小さな巨人

今日で夏の連休も終わりです。明日から辛い現実が待っていますが、たくさん楽しんで鋭気を養いましたから、大丈夫でしょう。

時系列的に言えばInstagramオフ会、そして家族旅行と続くわけですが、今回は今私の中で最もHOTな話題を。

ブログにもいつか書いたでしょうか、メインカメラとして使っているD7000が1年半ほど前だったか、不注意で旅行中に落下してしまってボディの一部が凹んでしまい、再生ボタンおよびメニューボタンが使用不能になっていました。

撮るだけなら問題なく出来るのですが、撮った写真がその場で見られないのは不便だし、メニューが使えないためホワイトバランスなどの調整も出来ず苦労していました。サブ機のNikon1 V3に単焦点レンズをつけてみたりもしましたが、結局画質に満足いかないのと、「この程度ならiPhoneXのポートレートモードの方が良いじゃないか」と思えてきて最近はブログ用の写真もiPhone撮影が増えてしまっていて・・・次期カメラについては半年ほど前、D7000の修理に相当お金がかかるということをカメラ屋さんで聞いてから考えるようになりました。

これまでD7000とV3を使ってきて分かったことですが、私は99%単焦点レンズだけを使って撮影をしています。ブツ撮りやスナップ撮影が中心ですから、明るい単焦点レンズが一本あれば十分なのです。そして、次に買うのならやっぱりフルサイズに憧れますが、旅行で持ち運ぶ際に今のD7000以上に重たいというのはちょっと辛いかなと感じていました。かといってせっかくの旅行、思い出を綺麗に残しておきたいし、iPhone撮影ではなんとなく味気ない気もして。

そんな時、カメラ好きの友人(鞄の人)から教えてもらってその存在を知ったのがSONYのRX1シリーズでした。

ソニーのコンデジ、サイバーショットでありながらもフルサイズセンサーを搭載し、カールツァイスのゾナーT※ 35mm F2の大口径単焦点レンズが一体になったボディ。レンズ交換は出来ませんが、専用設計ならではの圧倒的な画質を手に入れることが出来ますし、前述のように私は現に単焦点を付けっ放しの人間ですから特に使用上困ることもありません。そしてコンデジならではの携帯性の高さ。重量は453g、しっかりとしたマグネシウム合金のボディですからコンデジとしては重たい部類なのでしょうが、D7000がボディだけで690g、そこにレンズも加わってこれまで持ち歩いてきたわけですから、およそ半分。これは大きな利点です。

さらにはマクロ撮影にも切り替えができるので、テーブルフォトの多い私の使い方にマッチします。

聞けば聞くほど私に合ってる気がする・・・いてもたってもいられず、早速ビックカメラに見に行ったのですが、迷ってしまったのは新型(と言っても発売は2016年)のRX1RM2にすべきか、旧型のRX1もしくはRX1Rで我慢するか、という点。新型にはWi-Fi機能が付いていたり電子ビューファインダーがボディに内臓されていたり、旧型で2470万画素だったのが4240万画素に強化され、オートフォーカスもかなり早くなっていました。ただ、旧型でも新品で買えば20万を超える値段が付いているのに、新型となるともう10万以上高くなってきます。

そこで立ち返って考えました。新旧の機能差は私にとって必要で、10万円以上の価値があるのかどうか。

・電子ビューファインダー内臓・・・別売りの電子ビューファインダーを外付けすればいい
・Wi-Fiが付いていない・・・これまでD7000で使っていたFlashAirを使えばいい
・オートフォーカスの速さ・・・あるに越したことはないが、ブツ撮りの多い自分には必須機能ではない。そもそも旧型でもD7000よりは早い
・画素数・・・ブログやInstagramにアップするくらいのサイズではあまり関係ない

ということで、予算も限られていることですし、今回は旧型に狙いを絞って。ちなみにRX1とRX1Rについては、正直どっちでもいいかなと。ローパスフィルターレスになることでさらなる写真の先鋭化、しかしモアレに注意・・・と調べれば書いてありますが、私くらいの使い方ではおそらくあまり関係のない部分であろうと思いまして。

さらには新品で買う必要もないと思ったので、各オークションサイトや中古市場を数日漁っていたら、名古屋のコメ兵本店にRX1Rが期間限定20%offになっているのを発見。都合の良いことにAランクの電子ビューファインダーも格安で売られている。これは見に行くしかないと、下取りの査定をしてもらうために家中のカメラやレンズを持って駆けつけたが最後、やっぱり、買ってしまいました。下取り価格も思っていた以上に頑張ってくれて、おまけに余っていた商品券を使うことも出来、かなりお得にお買い物出来た気分です。

	ソニー SONY 電子ビューファインダーキット FDA-EV1MK
	クリエーター情報なし
	ソニー(SONY)

レンズ保護フィルターも結構良いやつをサービスで付けてくれました、シルバーがアクセントになって良い感じです。

驚いたのは保証の内容、今後1年間は購入価格の70%までは落下や水没などによる故障でも保証修理の対象になるということ。今回はカメラ本体は約10万円での購入でしたので、7万円までの修理なら大丈夫ということになる。オプションなどではなく標準でそういった保証が付いているというから、やはりネットオークションなどで買うよりも安心して使うことが出来ます。

電子ビューファインダーはストラップに専用のケースを取り付けて・・・使うときだけ取り出して装着します。これが結構クセになる。ケースも本革で、マグネット式の蓋が付いて、なかなか高級感があります。

使い方もまだよく分からないうちに、とりあえず近くにあったものを手当たり次第に撮影してみましたが・・・うん、やっぱりすごい！！！　これは確かに、評判通りの素晴らしい画です。もうAPS-Cには戻れないな・・・・。

実家の家族、レオンくんも毛が一本一本こんなにも繊細に。

祖母の家のうさぎも同じく。

初任給で母にプレゼントしたフェリージのコロコロ。

山形のさくらんぼ。

ヴァレクストラのキーケースにブレスレット2種。

羊羹。

お揃いのアディダス。

浴衣を試着する妻。

いかがでしょうか、自分でも写真が上手くなったのではないか？と錯覚するほど、綺麗に撮ることが出来ます。これまで手に入れてきたNikonシリーズを全て手放すのはちょっと勇気がいりましたが、大正解だったと現時点では思っています(収納スペースも空きがグンとUP)。まだこのカメラのことを10%も理解できていないと思うから、これからどんどん連れ出していろんな写真を撮ってみよう。

8月は私にとって出会いの季節のようです、D7000しかり、妻との記念日しかり。今年も素晴らしい相棒と出会うことができました。これからよろしく、RX1R。