Fumiya Hiranoの中縫い【後編】

さて、Oさんと別れた後、Fumiyaさんと私の車で次の予定先へ。向かったのは・・・。

Boleroです。前回の仮縫いのときに、FumiyaさんからBoleroに行ってみたいと聞いていましたので、あらかじめ渡邊さんにアポを取って二人でお伺いすることになっていました。

この半年、日本に来るまでの間にオーダーしたいモデルはある程度かたまっていたようで。革はブラックのボックスカーフ、モデルはダブルモンクか2アイレットダービー。Boleroの靴を手に取ってトゥシェイプの違いについて渡邊さんから説明を受けるFumiyaさん。

もっと迷われるのかと思っていましたが、ほとんど即決で、ダブルモンクに決定。Fumiyaさんの「渡邊さんらしい靴を履きたいからこのサンプルそのままで」と。

早速オーダーシートに記入。ボレロ店内にFumiyaさんがいる画が撮れるとは思いませんでした。

渡邊さんも「本場から来た方だから緊張します」と言いながら、イギリス在住で頻繁に仮縫いをすることが出来ないため、より慎重に採寸をしていきます。

Fumiyaさんの足はくるぶしがかなり細いらしく、渡邊さんをして「難しい足だ・・・!」と唸っていました。より正確に把握するために靴下も脱いで。

座ったり立ち上がったりしながら。ふとした時のFumiyaさんの後ろ姿、さすが格好良かったです。

両氏ともに香港でトランクショーを開かれ、会話にも華が咲きます。

かくして、Fumiyaさんの意外にも一足目となるビスポークシューズがBolero渡邊さんによって作られることとなりました。私は何もしておりませんが、信頼する職人さん同士が繋がってくれたというのは何となく嬉しいものです。

次回の仮縫いは半年後、Fumiyaさんが来日されるのに合わせて。Fumiyaさんが「予定が合えば是非」と誘ってくださったのでもしかしたら私も一緒に伺えるかもしれません。何だか楽しみです。

その際には是非三人で食事でも・・・と約束をし、Boleroを後にしたのでした。

コメント

  1. gohkiti より:


    オボイストさん、おはようございます。
    最近ネットの調子が悪く、なかなかきちんとコメントができずに申し訳ありません。
    今回は携帯から乱文失礼します。

    オボイストさんの周りのモノたちから最近「縁」の重みのようなものを強く感じます。
    人の縁やその時の境遇で巡り合わせたモノ、その一つひとつにストーリーがあって、それが惹きつけて止まないのだと。
    信頼できる店員さんや職人さん、モノを介して結ばれる人の縁って胸が焦がれるほど素敵なことだと思いました。
    ブレザーの仕上がり、本当に楽しみですね!

  2. 遠藤 より:

    待つ楽しみ…
    オボイストさん、こんにちは。
    中縫いの様子、楽しく拝見させて頂きました!
    自分はこれから仮縫い、中縫いと進んで行くわけですが、オボイストさんのブログを読むことが予習のような気持ちになりとてもワクワクしています。
    自分の服を手に入れるために、1年以上も待つという経験は本当に貴重なことだなと思いますが、よくよく考えてみると、一着を作る為には必要な時間なのではないかと思いました。
    これから仕上がる一着のために、自分の趣向を見つめ直して最高の状態で迎えたいです(^ ^)

    先日オーダーした際に、平野さんがビスポークで靴を作りたいとお話されていたのですが、ボレロだったのですね!
    平野さんがビスポークしている姿、気持ちが高揚してしまいました!

    また更新楽しみにしています(^^)

  3. オボイスト より:

    gohkitiさん(^^)
    gohkitiさんこんばんは! ネット環境の具合はいかがでしょうか、調子が悪くさらに大変お忙しい中でコメントいただきましてありがとうございます!

    gohkitiさんが仰るように縁について、よくよく考えさせられる買い物がかなり多いように感じます。
    私は服や靴が確かに一般的な方々よりは好きな方だと感じますが、もっともっと知識が豊富でいわゆるちょっとオタク気質なくらい細かいところまでお好きな方々が世の中にはたくさんお見えになるわけで、例えばInstagramで交流させていただいているお洒落識者の方々と比べると、私なぞは全く大したことないようにも感じます、本当に。

    それでも、私は洋服や靴のディティールについて専門的なことを語ることは出来なくても、その雰囲気を感じることは出来ますし、Oさんや以前いたマーガレットハウエルの店長さんのように私の性格や最近の日常の出来事などについて知った上で、共有する空気感の中から提案された服を理解して着ることで、自分自身の内面をファッションとして可視化させる、この自己表現が好きなのだと思います。そしてそうした交流の中で色々な経験を積むことにより裏側にいた新しい自分と出会えるような気もしています。

    それには、私のことを理解してくれていて且つファッションへの造詣も深く人間的にも尊敬できるアドバイザーが必要不可欠であり、そんな自分にとって都合の良い方と出会える確率なんて相当に低い中で、OさんがFumiyaさんを紹介してくれたように良い出会いの連鎖が生まれていくのはまさに大袈裟に言えば奇跡的なことなのかもしれません。

    長くなった上にコメントいただいた内容から少し外れてしまいましたが、最近ちょうどこんなことをぼんやりと考えていたところでしたので^_^; うまくまとめることが出来ず、申し訳ないですが、、、

  4. オボイスト より:

    遠藤さん(^^)
    遠藤さん、こちらでは初めまして(^^)! 早速のコメント、嬉しいです。

    そうですね、Fumiyaさんは日本とイギリスとの往復がある分来日ペースが半年に一度で、国内のテーラーと比べたら完成までに時間はかかりますが、確かに1年半待つ間にしっかりと自分と向き合って、「自分はどうしてこの服を作ってもらうのか」ということについて腑に落ちるまで考えるには丁度いい期間なのかもしれません。
    遠藤さんも完成までまだ時間があり色々な経験を積まれるのでしょうが、ますます成長した上で完成したスーツを手にされた時「良かった」と思えると良いですね(^^)

    Fumiyaさん、なんでもスパスパっと決めていかれて格好良かったですよ! 遠藤さんのスーツ納品時あたりにFumiyaさんに履いてきてもらうように頼んでみてはいかがでしょうか、その頃ならきっと完成しているでしょうし、もしかしたら二足目の計画が進んでいたりして笑

タイトルとURLをコピーしました