昨年後半から2026年は全国各地、いろんなところでTTBOのトランクショーを開催しようと決めています。札幌・東京・名古屋・徳島・大阪をこれまで実施してきて、今回が仙台。今後も長野がすでに決まっていて、まだ正式に決まってはいないものの九州方面でのイベントも実現できるように動いているところです。仙台トランクショーが今までと違うのは、誰かのお店をお借りしてではなく、DECOの内藤さんと折半でレンタルスペースを借りて、予約不要での開催とした点です。誰かから事前に問い合わせが来るわけでもなく、当日まで「今回は一人もお客様が来られないかもしれない」という不安を抱えながらセントレアへ向かいました。今回スーツの採寸を担当してくれたaldexの小島さんからも「イベント時にあんなに弱気なオボイストさんは初めて見た」と言われるくらい、集客に自信がありませんでした笑 私の不安が移ったのか、仙台空港付近は警報が出るほどの強風で、セントレア出発時に「最悪着陸できない場合は引き返す」と空港でアナウンスされる始末。集客どころか私自身も会場にたどり着けるのかすら怪しい中でのイベント前夜でした。

結局何とか仙台空港に着陸することが出来、22時過ぎにホテルで内藤さんと落ち合います。無料の夜鳴き蕎麦を啜ってから、仙台の街へと繰り出しました。

まずは仙台といえばの牛タンを食べに。内藤さんはこの日お昼には到着していたようで、これで2回目の牛タン定食ですが、私に合わせて付き合ってくれました。牛タンのお供といえばテールスープと麦飯ですが、どうしてこんなに合うんですかね。普段ビールを飲んでいるときは米を食べない派ですが、これだけは別腹でするする胃に吸い込まれていきます。

翌朝。ホテルのビュッフェで「どうか今日は昼飯が食べられないくらい忙しくなりますように」とお祈りしながら牛タンカレーなどをたらふく食べます。仕事の前はがっつりエネルギーを補給しないとですね。会場のオープンは10時、イベント開始は11時でしたが、今回はレンタルスペースでの開催で荷物の事前受け取りが出来ない場所だったので、レンタカーを借りて内藤さんはヤマト、私は佐川で営業所止めにしてありました。ヤマトは会場のすぐそばにあったのですが、佐川は車で片道20分くらいと遠く、内藤さんに会場の設営を任せて私はゲージやバンチの入った荷物を取りに行ってきました。戻ってくると小島さんも到着していて、さすがのセンスでスーツケースの方に入っていたバンチなどを並べておいてくれました。

なんとか11時のイベント開始ぎりぎりに設営が完了し、とりあえず「今日も頑張りましょう」みたいな朝礼をしようかと思った矢先、11時になると同時にダダダダっとお客様がイベント会場に雪崩れ込んで来ました。「カルティエ見せてください」という方もいれば「福島からスーツをオーダーしに来ました」というお客様もいて、想定していなかったスタートダッシュに運営側の3人は軽くパニックに。

ちゃんと写真などを撮る暇もないくらいで、中には「すごい盛り上がり・・・一回お昼ご飯食べてから、出直します」という方が出てしまい対応が追いつかないほど。お一人目の採寸中にもトラウザーズオーダー希望のお客様がご来店されて、かなり早い段階で小島さんにはオーダーシートの入力なども全て任せて、私は別のお客様の対応に回ります。内藤さんの方も接客が完全にかぶっていましたが、順調に今回のイベントに向けて用意したタンクの在庫が次から次へと無くなっていきます。

東北地方初進出の私は、仙台という都市が東北地方にとってどのくらいの位置関係にあるのかもあまりよく分かっていなかったのですが、盛岡や福島などご遠方から来られる方は1時間〜2時間かけてお車で来てくれていました。このブログは読者様からコメントが来ることはほとんどありませんので、読んでいる方がどのあたりのエリアにお住まいなのか知ることも出来ませんし、インスタなど各種SNSのフォロワー様も東北地方にお住まいの方はほとんど思いつかず、今回はインスタで細く長く広告を流していました。福島からご来店のお客様はまさにインスタ広告を見てオーダーしに来てくれた方でしたので、普段ほとんど出すことのない広告も案外侮れないなと勉強になりました。

盛岡からお越しのお客様は、Khish the Workのビスポークシューズに五十嵐トラウザーズのビスポークグルカパンツを身につけておられました。「昔マーガレットハウエルなどをよくアップされていた頃からブログ読んでいます」とのことでしたので、おそらく10年来の読者様。初開催の地でのイベントは、こうした長年の読者様にお会いできることが私の楽しみのひとつでもあります。

ジャケットもご試着をいただきましたが、普段イタリアンクラシコ系の服を中心にお召しになるということでTTBOの英国的なスタイルは趣向に合わず。

「デニムトラウザーズはまだオーダー出来ないんですよね?」と質問があったところ、小島さんがすぐに企画発起人のパンツ職人新井さんに連絡をとってスーツの組下ゲージとの違いを確認してくれて、特別にフライングオーダーをお受けすることにしました。仕事の早い小島さんのみならず、お休みにも関わらず電話での問い合わせにすぐに対応してくれる新井さんのサポートにも感謝しかありません。デニムを含むTTBO Hollywoodtop Trousersのオーダーは5月3日および4日の2周年イベントで、TTBOイベント専用予約サイトにて受付中です。思い入れのある特別な商品のため、多くのお客様にお楽しみいただけましたら幸いです。今回オーダーしてくれたお客様からも翌日になって「安過ぎて請求間違っていらっしゃるのではと不安になってます」と連絡がありました。ローンチ記念価格でしばらくの間は税込66,000円で受付いたします。

続いては「時計かスーツかどっちか買おうかなと思って」とご来店いただいた関西出身仙台市内在住のお客様。今回イベント翌日は運営側3人で観光しようということになっていましたが、全くのノープランで夜にでも考えようと思っていたのですが、こちらのお客様が美味しい牛タンや寿司の店などを詳しく教えてくれて、後述しますがめちゃくちゃ助かりました。スーツは生地で迷われていましたが、最終的にはスミスウールンズのボタニーで3ピースを作っていただけることになりました。

「どっちか買おうかな」のはずが、結局内藤さんのタンクについても欲しくなり結構長い間悩まれていました。会場としてお借りしたSLANT WORKSさんは光の入り方も素晴らしく、会場に設置されたスピーカーなども自由に使わせてくれてとても有り難かったです。外から見るととても素敵な空間であることがより伝わるかと思います。次回以降も仙台開催の場合は使わせて頂こうと思っています。

ばたばたの一日もあっという間に過ぎてしまって、そろそろ片付けようかという時、せっかくだからと見せてもらった内藤さんのコレクションの中に気になる時計がありました。マストヴァンドームのオパランSM。この日がネイビーのスーツだったこともありますが、とんでもなくマッチしています。TTBOオープンの記念に購入したマストタンクのアイボリーローマンですが、最近はどうしても飛田さんとウルバンヤーゲンセンに偏りがちで着用頻度が低下していました。この小さなヴァンドームであれば時計というよりアクセサリー感覚で身につけることが出来ますし、内藤さんが「ちょうどアイボリーローマンの状態の良い個体探してるので、よかったら委託販売しますよ」と提案してくれたので、選手交代することにしました。マストタンクは私が購入した頃と比べると相場が10万円くらい上がっていて、ヴァンドームに替えてもまあまあお釣りがもらえるくらいです。浮いたお金でORIGINEの隠田さんにストラップをオーダーする楽しみも増えますし、こういうのは流れに乗ったもん勝ちです。

一向にフォロワーが増えない私のSNSと違って笑、DECOのフォロワー数はぐんぐん伸びていっています。これからも一緒に仕事したいし内藤さんの選んだ時計を1本は残しておきたかったので、気分も変わってとても嬉しい。

最後の最後に自分のお買い物を楽しんでからは、3ピーススーツのお客様が教えてくれた牛タン料理の閣へ。内藤さんに関しては既に3回目の牛タンですが、当日の朝来られた小島さんもまだ食べていなかったし、牛タンなんて何回食っても美味いだろうということでオススメ通りのお店へ行きました。基本的に私たち全員スーパーラッキーマンでして、1時間以上並ぶことも少なくないというこの店にも、到着した瞬間にグループのお客様が帰られて全く待ち時間なく入ることが出来ました。最近ウィスキーにハマっている私は宮城峡のハイボールで乾杯。ここはお通しでもほろほろの牛タンが出てくるのですね、これすら無茶苦茶美味しかったです。

前日に食べた牛タンもとっても美味しかったのですが、ここのはちょっと格が違う感じがしました。またしても麦飯とテールスープがどんどん進みます。自腹で一泊してくれた小島さんには私がご馳走し、一番多い6枚切りを頼みましたが、少なく見積もっても18枚は食べれそうでした。

もりもり食べる内藤さんと小島さん。この日一番面白かったのが、お客様から「今日はスーツの担当の方、愛嬌のある方じゃないんですね」と小島さんが言われていたこと笑 愛嬌のある方=岩田さんのことなのですが、初見で怖く見られがちだという小島さんはグサっと来ていてめちゃくちゃ笑いました。実際にはただのイケメン優男なんですけどね。ちなみに私は初対面の頃から小島さんを怖いと思ったことはありません。ヒゲとメガネの問題かな。

そんな話をしながら周りを見てみると、私たちはまだ食べていない何やら美味そうなネギがたくさん乗った牛タンを食べていることに気づきます。内藤さんが隣に座った母娘に「すみません、それ、なんすか」と話しかけて教えてもらったのがこちらのたたきタン。ここの名物で大抵みんなオーダーするんだって。確かに焼いた牛タンよりこっちの方がうまいくらいで、ちょっと衝撃を受けました。

牛タンの後はこちらも名物だという仙台辛味噌ラーメンで〆ました。辛味噌という割には全然辛くなくて、〆には多すぎるくらいの量でしたが大喰らいの私には無問題。カウンターのお店に3人で並んで、酔いも回っていたので良い感じに仕事のことなどを語り合いました。TTBOを支えてくれる職人さんたちはみんな尊敬する方ばかり、イベントをこなす度に「自分ももっと頑張ろう」という気にさせてくれます。

これで終わり・・・かと思いきや、みんな何だか名残惜しくて最後の最後にマックでコーヒーとフルーリーを食べました笑 並んで座る内藤さんと小島さん。内藤さんは蓄膿症にやられながらも一日頑張ってくれました。小島さんは仙台で出会った温かいお客様の心に触れてすっかり怖くない人の表情をしています。

こんな感じで、仙台イベント当日の夜は更けていきました。翌日は3人でドライブ旅行だったのですが、長くなってきたので次の記事で書こうかな。ちょうど仙台空港から飛び立つ時間になりました。今回お会い出来たお客様、いただいたご縁を大切に今後も仙台でイベント開催していけたらと思っております。まずはオーダーいただいたスーツやトラウザーズ、しっかりお作りいたします。どうぞ楽しみにしていてください!それでは!


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