最古参読者・ぱんちさん

Clothes

「KOKONについて調べていてこのブログに辿り着きました」という方は私が知っているだけでも何人も思い当たるのですが、ぱんちさんもその一人。10年来のKOKONユーザーでありブログ読者でもあるぱんちさんとはかねてよりお会いしてみたいと思っていたのですが、この度出張で名古屋に来られるタイミングがちょうど私の休みのタイミングでしたので、少しの時間ですが一緒にモーニングを楽しんできました。

9時に金時計で待ち合わせし現れたのは、いかにも仕立ての良さそうなツイードのセットアップに身を包んだ高身長で優しい表情の紳士。お誘いいただいてから私のお返事までに時間がかかってしまい、お会いすることに決まったのは前日の夜でしたが、急な邂逅でもこのコーディネート、さすがです。Foggy &Sunnyが受注会をしていることや北陸の読者代表kinoさんが着ていることで私にとってもすっかり気になる存在になっている里和さんのARCHIES Bespokeと、日本が誇る最強パンタロナイオ尾作隼人氏によるツイードのセットアップです。ポーター&ハーディングのグレンロイヤルの組み合わせはkinoさんが着ているものと同じ生地ですが、ディテールはもちろんビスポークですから異なっています。よりシンプルな仕様のぱんちさんVer.は、彼の醸し出す都会的な雰囲気と相まってツイードの土臭さは皆無。

パンツはアウトの1プリーツです。尾作さんにしか出せないこのシルエットは私もいつか経験してみたいものです。考えようによっては普通にスーツをビスポークするような感覚で、ジャケットとは別の職人にパンツを共生地で作ってもらうのは全然ありですよね。手に持たれているジップのクラッチバッグは神戸のベラーゴのものでした。

モーニングは当日の朝事前に予約しておいたサラベスへ。妻が好きで何度か一緒に来ているのですが、9時の開店から入るのは初めて。事前予約することで名古屋店限定のドリンク付きのメニューが選択出来ますのでオススメです。ぱんちさんも食べながら「さすが名古屋のモーニング、とってもボリューミーですね」と驚かれていました。

ようやくお会いできたこともあって積もる話がありまくり。服や靴についてももちろんですが、仕事のこと、家族のこと、犬のこと・・・たくさん喋りました。私はぱんちさんの家族の一員・黒柴のおはぎちゃんのファンで、ずっと実家で柴犬と暮らしていた柴犬至上主義の私はいつもSNSでニコニコ笑うおはぎちゃんの豊かな表情を見るのを楽しみにしています。ぱんちさんにあまり時計のイメージはありませんでしたが、腕には年代物のロレックス・シードゥエラーがハマっていました。お父様から受け継いだ大切な時計とのことで、ピカピカの新品では出し得ない思慮深さのようなものを感じました。ツイードの重さをこの時計がしっかりと受け止めています。

足元はFYSKYというまだ2年ほどの新しいブランドのショートウィングチップを履かれていました。ご覧の通りKOKONの高野さん作Liverpoolと並んでも遜色無い雰囲気で、ハンドソーンウェルテッド製法で良い職人さんが作っているのだろうなと容易に想像がつく逸品です。羽根には部分的にクロコダイルがあしらわれていますが、靴全体の雰囲気に完全に馴染んでいて最高のアクセントになっています。

私は初めてぱんちさんとお会いするならどんなものを身に付けていこうかと悩んだ結果「やっぱこれでしょう」と持ってきたNaoya Hida TYPE1Cを手に取って見てもらいます。「実物の方がやっぱり良いですね」とぱんちさん、私の腕ではこの時計の魅力を写真で出し切ることは到底出来ませんが、ぱんちさんの手に持たれた状態のこの写真を見返しながら「やっぱり格好良い時計だよな」と改めて惚れ直しています。

私がぱんちさんとモーニングしていることを聞きつけ、どこにでも現れるこの人が後半飛び入りで参加です。おかてつさんとぱんちさんは、以前にも青山のSHINYA店舗内で偶然居合わせたことがあったようですが、じっくりお話しされるのはこの日が初めて。逆光でベンチャー企業のやり手社長のようになっていますが、いつも通り私のカメラでぱんちさんと一緒にいる様子をたくさん写真に撮ってくれて助かりました。

「次回は是非東京でお酒でも飲みながらゆっくりお会いしたいですね」とお店の前で別れを惜しみつつ、一人では出来ない読者さんとの2ショットをおかてつさんに頼んで撮ってもらいます。こうしてみるとやはりとてつもなく格好良いですよねこのセットアップ。正直すぐにでも真似したいところですが、今日書いた通りFumiya Hiranoスーツを手に入れたところですからしばらくは我慢しよう。

英国スタイルを牽引するFumiya HiranoとARCHIES Bespokeの二人がこうして並ぶことは珍しいかもしれません。私はオボイストプルオーバーシャツのソメロスコットンフランネルブラックVer.を、ぱんちさんはブラックのモックネックセーターをお召しでしたが、襟付のシャツ以外を自由に合わせる感じが同じ世代を生きる服好きっぽくて嬉しくなります。

ぱんちさん、お忙しい中お時間を作っていただきありがとうございました! これからよろしくお願いします♩

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