Sewn×RENDOのオーダー会に向かっているときに、SusieSveltの鈴木さんから「錠前がイタリアから届いた」と連絡が入りました。今回頼んだのは、前回のビスポークバッグに使ったのと同じCOLOMBO社製の最高級時計型ソリッドブラスロック。アトリエに伺う時間が無かったので、鈴木さんに相談して用事のついでに私のマンションに持ってきていただきました。
錠前の前に、修理を頼んでいたベルトの受け取り。フィレンツェのベルナルドで買ったベルトのサイズが大きくて困っていたので、スージーに頼んで直してもらったのです。
元はマシンステッチが施されていた穴を活かしながら手縫い仕上げ。ネイビーのスエードにブラウンの糸で、アズーロエマローネな色合わせです。仕上がりは流石の一言。テストを兼ねて今回のコラボバッグにも使うタイガー社のドイツ製ポリ100%組紐で仕上げていただきました。
サイズはバッチリ。これで再び第一線で活躍させることが出来ます。
さて、話を錠前に戻しましょう。こちらがコラボバッグ用に特別にオーダーした錠前です。
カッコいいでしょう…文句無し、完璧な仕上がりです。前回のバッグはラウンド型でしたが、今回はあえてスクエアを採用。さらにCOLOMBO社に頼んで通常のアラビア数字からローマ数字に変更してあります。字体の変更は少ない単位では受けてもらえませんが、ゴールド・シルバー合わせて10個発注することで実現しました。コラボバッグならではの特権です。Instagramで以前実施したアンケートを参考に、ゴールド6:シルバー4で注文しました。
個別に見ていきましょう。まずはゴールド。気品のある真鍮磨き仕上げのバックルは、使い込むうちに経年変化をし得も言われぬ鈍い色気が出てきます。
最近私のブログを知ってくれた方もいるでしょうから、以前のビスポークバッグの写真も久し振りに載せておきます。使用後1年ほどでこのくらい変化します。Fugeeさんが「鞄が使い込まれて、革が変化していく、つまり朽ちていく過程の美しさの横で、錠前も真鍮やシルバー925のように風合いが増していくものを私たちは使っています」と仰っていたことを思い出します。
ではシルバーはどうか。結果から申しますと、私は自分用のダークグリーンのバッグに、元々採用する予定だったゴールドをやめてシルバーを選びました。
真鍮の上にメッキを施してあるため、シルバーはゴールドのようには経年変化はしません。それでも、前回アトリエで見せていただいたグリーンの革、そして私が選んだ明るいベージュのステッチには、シルバーを合わせるとより清涼感溢れる爽やかなバッグに仕上がるような気がしました。長年使った時に色が変化したゴールドバックルを備えたグリーンバッグも相当な貫禄が期待され捨てがたいのでかなり迷いましたが、、
ステッチの色がもっと濃いブラウンやグリーンだったらゴールドのロックを選んでいたと思います。トープには個人的にはゴールド、ブラックはどちらも五分五分。スージースヴェルトアトリエ用サンプルにはトープのバッグを作る予定ですが、ゴールドorシルバーどちらのバックルを使うかは迷い中です。10個取り寄せたうちシルバーは私が一つ確保しましたから、お客様用には現時点でゴールド6:シルバー3が残っています。アトリエサンプルをどうするかは、ご購入検討中の方向けにどの組み合わせで考えていただいているのか、Instagramでアンケートを取った上で検討しようと思います。
別角度から。細部までとにかく仕上げが綺麗です。手に持ってみるととても重厚感がありこれだけでも所有欲を満たされるようでした。
サイズ感については、今回思い描いていた理想の大きさでした。写真で見るより、実物を見ると大きく感じると思います。これよりもう一回り大きいサイズも売っていたのですが、こちらにして絶対に正解でした。iPhone11proと比較。
tudorのヴィンテージと。思わず時計と並べて写真を撮りたくなる錠前ですよね。靴好き・鞄好きには時計好きも多いので、ご購入いただいた方はぜひ色々な時計と並べて写真を撮ってみてください。
というわけで、各種革・錠前・ステッチと、素材は全て揃いました。あとはスージースヴェルトの妙技を持ってして、美味しく調理していただくだけです。現時点で発売は店頭用サンプルが完成する来年1~2月頃を目指しております。限定数は錠前がある分だけ、つまりお客様用8個で最終調整中です。何色のバッグに、何色の錠前を選びたいか、時間はたっぷりありますので熟考していただき、一緒に理想のコラボバッグ作りをしていきましょう。
ゴールド錠前について
ゴールド錠前についてですが、後日スージースヴェルトで細かく検品した結果、どうやら以前の丸型錠前とは異なり真鍮無垢ではなくメッキ仕上げであることが分かりました。無垢には無垢の良さが、メッキにはメッキの良さがあるのでどちらが良いとは一概に言えませんが、前回のような経年変化はしませんのでご注意ください。
前回採用の丸型は日本国内流通のもので、ゴールドはそれと同様の仕上げであるという勘違いをしておりました。
真鍮の経年変化は、いわゆる錆による腐食です。メーカーによると、ガルバニック処理という方法により、一般的な電解メッキよりも約20倍も厚いコーティング膜が施されており、美しい輝きがキープされるようです。
今回はメーカーから直輸入したことにより、国内では非常にレアな仕様のイタリーCOLOMBO社製ゴールド金具になります。
コメント
はじめまして。uemと申します。錠付きの鞄が欲しいなと思っていたところにこちらの記事を拝見しまして興味を持ちました。
今回の鞄はすでに購入希望された方への販売ということなんでしょうか?購入する機会があるのでしたらと思いましてご連絡いたしました。
uemさん、コメントありがとうございます(^^)
今回のコラボバッグはお客様用8個で、トープ・ダークグリーン・ブラック3色と錠前2色、各組み合わせの限定数がそれぞれ1,2個になる予定です。
どなたでもご購入希望でしたら応募は可能ですが、応募人数が各限定個数より多い場合は抽選になります。
予約方法や抽選方法などはもうしばらくしたらブログでご案内出来ると思いますので、よろしければ引き続きご検討よろしくお願いします。 サイドバーからSusieSvelt×Oboist、とサーチするとこれまでの経緯がご覧いただけます。
oboistさん。お返事くださりありがとうございます。uemです。これから購入方法をご案内されるとのこと承知しました。
これまでの経緯は拝見いたしました。検討させていただきます。ご丁寧にありがとうございました。