Maruyasu×Oboist ③

Maruyasu×Oboist

年の瀬ですが、この日は大事な打ち合わせが二つ。まずはMaruyasuさんとのコラボシャツについてです。マーガレットハウエルのコーデュロイシャツは今回のシャツのイメージカラーに近いのでこちらを着ていきました。

オボイストモデルについては今でも「買おうか迷っています」とご連絡いただく機会が多いです。新作発表に向けて準備を進めておりますので、もうしばらく待っていていただければと。私も結局履きやすくて、こればかりになっちゃうんだよなあ。早いところもう一足買わないと。。

Maruyasuさんは本来昨日までの営業でしたが、今日は大掃除のためお店にいらっしゃるということで打ち合わせをさせていただきました。

登山が趣味という安井さんとカメラの話など世間話をしたのちに、早速打ち合わせ開始。まだ私が準備したスケッチを見てもらっていなかったので、その確認からはじめます。今日はより具体的なイメージの共有が出来るように、参考となるシャツをいくつか持っていきました。

台襟の高さはレスレストンくらいのイメージ。こちらのデニムシャツは5cmでしたが、安井さんにアドバイスをいただきながらコラボシャツは少しだけ下げて4.5cmということにしました。

カジュアルシャツの襟は芯無しのものが多いですが、我々が目指すコラボシャツはタイドアップしてもビシッと決まるようにしたかったので、いくつかフラシ芯を出してもらいます。ドレスシャツはフラシ芯+部位によって接着芯で補強するようですが、今回は真ん中のフラシ芯を選びました。右がボタンダウンシャツに使う柔らかいもの、左はパリッと硬めな芯です。

「ご自宅で洗濯して糊が落ちると芯も柔らかくなりますので、このままの硬さではありません」と芯の端を揉んで触らせていただくと、確かに全然違って感じます。今回はシャツの下にタートルネックを挟んで着ても襟の収まりを良くしたかったので、柔らかすぎず硬すぎずの中程度のものを選ぶことにしました。

今回の打ち合わせでいくつか変更点があります。まず肩のヨークですが、当初のデザイン画ですとすっきりした見た目にするためにコンストラクショントーク(ステッチ無し)で考えておりましたが、型崩れのしやすさやアイロンのかけやすさなど、安井さんからのアドバイスを伺って、レスレストンのシャツのようなコバステッチを入れることにしました。

また、両玉縁ポケットについても、技術的には可能なのですがシャツの場合どうしても口が開いてきてしまって見栄えが悪くなりがちということで、対策を考え中。両玉縁自体は変更したくないですが、もしかしたらボタンを付けるかもしれませんし、思っていた以上に大変そう。技術的な面は私には分からないですが、職人さんと打ち合わせをしていくといかに一着のシャツにも色々な工夫が施されているかがよく分かりました。

また、襟についてはセミワイドでと思っておりましたが、安井さんのところのロングのレギュラーの形が理想的でしたのでこちらに変更します。襟幅は広く長く、ネクタイを締めやすい形に。先が少し丸みを帯びているのが特徴的です。

飾ってあったシャツに当ててみるとこんな感じ。これで4.5のサンプルということですので、襟周りはほぼこの見え方になります。(芯が変わるので雰囲気はもう少し柔らかくなります)

ボタンについては、第二回オボイスト会の時にしちょさんからもらったアンティークの黒蝶貝ボタンをひとまず私用のサンプルには着けようと思います。サイズは15mmで、本来ジャケットの袖ボタン用のような大きさです。このサイズのものをフロントに5つ配置します。製品版は黒蝶貝にするか本水牛にするかはサンプルの仕上がりを見てまた考えたいと思います。

一番困ったのは、このコットンカシミアの生地が売り切れてしまったこと(!)。サンプルをこちらで作って、来シーズンのバンチが届き次第同じもしくは近いものを採用するつもりでしたが、、、やはり良い生地は動きが早い、そして既に納品済みというから安井さんの仕事も早い笑

余ったコットンカシミア
良い生地だったのに泣

生地、ポケット、そして他にも細かい点で、早くも乗り越えなければならない課題がいくつか見えてきました。タグも今回オリジナルのものを付けたいので、安井さんにはタグ屋さんに最低ロット数や価格を確認していただいています。私はポケットについてなど再び考えまして、次のミーティングに挑みたいと思います。

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