スージースヴェルトのビスポークバッグも、着実に完成に近づいてきています。
今回の行程はペーパーモックを作ってもらっての確認作業。ご連絡をいただいたのですぐに行ってきました。
ペーパーモックというものについてあまりよく分かっていなくて、サイズ感が分かれば良し、くらいのもっと簡易的なものだと思っていたのですが、引きで見ればまるで完成品のような出来にまず驚きました。厚紙とはいえ、ミシンでステッチも施してくれたのは全体像を見る上で良心的なサービスだと思います。
鈴木さん曰く、レザーモックと違い伸びが無い為、外縫い鞄のモックとしてはペーパーの方が正確だということです。
一段と目を引くこの時計型錠前、迫力があります。クリアー仕上げを希望すれば真鍮独特のくすみの進行を抑えることもできるそうですが、クリアが剥がれた時にみすぼらしいということと、その都度磨くのもまた楽しみになればと考えそのままで進めていただくことに。
「下つぼみのデザインが好きなんです」と話す鈴木さん。他のバッグなどを見ても、確かにあまり下部が膨らまないように工夫されているのが分かります。私のバッグもサイドから見るとそのように。
ラウンドボトムでありながら二部屋タイプという珍しい形ですが、他のデザインがクラシカルなので良い意味で目立ちません。なんと言いますが、あまりデザインフルになりすぎたら嫌だなと思っていたので。
背面はシンプルに。
この横の仕上げ方も、以前鈴木さんが作られた時とは違う方法を今回は採用するそうです。経験と知識でよりブラッシュアップされた仕様に。
持ち手部分についても、ペーパーモックではさすがに分かりませんが、鈴木さんの最新の好みで作っていただきます。その為に新たに道具も導入されるようで、本気度を感じて嬉しくなりました。
これはアトリエにあった形状の違う二つのハンドルですが、私のものはどちらかというと左のものに近いような太さになります。ただし、しっかりと厚みをつけてもらって。
また、ステッチについても前回の相談時に、ピッチを10で指定してあったのですが、クラウフォードのような太めの糸だと少し細かすぎて裏から見た時に美しくないため、9にさせて欲しいとご提案をいただきました。
上辺が10、右辺が9です。こうしてみると確かに9の方が綺麗。10は少し渋滞気味。
そして目打ちについても、今まで菱目打ちしかなかったようなのですが新たにヨーロッパ目打ちも購入されたようで、最終的にはヨーロッパ目打ちの9で進めてもらうことにしました。コバの仕上げについてはこげ茶で。これも本番用のヴォーエプソンのトープで作ってもらいましたが、今からワクワクしてしまいます。
ちなみに室内はこんな感じ。実際にはペンホルダーが二つとレターポケットが付きます。
バッグの打ち合わせについてはこのくらいでしたが、その後も国内の鞄職人さんについてや海外ブランドのことなど、色々とお喋りしすぎて2時間弱も滞在してしまいました。鈴木さんはプロなので当然なのかもしれませんがものすごく詳しくて、私も話していてすごく楽しくて・・・業務妨害にならない程度にこれからもお邪魔したいな。
順調に行けば来月中には完成する予定だそうです。今後完成までの間に取材させてもらえるような工程があればまたここに呼んでいただくことに。バッグのオーダーが初めてだからか、最近で一番楽しみです。
コメント
楽しみが目白押しですね!
オボイストさん、こんばんは(^^)
お留守の間にもイベントあり、オーダー品の進捗ありと目白押しだったご様子。
特にペーパーモックは形が見え始めたことを実感できるだけに嬉しいですね!一度厚紙でこれだけ正確に再現するなんて驚きました。
ピッチの間隔に至るまで、じっくり試行錯誤を重ねて作られるカバンが、いよいよ来月にも完成を迎える見通しとは、自分のことのように興奮します。
それから宮城興業のVチップも何とも雰囲気があっていい感じですね!ふるさと納税、我が家は米ばかりだったので今年は少し考えてみようかな。
先々楽しみがあると何かとやる気も湧くので、忙殺されて少々くたびれている自分もぶら下げるニンジンが欲しくなってきました(苦笑)
gohkitiさん^^
こんばんは!
はい、プライベートももちろんですが、仕事でも相変わらず忙しくて、なかなか更新できずフラストレーションが溜まりましたσ^^;
はい、厚紙といえども実に正確な作りで・・・ますます完成品が楽しみになってきました^^
あと一ヶ月で総手縫いのバッグが出来上がると思うと・・・眠れなくなりそうです笑
ふるさと納税の宮城興業は本当にオススメです、特別こだわらなければ全く足が出ずにオーダーできると思います。ご家族に文句を言われてしまうかもしれませんが、是非お試しください!
ニンジン、一緒に掘りに行きましょう♪笑