007:Lapel,EDO&YUMEKA

Diary

リーダーらしく一丁前に後輩からの相談を真剣に聞いていたところ、SusieSveltの鈴木さんから「007が完成間近です、今日お会い出来ますか?」と連絡が入りました。「まああれだ、頑張れ」程度で相談は切り上げて、早く帰るために一件商談を成立させそそくさと退社。

いつものように私のマンションでお披露目になるのかと思いきや「Lapelさんがイベントをやっているので一緒に行きませんか」とのこと。岡崎市にアトリエを構えるLapel boot makerさんは私にとって決してアクセスしにくい場所にあるわけではありませんが、これまできっかけがなく訪問するのは初めて。鈴木さんやBoleroの渡邊さんとも仲良くされていることを伺っていたので、時間外ではありましたがご挨拶を兼ねてイベントに参加させていただきました。

急にお伺いすることが決まったので今日はカメラを持ってきておらず、すべてiPhoneでの撮影です。鈴木さんがカメラで撮った写真をいただきましたので、この後書く予定の007ご紹介記事の中ではもっと綺麗な写真を使います。(一部鈴木さん撮影の写真を当エントリーでも使用しております)

Lapelの船越さんは写真で見てイメージしていたよりも随分としなやかで常に微笑んでおられるような温かな職人さんでした。邪なところのない実直な方で、作られる靴からもご本人の姿勢が伺えるような気がします。

「オボイストさん、一途だから」と鈴木さんが言うと船越さんは「靴は是非渡邊さんのところで。美味しいコーヒーをいれますからいつでも遊びに来てください」と仰る。インスタでメッセージをいただいて判明しましたが、下の写真の真ん中の靴はオボイストシャツをご愛用いただいているサトシさんが頼んでいるビスポークの仮縫い靴だそうです。

アトリエにはたくさんのアートが飾ってありましたが、こちらはご夫婦でアーティストとして活躍するEDO&YUMEKAさんの作品。お二人も渡邊さんや鈴木さんと交流があると聞いていましたが、作品を生で見るのは初めて。ちょうどEDOさんもYUMEKAさんもイベント会場にいらっしゃり、EDOさんからは色々とお話を聞かせていただきました。

EDOさんはLapelで仕立てられた2アイレットプレーントゥダービーを履かれていました。これまでいろんな職人さんたちと交流してきた私ですが、絵を生業としている方には初めてお会いしました。左に写っているブーツ用ラストはYUMEKAさんのもの、とても美しいシルエットですが「僕が毎日マッサージしていますからね」とEDOさん。夫婦で画家、という生き方は珍しいというか、なかなかやりたくても出来ないことだと思いますが、二人の関係性が垣間見えた気がしました。

EDOさんが履いている靴のソールにも飾り釘で打たれている“ALL YOU NEED IS LOVE”のセンテンス。自分の手では何も作り出すことの出来ない私と職人さんを繋ぐ共通言語が“愛”であると思います。

絵のことは全く分かりませんし、何なら私が最も苦手とすることの一つが絵を描くことなのですが、Lapelさんをイメージして描かれたというこの絵には何故だか分かりませんが引き込まれてしまってしばらく目が離せなくなりました。EDOさん曰く、「見る度に抱く感想が変わる絵だと思います。私たちなりに(絵に込めた)思いはあるんだけど、各々がその時感じたことが正解なんです」と。

上手く言葉で表現出来ませんが、様々な環境の向かい風の中にも信念を持って、光に向かって、悠然と立つ様を感じました。今の自分が置かれている環境からそう見えたのか、絵を通して出会ったばかりのEDOさんを見ているのかは分かりませんでしたが、次に見るときにどんな風に映るのか楽しみです。

オボイストモデルの存在についてはLapelさんも認知してくれていて、ちょうど私が履いていましたのでチェックしてもらいました。

イベントでは宮ザキ園さんのお茶もいただくことが出来ました。現在6代目が経営される200年以上続く老舗。愛知に住みながらまだまだ知らない素敵なお店がたくさんあるもんだな。

奥にちらっと写っているのは私のOboist Briefcaseではなく007です。明日北海道にお住いのオーナー様へ発送する予定ですので、お手元に届いてから詳しくご紹介していきます。

面積の広いアトリエではありませんが、全てがアーティスティック、凝縮された空間でした。船越さんにもEDO&YUMEKAさんにも、もっとじっくりとお話を伺ってみたいので、またお邪魔してみようと思います。

P.S. EDO&YUMEKAさんこだわりのコーヒー豆をお土産に買ってきました。早速いただきながらこのエントリーを書いています。

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