大江洋服店のモノづくり【到着編】

待ちに待った、ジーンズ。

大江洋服店に一方的に思い焦がれること早4年。きっかけはブルータスでした。この号には特に思い入れがあり、何度も読んだし、大切にとってあります。

そんな大江洋服店のジーンズが、ついに、出来上がって参りました。先ほど到着!

刻印入りの黒い箱に梱包されて、

ついにその姿が!

大げさでもなく、触れた瞬間にやっぱり「体温」を感じました。出来立てホヤホヤ。

今回は’60年代のシルエットをベースに、40年代のディティール(縫製等)で仕立ててもらいました。そこに年代の関係ない私のむちゃくちゃに自由なオーダーがいくつか。(本格的な復刻には今回は興味がありませんでしたので)

革パッチはリーバイスのように防縮加工されているわけではなく、ただただ革。馬革。

フロントボタンはちょっと遊びすぎたかなと反省(^^;) 本当に一つひとつ変えられるのか、って、当時ちょっと興奮気味にドーナツの色違いを集めてみたわけです。

戦前までは採用されていたクロッチリベット。これはオプションで星形のものを付けました。

オプションはもう一つ、シンチバック。

シンチのリベットだけ変えてもらって、サビ有りのものを選びました。

バックポケットの隠しリベット。UFOという、少し厚みのあるものを選びました。色落ちを期待して。

一見、全て同じオレンジのステッチに見えますが、実はこれは場所によって2種類のオレンジの糸を使い分けてもらうようにオーダーしていて、洗いをかける中で色の落ち方にそれぞれ別の変化が顕れるような工夫がしてあります。

肝心な生地は、色々と迷ったのだけど結局大江洋服店のオリジナル、OE生地を選びました。

これが良い色味で、厚さで、そして最高の色落ちをすると大江洋服店の2人が自信を持ってオススメしてくれた生地。

耳は白。

実は、今回ベルトループの太さを15mmで指定していたのですが、製作の際見落として12.5mmで作ってしまったとの連絡が発送前にありました。

オーダーした本人は正直15mmにしたことすら忘れていて、一向に構わなかったわけですが、到着後箱を開けてみたらお手紙が。

お詫びでピンバッジまで付けてくれました。何だか申し訳なかったけど、こういうことをしてもらえると「もう絶対に大江洋服店から離れまい。」って逆に気持ちが固まってしまいますね笑

そんなわけでほとんど完成した大江洋服店のジーンズ。

残る作業はファーストウォッシュと裾上げ。裾上げはまた持ち込んで、ユニオンスペシャルで仕上げてもらう予定です。裾上げはサービスでやってくれるそうです。

お礼も伝えたいし、一度穿いて伺おうと思います。

次回はファーストウォッシュ編です。

コメント

  1. ポウルセン より:

    !!!

     オボイストさん

     おはようございます。

     ジーンズ世界の深淵は僕には五里霧中、、ほんとに知識もなく疎い自分ですが、今回ご紹介のジーンズ、製作に関わる方々の存在感や情熱がとてもリアルでいかにスペシャルなものか、ひしひしと伝わってくる気がします。

     あ、これこそが、或る男(オボイスト氏)が道具として、自分史に残るような「相棒」を見つけ認めた瞬間なんだと、こちらまで嬉しく^^ガツン!とインパクト。
     
     ちょっと大袈裟な言い回しかもしれませんが素晴らしいものを拝見できました。。

     (『大江洋服店』って衒いの全くない名前からして心惹かれます)

  2. なべこぱん より:

    きょええええ!
    オボイストさん…!

    これは!憧れにあこがれたオオエヨウフクー!!!

    私も一度オーダーしてみたいと思ってるんですよ。

    でも遠すぎて西の方に足伸ばさないし…。。

    彼らのブログが大好きでずーっと追ってました。最近は更新がなくて、寂しいですね。

    しかしとんでもなくキレイなジーンズ…色落ちも楽しみですね。ああ、いいなあ…

    無類のジーンズ好きとしては今回のオーダー、大好きです。60年代的シルエットに40年代的装飾…。

    ジーンズを好きになって、それからいろいろ調べて、買って穿いて、結論として、なんで「こういう仕様のものってないんだろう」って思ってたソノマンマの(もう興奮して何言ってるかわからない)

    あ…ちょっと興奮しすぎて鼻血が出そうなのでとりあえずこの辺で勘弁してあげますけど(もうダメ)

    次回のファーストウォッシュ後の表情が楽しみです!!

  3. オボイスト より:

    ポウルセンさん^ ^
    コメント、ありがとうございます^ ^!

    私はNBKPN氏ほどの知識は全く持ち合わせておりませんが、大江洋服店のRyoさんと打ち合わせをする中で、ジーンズへの情熱というものをビンビン感じました。

    やはり、この仕様で作ったのは世界中で私だけと思うと、思い入れも格別ですね。

    ファッションの方向性とか、今の生き方とか、全部反映されてこのジーンズなのだと思います。

    また、度々ブログに現れることになるかと思いますので、表情の変化なども是非みてやって頂ければと思います^ ^

  4. オボイスト より:

    なべこぱんさん^ ^
    なべこぱんさん! コメントお待ちしておりました、是非なべこぱんさんに見てもらいたいと思っていました^ ^

    なべこぱんさんも大江さんのブログ、読まれているのですね!
    最近は製作が忙しくてなかなか書けないと言っていました。

    是非、この生地を、毛羽立ちを、触ってもらたいです。私の写真なんかじゃなかなか伝わらないくらい本当に素晴らしい!(最後の着用画像がまだ実物に近い質感で撮れてるかもしれません)

    仕様について、なべこぱんさんにそう言って頂けるとなんだかとても嬉しいです^ ^
    60年代後半、シルエットはとても綺麗だけど、やっぱり大戦以前のディティールってなんか原子的な作りで、男らしくて魅力たっぷりですよね。

    私はまた2月の半ばから後半くらいで、一宮まで車を走らせる予定です。もしなべこぱんさんの欲しい仕様等決まっていれば、私が大江さんに代わりに伝えてオーダーする、なんてことも出来たら素敵ですね^ ^

  5. きのひろよし より:

    Unknown
    60年代の少し細めのシルエットにボタンフライやリベットなどのこだわりなどすごい伝わります!ベルトループが15U+339Cで来なかったのは少し残念ですが世界で一枚しかないジーンズには間違いないと思います!
    ファーストウォッシュと色落ち楽しみにしてます!
    僕もロケッツの大戦モデル早く履きこみたい( ´ ▽ ` )

  6. オボイスト より:

    きの様(^^)
    コメントありがとうございます!

    ディティールとシルエット、両方追求することで理想的なデニムとなりました(^^)

    きの様もデニム好きのご様子(^^)
    是非、また情報交換させて頂ければと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。

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