今日は前々からいとしゅんと約束していて「いよいよ時計を購入する決心がついたので付き合ってほしい」とのことで、色々とブティックを回ってきました。今日もマーガレットハウエルのタートルネックニットに、パンツはオボイストトラウザーズウールデニム仕様で。夏の間はシャツばかり着ていたので、ニットが着られてとても嬉しいです。
今日彼が履いていたのはジャコメッティのスエードタッセルローファー。実はコメ兵で未使用品が置いてあるのを試着だけして買おうか迷っていたのですが、気づいたら同じサイズの足を持った彼が購入していました笑 思えばオボイストローファーやEDOローファーをブラウン系スエードでオーダーしたのはこのタッセルへの未練があるのかもしれません。
ブティック内は流石に撮影出来ませんでしたのでお店に入る直前の彼を撮影。社会人になって初めて購入する高級な時計、狙いはカルティエ・チューダー・ロレックスの3ブランドに絞っていましたが、ここ最近はどれにしようか考えすぎて夜眠れないくらいだったそう。ランチ後にまずはカルティエからお邪魔しました。
タンクに狙いを定めていた彼ですが、やはり時計は腕に当ててみないと分かりませんね、丁寧にコレクションを紹介してくれた女性スタッフの勧めもあって結局一番の候補はサントスドゥカルティエMMに。タンクと比べて腕に沿うようにカーブしたケースと、35.1mm幅の小ぶりなケースながらぷっくりと適度な厚みのあるデザインが秀逸で、いとしゅんにとても似合っていました。
この後チューダーも覗いたところ、なかなかお目にかかれないBLACK BAY FIFTY-EIGHT 925が置いてありじっくり見させてもらいました。Webサイトで見るよりも文字盤のトープ色は明るく見えて、遊び時計としては最高に格好良かったですが、今回「仕事にレジャーに、どんなシチュエーションにも使えるメタルブレスの時計が欲しい」という彼の要望とはマッチせず退店。
最後に向かったのが栄松坂屋のロレックスでした。松坂屋のロレックスブティックは新しくなって間も無く、店内に入るのにまず抽選による予約が必要とのこと。何度も申し込んでようやく入店する権利を得る方もいるそうですが、彼は今回運良く一発で希望の日時の予約が取れたそうです。今考えてみればこの時からロレックスに着地することは決まっていたのかもしれません。
予約10分前に伺うと「予約時間ちょうどになりましたらお声がけします」と上の写真の椅子に座って待ちます。時計屋らしく時間には厳しかったです。(ちなみに遅刻は15分まで許されるそう)
お店に入るとまず担当してくれるスタッフの方から挨拶があり、店内展示品の紹介ミニツアーがあります。販売用の在庫品は一切表には出ていない代わりに、GMTマスターやデイトナなど普通入った瞬間に売れてしまうようなモデルを見ることが出来ました。店内を一周したのち、商談スペースへ移動。
他のブランドブティックでは「気になっているモデルはございますか」とストレートにモデル名を聞かれたのに対して、ロレックスでは「どんな雰囲気のお時計がお好みですか」など具体的なモデル名よりも客が求める使用状況やイメージを先に聞かれました。元々いとしゅんが考えていたのはエクワンでしたが、「エクワン一択」と伝えた後も何故エクワンなのかなどより詳しく深掘りされました。恒常的に在庫僅少の状態が続いているロレックスでは、たとえ客が狙っていたモデルとは違っても、求める時計像を理解し提案するスタイルを取っているのでしょう。
最初に紹介されたのは別のモデルでしたが、スタッフさんに「黒文字盤のシンプルなモデルがいい」と伝えて裏から持ってきてくれたのがこちらのデイトジャスト36でした。1945年にデイトジャストが発売されるにあたってデザインされたジュビリーブレスレットが装着された個体で、シンプルなドームベゼルと組み合わさった時に適度な艶のあるオーラが生まれ非常にバランスが良く感じます。
入店前まで、ほとんどカルティエで意向が固まっていたので最後購入に踏み切る時少し迷っていましたが、彼の腕に置いたときのしっくり感はデイトジャストが抜群。最後「これだね」とお互いに言い合ってそのままご成約と相成りました。社会人最初の一本が今やプロパーで買うことが難しくなってしまったロレックスのクラシックモデルとは、若いのにしっかりしたやつです。
おめでたい瞬間に立ち合わせてもらって、先輩幸せでした。ちなみにロレックスで対応いただいたSさんは、いとしゅんが正直にカルティエやチューダーと迷っていると口にした時も両ブランドについて、どのように良い時計なのかを語りすぎない程度にきちんと持ち上げてくれて、非常に気持ち良くお買い物が出来ました。同じ接客業として勉強になる点も多々あり、今日一日でとてもロレックスが好きになりました。私のチェリーニも、早く戻ってこないかな。
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