決算期に近づいてきたせいで本業の方が忙しくなってきましたが、ブログ企画として進めている各コラボ品についても着々と進んでおります。この日は妻と一緒にSewnに行く約束をしていました。ストラップの修理に出していたオボイストモデルを受け取るためです。Fumiya Hiranoのブレザーにマーガレットハウエルのシャツ、ドレイクスのネクタイ、パンツはジョンローレンスサリヴァンです。
時計はもちろんこれ、NH TYPE1C。飛田さんの時計ももう少ししたら新作が発表されるようですから、こちらも大変楽しみです。最近はチュードルやチェリーニと日替わりでつけるようにしていますが、TYPE1Cは毎日眺めていても飽きないくらいに気に入っています。
妻は誕生日プレゼントとしてリクエストがあり買ってあげたポレーヌのバッグ。こちらについてはまた別記事でご紹介できればと思っています。
来月発表予定のオボイストモデル改。改良後のストラップに実装される予定のものと同様の修理を、今回妻のオボイストモデルに施してみました。パッと見ではどこが変わったか分からないと思います。
ストラップをギボシから外し、少しずらしてみると分かりやすいでしょう。ちょうどベルトループ下になるところで、革を継いであります。こうすることによって穴が広がってしまった時の修理をしやすく改良しております。また、ストラップの穴自体も以前と比べて小さくし、補強材もより強いものに変更しておりますので、簡単には外れないようになっています。私は初代モデルを持っているから分かるのですが、全然違います。多分これなら当分交換は必要ないでしょう。
よーく見ていただくと、継いだ先は折り込み仕立てではなくなっています。言われなきゃ分からないレベル。継ぎ目は完全にベルトループで隠れていることがお分かりいただけると思います。
新型ラストについても2月初旬には私のサイズのものが仕上がる予定。こちらの写真、右が初代オボイストモデルで使用したラスト、左は新型ラストが完成する前の試作品。
左のラストでも十分格好いいのですが、捨て寸を1mm短くしたりさらに絞りを効かせたりと、隆太さんが苦心して開発した新型ラスト、完成が待ちきれません。さらに嬉しいことに、オボイストモデル改ではエッジを効かせたドレッシーな新型ラストと、新型ラストをベースにエッグトゥに変更したラストを2種類選べるようにする予定です。これ、結構ニュースです。
また、今回私の強い要望で新たに仕入れてもらった革があります。C.F.ステッド社の銀付きスエード、JANUS CALFです。カラーはCofee、もちろんトップグレードのJANUSです。
私も実物を見るのは初めてでしたが、両面ともに美しすぎるベルベットのようなスエードです。もっと厚くて硬いのかと思っていましたが、非常に柔らかくてドレープの美しい革でした。最近までJANUSを“ジェイナス”と読んでいたのですが、調べていくと“ヤヌス”“ジャナス”など正解が分からない。更に調べを進めると、ローマ神話にヤヌスという双面神が登場することを知り「銀付きで裏も表も神々しいほど美しい革」という意味があるのだろうと自分なりに納得し、今後はヤヌスカーフと呼ぶことにしました。
ちょうど、同じステッド社を代表するスエードレザー・スーパーバックを使ってセガオワさんがオボイストモデルをオーダーしてくれていて、私のオボイストモデル改とほぼ同時に出来上がる予定ですので、比較してみようと思います。下の写真は一枚目がヤヌスカーフ、二枚目がスーパーバックです。革の曲がり方を見てもらうとヤヌスカーフの柔らかさが伝わるかもしれません。アップにして見ていただきますと、ヤヌスカーフの方が毛足が長いことも分かります。しかしスーパーバックも非常に端正な顔立ちで、改めて良い革だなと感じました。汚れなどはスーパーバックの方が目立たないでしょう。
そして、今回は遠方の方にもカスタマイズを楽しんでいただけるように、いくつかのオプション選択肢を設けようと思っています。アッパーの革・カラー、ソールの種類、ギボシの色、デュプイ製ライニング等。前回たくさんの方が様々なカスタマイズでオーダーしてくれたので、過去のお客様分の写真を見ればイメージが湧きやすいかと。オプション選択肢や価格についてはモデル発表時にお知らせします。
下の写真は初代オボイストモデルでも採用した国産のライニングヌメ革。某国産有名革靴ブランドでも採用されているもので、個人的にとても気に入っています。初代オボイストモデルを購入してくれたKさんは、以前このライニングについても非常に褒めてくれました。
今日はカメラマンがいましたので、久しぶりに隆太さんと2ショットを撮ってもらいました。オボイストモデル改、すでに「買いたい」とご連絡してくれた方も何人かいらっしゃいますが、間もなくですので心の準備を!
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