Maruyasu×Oboist Harrington Shirt ①

Maruyasu×Oboist

とにかく気に入っているオボイストシャツ。週の半分はこのシャツを着ている気がしますが、着ても着ても飽きないし直したいと思うようなポイントが見つからない。おそらくシャツに関しては自分の中でこれが完成形なんだろうと思っています。だから、このシャツに関しては違う生地で再提案することはあっても、大幅にデザインを改良するようなことは今後ないだろうと。

ただですね、最近思うんですよね。4月は日中ならオボイストシャツ一枚でも過ごせますが、夜はまだ少し肌寒い時もあります。仕事に行く時ならスーツかジャケットがあるので良いんだけど、オボイストシャツは守備範囲が広いからもう少しカジュアルに着てみたくなる時もあります。そこで考えてみました、オボイストシャツの上に着るのに最良な羽織りものを。

実は、Maruyasuさんとのコラボレーション第一弾でも考えていたアイデアでした。というのも、安井さんの過去作品を写真で見ていたら時々シャツジャケットも作ってみえたのです。「こういったものも作ることがあるのですか?」と聞くと「ご要望があれば、私に作れるものでしたら作らせていただいております」と1stミーティングで仰っていて、シャツジャケットならばサイズ感も肌着であるシャツと比べればシビアではないし、通販対応がしやすいかなと考えたためです。しかし、安井さんはシャツ職人だし、まずはベースとなるシャツをやはり作るべきだと生まれたのがオボイストシャツでした。

というわけで例によって妹に「ここをこうしてこうして・・・」と電話で伝えて、待つこと約1週間。忙しい中合間を縫ってデザイン画を作ってくれました。その名も“オボイストハリントンシャツ”です。

オボイストモデルもオボイストシャツもそうですが、私の場合「こういうモノがあったら自分がたくさん使うだろうな」というアイデアを元にデザインや仕様を考えています。ですから、この次回作となるであろう羽織ものについても、何かを元に考えたというわけではなくずっと頭の中にあった仕様を絵に起こしてみたら「そういえばこのポケットはハリントンジャケットに似ているな」とか「だけどハリントンはフロントジップだし開衿じゃないよな」とかなっているわけです。だから“ハリントンシャツ”という名称も後付け、ハリントンジャケットを意識して作ったわけではなかったから。そういう意味では、歴史のある名作服というものは改めてすごいなあと思います。無意識的に名作のディテールというのは反映されてしまうのですから。

ハリントンジャケット(英:Harrington jacket)は、ジャケットの一種である。バラクータ(Baracuta)のG9ジャケットがハリントンジャケットの代名詞として知られる。現在のジャンパーの原型となった。

Wikipediaより

前置きはこのくらいにしておいて、このハリントンシャツの特徴ですが、

  1. 厚めのリネンもしくはコットンリネンを使ったライニングなしの限りなくシャツに近いシャツジャケット
  2. 中にオボイストシャツをタイドアップして着たときに、ネクタイのノットがちょうど良く見えるくらいの小さめな開衿具合
  3. 大きめのフロントボタン(一番下のみボタンホール横穴)
  4. フラップ付き両玉縁ポケット比翼仕立て(ボタンはオボイストシャツのカフスと同じくコンバーチブル仕様)

大きく分けるとこの4つくらいでしょうか。まず素材については、厚手のリネンかコットンリネンを使いたいと思います。真冬以外はガンガン使えるような、丈夫なもの。そしてライニングはつけずに汚れたら洗濯機で簡単に洗えるような素材。

開衿シャツは実はこれまで試着してもなかなか似合わず買ってこなかったのですが、私が着たいと思っていたような開襟仕様にします。水平に近いくらいワイドで長すぎない上襟と、首元の開きは出来るだけ小さく。ちょうど内側に閉めたネクタイのノットが綺麗に覗くくらいです。

フロントボタンは前回と同じような蝶貝が良いかなと。一番下のみ横穴にしたのは、もはや実用性というよりもデザインの問題です。横に伸びるパーツに合わせて、穴も横にした方が見た目が好みだっただけです。

一番拘ったのがポケットの仕様です。フラップ付きでボタンが表面から見えるようにするか悩みましたが、比翼仕立てにしてすっきりとした見た目に。フラップはポケット内に仕舞えば、ジャケットと同じく両玉縁の切りポケットに見えるようになります。しかしそうすると表面にボタンが残ってしまうので、ここは第一弾で好評だったMaruyasu式コンバーチブル仕様を採用。フラップを仕舞う時は、ボタンもポケット内側へ移動させてしまえば、表面からはわずかなボタンホールが見えるのみになります。一枚で色々な着方が楽しめる仕様にするのはオボイストシャツの理念と同じです。

ここまで考えたところで、安井さんにようやく連絡(笑) 上記は完全に妄想でしかなかったので、実現出来るかも分かりませんでした。打ち合わせに行く前に、某大型の生地屋さんによって自分で良さそうな生地を探してきました。色々と見た中で、リトアニア産のコットンリネンでちょうどいい厚みと風合いのものを見つけ、シャツジャケットに必要とされる140幅の1.8m分を購入。

この日は妻と弟と一緒に行動していたため3人でMaruyasuへ。妻が美味しそうなシフォンケーキを見つけたので安井さんに買っていきました。お昼くらいにご来店があり、またオボイストシャツのご注文が入ったということでした。ブログにもコメントいただき、Sewnオボイストモデルも革違いで2足オーダーしてくれているお客様。オボイストシャツは標準仕様のオックスフォードチャコールグレーと、ベージュのツイル生地を選ばれたということです。ベージュのオボイストシャツ、優しくて品のある雰囲気に仕立て上がるだろうなあ。お客様のが仕上がったら安井さんに写真を送ってもらうことにしました、気に入ったら自分でも買おうと思います笑

LINEでハリントンシャツについての概要は送っておきましたが、買ってきたコットンリネン生地を見ながら再度打ち合わせを。「ジャケットタイプを作るにはなかなか良さそうな生地ですね〜」とお墨付きをいただきました。

ショウルームに開襟シャツの見本が置いてありました。これより1センチ開きを小さくし、襟型も変えます。ただし、サンプルについていたループが格好良かったのでこれはデザインに盛り込むことにしました。閉めても着られるようにね。

カフスは今回は2タック、オボイストシャツと合わせることを考えて襟の高さは前回より5mm低い4.0cm、背面はジャケットらしくギャザーもタックも無し。色々と決まったところで、妻に頼んで安井さんと2ショットを撮ってもらいました。もちろん私が着ているのはオボイストシャツ。オボイストシャツについても、もう少ししたら遠方の方でも頼みやすいようにキャンペーンを打とうかと考えておりますので、M&Oの連携を今後ともお見逃しなく!

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