「服を我が物とす」

今年は秋を感じる暇がありませんでした。

気候的な要因はもちろんですが、入籍して引越しして、今は結婚式の準備で・・・と、心理的にも環境の変化に追いついていけていないのでしょう。それはきっと妻も同じで、いつも頑張ってくれているから、有り難いです。

あと二ヶ月もすれば結婚式も新婚旅行も終わって、少し落ち着いた日常が戻ってくると思うから、それまでは楽しみながら一生懸命やろう。

ということで、早速ですが先日お直しに出したG.T.Aのパンツが仕上がったと連絡がありましたので、取りに伺ってきました。

ゴルフを終えて夕方からの外出、少し寒くなるかと思って、既製品部門今冬一番の大物・マーガレットハウエルのスクールマックコートをいよいよ下ろしました。

ふくらはぎが隠れるくらいまでのロングコート、FOXの上質な生地感も申し分ありません。このコートについては着姿でないと魅力を伝えきれないと思いますので、また後日。

パンツの方は、ご覧の仕上がり。4.0mmのダブルにして、3cm裾上げ。「買った時にしっかり付いていたプレスラインが少し残るかも」と言われていたのですが、さすがのサルトとでもいいましょうか、スチームで綺麗に仕上げてくれました。

ついでに、アルマーニのタキシードについても相談に持って行きました。先日とは別のスタッフさん。パンツはサスペンダーで上げれば裾上げは必要ない程度かと思っていたのですが、

「非常に柔らかいニット編みの生地ですので、あまりサスペンダーであげるとヒップのラインが出過ぎてしまう恐れがあります。せっかくタキシードですから、モーニングカット(前より後ろの方が少し長いカット)で仕上げましょう。」

と、実に的確なアドバイスをいただきました。前回のスタッフさんに続いてこちらの方も素晴らしい知識の持ち主で、アルマーニの服の特性などを考慮しながら大切に仕上げて頂けそうで、いよいよサルトのファンになってしまいそうです。

ジャケットを着るとすぐに、

「右肩下がりですので、袖の長さも少し変えましょう」との助言が。これはFumiya Hiranoさんにも最初の採寸の時に言われたことで、私自身でも見逃しがちな身体の特徴を捉えて直してくれます。

単純に穿いてみて「これでどうですか?では○○cm裾上げします」といったお直ししかこれまで経験がありませんでしたので、サルトでの体験は半ばカルチャーショックを受けるほどでした。

ピンで留めて出来上がりのイメージを見てみると、数センチ袖の長さ、裾の長さを整えただけでタキシードが自分のものになったような感覚がありました。ここまで直しても税抜きで7,000円。

せっかく買い上げたのですから、自分仕様にカスタマイズして「服を我が物として」式に臨みたいです。

完成は12月5日。奇しくもFumiyaさんが完成したブレザーを日本へ発送してくれる予定日と同じでした。式が終わりましたらタキシードについてもこちらで再度詳しくご紹介できればと思っております。楽しみです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました