会が最後で、もう4年以上ご無沙汰してしまって。久しぶりに会えるのをずっと楽しみにしていました。
新風館自体に来るのが初めて、というより存在自体知らなかったのですが、早速ジョンスメドレーに伺うとOさんがちょうど休憩に行ってしまったタイミングで。一旦退店し他のお店を見て回りましたが、1LDKやメゾンキツネなどが入っていて、ホテルが併設された素敵な空間でした。スメドレー正面のお店で妻とどて煮のオムライスを食べたりしながら時間を潰してから、1時間後に改めて入店です。
いつお会いしても洒脱な雰囲気が全く変わらないOさんがそこにいました。「いつ会っても変わらない」というのは、厳密に言うと少しずつは変わっているはずなんです。そうでなくてはその時代に即した新鮮な空気感は纏えないはずですから。それでも大切な芯は保ちながら、しなやかに自分のスタイルを構築していくOさんの姿に私は憧れ続けてきました。クルーネックセーターにカーディガンを合わせたコーディネートで「まだ入ったばかりなので、あたふたしてますよ〜」と仰ってましたが、元々マルティニークでもジョンスメドレーは取り扱われていましたしOさんの雰囲気にぴったり合っていました。
名古屋のミッドランドスクエアにもジョンスメドレーはありますが、新風館の方が圧倒的に広いし天井も高く世界観のある内装で、京都でのショッピングが好きな私たちは大興奮。Oさんにも最近のことを色々と報告しながらも、せっかくだから試着させてもらおうといくつか見繕ってもらいました。
ジョンスメドレーでも一部の商品はセールにかかるようで、こちらのハーフジップニットは着画がありませんが台襟も高く取られていてジャケットのインナーとしても活躍しそう。時在服飾設計で2着買ったのでもうここではOさんに会えるだけで良いかなと思っていましたが、やはり試着すると欲しくなるのは人間の性ですね笑
ハーフジップニットでほとんど気持ちが決まりかけてたのですが、少しだけ胸周りの寸法が足りないのが気になりながら妻の勧めでタートルネックも試着してみました。いくつかある中で、非常に私好みのオリオングリーンという呉須色のような青緑が自分で言うのもなんですがとても良く似合いまして笑 基本的にモノトーンしか好まない妻からもこれについてはお墨付きをもらって「これも、買って良いんじゃない〜」とまたしても女神の一声が・・・! この日の妻は自分はほとんど何も買っていなかったので、私が欲しそうだったらなんでも許してあげる日と決めていたのかもしれません。お金の管理は任せっきりですが、妻には本当に感謝しています。
私が本当に長い間惚れ込んでいるショップ店員さんは過去に2,3人しかいませんが、Oさんは間違いなく私の人生を左右した方の一人です。この人と会っていなかったらこのブログはとっくの昔に消滅していたかもしれません。この後はタートルネックの上に買ったばかりの時在シャツを羽織るというスタイリングで過ごしたのですが、せっかくなので良く見える状態で写真を撮ってもらいました。店舗の女性スタッフの方も「もう少し右の方が良さそう!」など一緒になって手伝ってくれて嬉しかったです。「この感じ、久しぶりだなあ。温かい気持ちになります」とOさんも喜んでくれました。
ジョンスメドレー退店後は通りがかりに見つけた非常に安価にリングを作ってくれるお店に寄って妻が2つ、私が1つリングを作ってもらったのちに「この後はまだ京都で過ごされますか?よろしければ喫茶葦島、行ってみてください。お二人の好きそうな雰囲気だと思います」とOさんが勧めてくれた喫茶へ。
5階でエレベーターの扉が開いた瞬間、飛び込んできたのがこの景色。ビルの外観からは想像しようもない温かな光に満ちた時間のゆったり流れる空間はほとんど満席に近かったですが、運よくスムーズに座ることが出来ました。
L字のカウンター席とテーブル席がいくつか設置されていて、人がいる割に全体的にとても静かです。私たちもそれほど大きい声で話したりするわけではなく、各々SNSをチェックしたり写真を編集したりする時間も多いですから落ち着きのある空間の方が好みで、さすが私たちのことを昔から知ってくれているOさんが勧めてくれるだけあって良いお店でした。
チーズケーキが名物のお店のようで、妻が一番定番のものを、私が半アイスのものを食べました。コーヒーもとても美味しく、深煎り及び中煎りのスペシャリティコーヒーが多かったですが、ごくごく飲みたい気分で無難にブレンドのアイスにしました。
その後も商店街をふらふらと散策しながら、小籠包のお店に入ってみたり、高島屋で妻の好きな551の豚まんをテイクアウトしたりしてから、ゆっくり帰路につきました。中野さんのおかげで、Oさんのおかげで、そして妻のおかげで、楽しかったな本当に。また京都、行きたいな。(ちょっと色々あってすぐ再訪することになりそう)
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