推しと読者と、時々、文二郎。(文二郎帽子店編)

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さて、大阪旅行の最後にのーすまうんてんさんも一緒に向かったのは、実に4年振りとなる文二郎帽子店です。月曜日と大体火曜日が休みの私は、文二郎実店舗の休業日と駄々被りしているためもう来られないかと思っていました。今回は土曜日、推しのために会社をサボってそれも一人での旅行でしたから、とにかく文二郎さんに会いにいきたいと最初から思っていました。

ちょうどこの日から、オンラインショップに先駆けて実店舗で秋冬の新作帽子が並び始めたタイミングでの訪問。夏物のパナマハットやリネンやシルクの間物、そしてビーバーやアンテロープのフェルトハットまで、オールシーズンの帽子を見ることができました。久々にお会いした文二郎さんは、私を見るや「少し肥えられましたね、少しじゃないか?」と笑顔。前回訪れたのは2019年、ちょうど私と妻がライザップの過酷なトレーニングを経て15kg程の大減量に成功した直後でしたから、完全に元に戻っている今とは大違い。本来の姿がこれなんです^^; 最近また水泳と食事制限でダイエットし始めたところ。

この日は5代目である西川綾さんも店頭にいらっしゃる日でした。というのも、出来たばかりの秋冬物を自社工場から運んできたということで・・・配送業者などを使わないで自家用車でとは大変だなと思っていたら「自転車なんです、綾便と、旦那のワハブ便で、経費削減です〜」と優しく笑う文二郎さん。自転車とは驚きです・・・!確かに店舗の前には綾さんの乗ってきた自転車が置いてありました。文二郎さんに改めて帽子のこと、いろいろと教えていただきます。

私は店舗限定の極上パナマハットと、フェルト帽の最高峰であるビーバーハットをすでに持っているため、最初は今みたいな中途半端な季節に気軽に着用できるものが何かあればと考えて、綾さんの提案でリネンハットなどを試してみましたがどうもしっくり来ず。確かに丈夫で型崩れしにくそうではあったのですが、私のようなそもそも帽子が似合う方ではない人間がかぶっても、うーん・・・なら帽子無しで良いかとなってしまいそうで笑 自分で間物とか言っておいて、結局目が行くのはフェルト帽のコーナー。

注目したのはこちらのアンテオスカーと名付けられた今シーズンの新作。「さっき並べたところなので、ご覧になるのはオボイストさんが初めてですよ」と早速手に取ってみます。文二郎に並ぶ他のアンテロープハットはブリムにしっかり芯の入っているものが多かったと思うのですが、アンテオスカーは芯無しで仕立ててあるためとても軽やかで柔らかい。

2色並んだサンプルのうち特に気に入ったのはこちらのスモーキーグリーンにグレーのパイピングとリボンが付けられたもの。写真ではグレーっぽく写ってしまって伝わらないと思いますが、青みがかった緑が絶妙な色味なんです。「この生地は何色のリボンが合うのかと、みんなで大変悩んで考えました」と文二郎さん。皆さんが頑張って考えてくれただけあって、私はこのままの仕様で欲しくなってしまいました。

試着してみるとこんな感じ。手持ちのパナマとビーバーは、ブリムの前を下げて使っていますが、こちらはオールアップでこの日のようなモノトーンのカジュアルスタイルに合わせるのが良さそうです。文二郎さんも帽子はオールアップでしかかぶらないと仰ってましたから、これぞ文二郎スタイルということで。

全然買う気がなかったものだからしばらくソファに座って考えましたが、結局久々に文二郎さんの元気なお顔が見られたことが嬉しくて、サンプルと同じ仕様で頼んできてしまいました。下の写真で手に取っているのはクリスティーズのシルクハット。帽子専門店だけあってここへ行けばいろんな珍しいハットに出会うことが出来ます。

パナマハットと並べてみました。ビーバーもアンテオスカーと同じ中折れでオーダーしましたが、私は結構パナマハットのツマミ型が気に入っていて。それを文二郎さんに話すと「メンテナンスの時にお申し付けいただければ、形をツマミ型に変えることも可能ですよ」と教えてくれました。そんなことが出来るとは・・・! 時計のオーバーホール、靴のオールソールと同じで、帽子も長く付き合うにはメンテナンスが欠かせません。全て自社で作っている文二郎であれば購入相談からメンテナンスまで一貫してお願いすることが出来ますし、お店に立つ文二郎さんはこの道ウン十年の大ベテランですから、安心そのものです。

サイズもライニングも全てサンプルと全く同じでお願いしました、イニシャルだけはいつも通り頭文字のみに。こうしてみると、やはり私、ツマミ型似合ってますよね〜笑 この日はのーすまうんてんさんが一緒についてきてくれたので、写真係をお願いしてたくさん撮ってもらいました。のーすまうんてんさん自身も「なかなかこんなお店、無いですよね。また今度ゆっくり見に来て、オーダーしてみたいな」と仰っていて、気に入っていただいた様子。

最後にお店の中と外で記念撮影。出来上がりは約1ヶ月後、今からとても楽しみでなりません。文二郎さんも綾さんも、元気そうだったことが何よりも嬉しい。いつまでも素晴らしい帽子を作り続けていただきたいものです、私に合う帽子は、おそらく文二郎さんたちのものしかありませんから。

P.S.文二郎帽子店を出た後は、帰りものーすまうんてんさんに梅田まで案内していただきました。再会を誓って握手を交わし、新大阪では帰りの新幹線の時間までの時間一人たこ焼きパーティ。

妻の好物551の豚まんと焼売を買って名古屋へ帰りました。551はどこもすごい行列で、一度新大阪の新幹線改札内のお店の列に並んだのですが「こちらの店舗は冷凍専用です」という表記を途中で発見し、駅員さんに頼んで外へ一度出していただいて温かい商品が買えるお店に再度並び直しました。味にうるさい妻が「冷凍は違う」といつも言っていたのを思い出したためです。結局私の一番の推しは妻ですから、推しのためなら私はなんでもするのです。

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