推しと読者と、時々、文二郎。(長濱ねるさん&のーすまうんてんさん編)

Diary

靴磨き選手権大会の会場を後にし、いよいよ旅の本来の目的である長濱ねるさんエッセイお渡し会へ。会場はグランフロントの紀伊国屋書店ですので、梅田の阪急から少し歩きます。

当選者には1~1000くらいまでの番号が振られていて、私は240番。指定された集合時間よりも30分ほど早く書店に到着しました。前の組の方々が列に並んでいましたが、見渡すとほとんどは若い女性のファンだったように思います。パナマハットかぶったおじさんは完全に場違いだったか・・・?と心配になりながらも、場所の確認ができたので近くの椅子に座って時間を潰します。

ふと隣を見ると、既にねるさんご本人からエッセイを受け取った女性が大事そうに写真を撮っているところでした。本屋から出てくる方の中には感動のあまり泣いている人もいるくらいで、私は泣くほど熱狂的ではないような気がしながらもこうした体験自体が初めてなので自分がどうなるのか全然想像がつきません。

そうこうしているうちにあっという間に30分経ってしまって、私もいよいよ列に並びます。しばらくは動きがありませんでしたが、徐々に前に進んでいく・・・本屋奥の特設スペースで、衝立で仕切られた空間で一人ずつ対面していく方式でしたので実際に自分が中に足を踏み込むまでどんな様子なのかは分かりません。いよいよあと3人くらいになったところで、荷物を全て預けて金属探知機で身体チェックを受けます。そして私が次の番ともなると、衝立の向こうからねるさんの儚い夢のような声が漏れ聞こえてきます。

ついに自分の順番が来て、スペースに入ると・・・本当にいました、ご本人が。でもなんだか直前まで大丈夫だったのに、姿を捉えた瞬間に緊張しすぎて何を話したのか、どんな服を着られていたのか、ほとんど覚えていないくらいの衝撃を受けました。愛知から来たことと、エッセイだけでなく小説もいつか書いて欲しいといったことをお伝えはした気がするのですが・・・目の前で私に向かって二言、三言、話しかけてくれる声は天から降ってくるように感じられました。

永遠とも一瞬とも思える10秒間の対面を終え、荷物を持って放心状態で本屋を出ると何故だか分かりませんが手の震えが止まりません。とりあえず一旦落ち着こうといつの間にか目の前にあった椅子に座って、今ねるさんご本人から手渡されたばかりのエッセイを撮影・・・ってこれ、さっき順番待ちをしている時に隣の女性がやっていたのと全く同じ場所・構図じゃないかと撮れ高を確認しながらようやく気付くような異常事態で。まんまとますますファンになってしまいました。

エッセイの内容自体も、きっと大変なことの多い芸能界で他人より多くを感じ生きてこられた等身大の感情が綴られていて、まだ3分の1も読めていませんが、口に出して話す言葉よりも文章に起こした方が自分の感情の多くを伝えられるところにもますます親近感を抱いてしまいます。大事に読み進めよう。

ねるさんに会えた感動を持ち越しながら、次にお約束をしていたのはXで「ずっとブログ読んでいます」とコメントをくれた「のーすまうんてん」さん。プロフィールに関西在住とあったので私からDMを送り、お茶することにしていました。グランフロントの2階で待ち合わせをして「土日でも比較的空いているお店があるのでご案内します」とのことでとにかくついていきます。若々しいお顔から「まだお若いですよね?」と尋ねると、なんと私よりも1つ歳上でした。終始笑顔を絶やさない優しい方で、この後の半日はずっと大阪をアテンドしてもらうことになります。

連れて行ってくれたのは自転車パーツなどで有名なシマノのショールーム兼カフェ。通常のカフェとして利用できることを知らない方も多いのか、週末でどこの店も並んでいるのにここだけは確かにスッと入店できました。席を確保してからドリンクをオーダーしに向かいますが「せっかく大阪まで来ていただいたのですから」とご馳走になってしまいました。

のーすまうんてんさんはかなりガッツリ私のブログを読んでくれているようで、話のネタにと持ってきてくれたドレイクスのネクタイは私の持っているのと全く同じもの。こちらは奥さまが偶然プレゼントしてくれたものだそうです。「これ見せたら結構キモいって思われちゃうかもなんですけど・・・笑」と遠慮がちに見せてくれたのですが、私も手持ちのネクタイの中でもお気に入りのものでしたのでお揃い嬉しかったです♩

「僕は元々古着とかバブアーとかが好きで、正直最初はちょっとピンとこなくてリンクされているそろそろさんのブログとか見てたんですけど、30歳を超えてから段々とクラシックなスタイルも好きになってきました。オボイストさんはしっかり本業で結果を残されていながらブログも長年続けていらっしゃるので本当にすごいと思っています。服や靴について知りたいというのもありますが、どちらかというと僕はオボイストさんの生き様を見て“よし、自分も頑張ろう”って思えるのが読み続けている一番の理由かもしれません」と、もうブロガー冥利に尽きるとしか言いようのない過分なお言葉をいただきました。ブログに向かって自分の思考を吐露しているだけの時があるので「これ、読んで誰が楽しいんだろう」と思うこともありますが、のーすまうんてんさんのように前向きに捉えてくれる方がいることが分かると非常に励みになります。

他にも、音楽に打ち込んでいた学生時代や進んできた進路など、なんだか本当に共通点が多くて会話が弾みます。今年いろんなものと比較検討しながら手に入れられたオメガのコンステレーションはまさにバブアーや古着にもスーツスタイルにも合う絶妙なチョイス。

私も見てもらおうとTYPE1Cとパテックフィリップを持ってきていたので、しばし時計談義。こうしてみるとやはりカラトラバはとても小さく薄く感じますね。私も手首周りが比較的細い方だと思いますが、のーすまうんてんさんはブレスのコマ数からも分かる通り特に細い方でした。

時計も実際に手に取ってもらったり腕に当ててみていただきました。特にTYPE1Cの文字盤の魅せる表情には驚かれていて「なんだこれ!すごい!」と大興奮でした。あの時計の持つ本当の魅力はどう頑張っても写真では表現できないと思っていますので、この機会にお見せできたのはよかったです。他にも持って行ったSusieSveltのFAVORIやT.MBHコラボのカードケースなど、なるべくたくさんの私のお気に入りをご紹介。

小一時間ほど話をしてからは、のーすまうんてんさんも一緒に次の目的地へ。2019年ぶりに訪問のアポを入れていたのは、私の大好きなあのお店です。素敵な出会いもありました、写真もたくさんあるので次回の記事でまとめましょう。(つづく)

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