RENDO×Sewn 名古屋受注会2022 ④

Diary

いよいよ最終日です。月曜日ですのでそれほどのご来客はないだろうと思いながらも、私が声をかけてご予約の方が4名。何を着て行こうか迷いましたが、昨日がネクタイ締めてビシッとセットアップでしたので、ちょっとリラックスしたい気分で。

届いたばかりのevamevaのカシミアタートルネックを着ました。今朝は妻が髪を切ってくれてさっぱり良い気分。3日目にご来場いただいた汗だくさんが「結婚式のムービーに“衣装に使った服や靴の企画者”として登場してもらいたいので写真撮って良いですか」と奥さまのカメラでツーショットを撮ってもらったのですが(ブロガーとの2ショットが流れる結婚式・・・斬新)、せっかくなら髪を切ってからにすれば良かったなと笑 靴は昨日履いて帰ってきたオボイストローファーで。

今日はまず開場とほぼ同時刻に、昨年のイベントでオボイストモデルのブラウンベガノカーフをオーダーしてくれたMさんが遊びにきてくれました。コーデュロイのパンツに合わせたオボモは履き込まれてしっかり味が出ています。

「自分で磨いてみたけど、なかなか上手くいかなくて・・・」というオボモをおかてつさんに預けて、ハイシャイン仕上げを施すことに。最初の写真と比べると飴色に輝くトゥがとても美しく素晴らしい雰囲気に。Mさんも大興奮していました。特別に調合したものなどではなく市販の靴磨きグッズを使われているおかてつさんに、直接使っている用品を質問出来るのもありがたいですよね。

「今日はオボイストローファーをお願いしようと決めてきたんだけど・・・これも良いねえ!」と手に取ったのはRENDO×Sewnとして隆太さんの手でノルヴェジェーゼ製法による底付けがなされたアルパインカーフのホールカット。これ、昨年のオーダー会で私も目にしてから非常に気になっている一足で、いつか欲しいなと思ってるんですよね。。。悩む気持ち、よく分かります。

冗談で「両方いっちゃいます?」と聞くと「そうだよねえ、それも考えちゃうな」とビックリ発言が飛び出します。アッパーの革サンプルなどを一通り見て、じっくり悩まれるMさんに私から「同じデザインをグッドイヤーで仕立てるのはどう?」と提案し、吉見さんからも「ウェルト周りの存在感を出すのにストームウェルトにすると良いかも」と更なるアイデアが飛び出し、結局オボイストローファーとRENDOホールカット両方をオーダーいただきました。

昨年既にSewnの隆太さんによる採寸を受けているMさんですが、今日は吉見さんの手で再度フィッティングチェックを受け、Sewnも今回はローファーとなるためサイズゲージを使って入念にチェックを行いました。RENDOとオボイストモデルが両方一緒に買えるイベント・・・改めて、貴重な機会です。

吉見さんと隆太さんは昔からのお付き合いで仲が良いので、どっちかがどっちかの靴屋に遠慮したりしてなんか変な雰囲気にならないのも素晴らしい。オボイストモデルをオーダーするために足が細いお客様のフィッティングを隆太さんが行っている際、私が冗談で「RENDOのラスト借りてオボモ作ります?」って言ったら、吉見さん、「そうっすね〜、良いっすよ〜」って軽いんだもん。靴屋の命のラストですよ、ありえます? 結局もちろんSewnのラストで調整して作ることになりましたけど、何気ない会話の中からも二人の強い関係性を垣間見た気がしました。

ちなみにMさんはオボヤージュレンドの1stサンプルもご試着されて「これはこれで買うとして・・・」と呟いていらっしゃいました。こっちも頑張って作りますからね〜!

Mさんの次にご来場されたのは、少し前に私の紹介でRENDOでレイジーマンを仕立てたSさん。Sさんは足が大きいので、25.0cmのオボイストモデルを履かれるMさんの靴と並べると存在感があります。こちらもおかてつさんによるハイシャイン仕上げをお願いされていました。

磨き疲れているだろうに、笑顔で会話を楽しみながら靴を磨くおかてつさんの姿にプロ意識を感じました。(プロじゃないけど) シャツ袖からチラリと覗くノモスが格好良いですね。

「今日はイメージが固まってなかったのでオーダーするつもりはありませんでしたが、ちょっと思いついちゃって・・・」とSさんは5アイレットのダービーをパンチドキャップトゥ仕様でオーダー。革もブラックのワインハイマーでソールはレンデンバッハとてんこ盛り。ほんのりミリタリーっぽさを感じるオンオフ問わず使える一足になりそうですね!

吉見さんがSさんのオーダー対応をしているところに「RENDOのインスタで見て」とわざわざ浜松からやってきたお客様が。少しお待ちいただいている間にお話を伺ってみると、こちらの宮城興業のダービーは10年程履かれているそうで、なんと今回初めてご自身でポリッシュに挑戦したとのこと。初めてなのに、私よりだいぶ上手い!笑 こちらの方も偶然先程のSさんと同じ外羽根のパンチドキャップトゥをオーダーされていて、のちに吉見さんが「紐靴がなかなか売れない時代ですが、売れるにしてもやっぱりオンオフ両方使えるデザインを選ばれることが多くて、なるほどな〜って思いました」と語っていました。確かに、私もここのところ手に入れたボレロもSHINYAもダービーシューズで、普段履きも出来るデザインです。クラシックな靴の世界でも、時代の流れと共に売れる靴のデザインは変わっていくものなのですね〜。(⑤へ続く)

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