Oboist Briefcase 006

SusieSvelt×Oboist

オボイストブリーフケース、遂にマシン仕立てのお客様に突入です。最初のマシン仕立て・006は全10個中唯一のブラックエディション。どんな仕上がりになるのかとても楽しみにしていました。今回も完成した当日、発送前に見に行くことが出来ましたので詳しくご紹介していきます。

こちらが完成した006。マシン仕立ての場合ステッチ色は本体同色になりますので、オールブラックのストイック仕様です。普通ならブラックのカバンがたくさん売れそうなところ、本企画では一個だけというのがいかにもブログ企画らしい。実際、百貨店などに商品を置いていた鈴木さんに話を聞くと「百貨店の場合8割はブラックが売れるだろう」とのことでした。私は拗らせているので「どうせ買うなら他に無い色や仕様・・・」とつい王道を避けて通りがちですが、いざ出来上がったブラックオボブリを目の当たりにすると、色々と経験した結果こういうオーダーが出来る大人の男になりたいものだとしみじみ・・・一生かかっても無理かもしれませんが^^;

まずステッチについてですが、マシンステッチといえどもよくある「バババッとミシンで縫いました」って表情をしていないのがSusieSvelt秘奥義・菱目落としの特長。ひと目一目、予め目打ちで穴を開けてからミシンでステッチを入れていくので、一瞬手縫いと見紛うような味わいがあります。

また、写真ではほとんど伝わらないかと思いますが、こんなところにブラックエディションだけの特長が。革の端を落とす“ヘリ落とし”仕立てになっています。触れば分かるのですが写真だと難しいですね、005の写真と際の部分を比べてみてください。

ブラック以外の革で落とした場合、コバの染色の都合上どうしてもガタガタして見えてしまうのでヘリ落としは使わないのですが、ブラックの場合はコバとシュリンクレザーの色が同じなので大丈夫。角に丸みが出て、指で撫でた時も柔らかいタッチになります。

マシン仕立てのお客様分も、ハンドル部分は手縫いでなきゃ作れないのでこの迫力です。本体側のステッチと見比べてみると、ミシン用の糸と表情も違いますね。次にお作りする007以外のお客様以外は、マシン仕立てでもカーボンオプションを追加してくれていますので、負荷のかかる部分にカーボンファイバーが仕込まれているのは手縫いと同じです。

000と並べて・・・こうして見るとブラックも欲しくなってきます。ゴールド錠前で渋さ増し増し。

と、ここで002のいとしゅん登場。多分この瞬間以外に、3色のオボブリが揃う日はなかなか来ないだろうということで撮影にご協力いただきました。同じ形をしていても色でここまで印象は変わるものなんですね。我ながら良い色展開を考えついたもんだと自画自賛。

ブラックのバッグはこの世に数多と存在しますが、ラウンドボトムのブリーフケースとしてはこれが最高峰ではないかと。この仕立てで税込198,000円は、コラボ企画以外では今後不可能だと思います。(言うまでもなく手縫いVer.は工程を考えればさらにお値打ちな設定)

美しいハンドル、アイコンであるタッセル・・・こうして立てた状態でスポットを当てると、一枚一枚天然物である革のアイデンティティがよりリアルに浮き上がります。

オーナー様に完成連絡をしたところ「昨年からの企画が漸く、終わりに近づきつつありますね!」とお返事をいただきました。なんだか寂しい気もしますが、残りの4つも鈴木さんに全力で作ってもらいますので007以降のお客様はもう少しだけ待っていてください。手に取る時の感動を届けることが出来ると信じています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました