休みの合うタイミングに妻が予約しておいてくれて、この休日は1泊2日の京都旅行へ。妻はなんだかんだ友だちなどとほぼ毎月京都へ行くくらいお気に入りの場所です。初日はお互いに夕方くらいまで予定が入っていたので、17時頃に車で出発し、19時に到着。9月の誕生日旅行で発見した時在服飾設計に行こうと思っていたのですが、20時までやっていると思ったらレストランなど以外の大丸の営業時間が19時までであることに到着後に気づいて「明日伺います」と前回担当してくれた中野さんに連絡。(翌日になって、私たちがいろいろと間違っていたことに気づきます) 大丸の中に入っているよしむらというお蕎麦屋さんが美味しそうだったので二人で海老天そばと餃子をいただきます。
ショッピングは明日の楽しみにして今日は二人でグルメを楽しもうということになり、とりあえず車と荷物を置きたかったのでホテルへ向かいます。今回はTHE THOUSAND KYOTOという京都駅間近の立派なお宿です。妻が一休のダイヤモンド会員で色々とちょっとお値打ちに泊まれるそうで、レイトチェックアウトや会員限定アメニティなどサービスも充実。妻がチェックイン手続きをしている間、私は吹き抜けのエントランスで圧倒されていました。
特典でいただいたヒノキの香りのアロマオイルを手に取って癒されつつ少し休憩。コーヒーマシンはもちろんですが、京都らしく急須まで用意されていました。希望に満ちた夜明け前の空のような桃色の抽象画が掲げられ、間接照明の優しい光が零れる素敵なお部屋です。
まずは前回友だちと来た時にてっさが非常に美味しかったという妻おすすめのお店へ向かいます。寒空からは雪がちらついていて、自転車にまたがった受験生らしき学生たちが、寒そうにしながらも京都弁で共通テストの内容について盛り上がっていました。
ふぐかにはもが有名な輝月というお店は、特に予約はしていませんでしたが個室に案内してもらえて、蕎麦を食べてきたところですがカニ刺しとてっさ、カニ味噌やカニ天などを少しずつ頼んで、ビールと一緒にゆっくり話をしました。最近私が取り組んでいるある事柄について妻が耳を傾けてくれて、いつも他愛のない会話で和ませてくれる妻と久々に真剣な話をした気がします。
23時まで地下1階で様々なカフェやダイニングが営業している京都タワーサンドのカフェで抹茶ラテとほうじ茶ラテを頼んで酔い覚まし。若者と外国人旅行客を中心に、22時を過ぎてもたくさんの人が集まっている様子でした。コンビニでお菓子とお茶を買ってからホテルに戻り、コースの和食かビュッフェの洋食のどちらを選択しようかなどと話しながら一日目を終えました。
ゆっくり起きてシャワーを浴びたのちに満場一致でホテル内和食レストランのKIZAHASHIへ向かいます。五臓六腑に染みわたる一番出汁と先付を堪能してから、豪華な朝ごはんをいただきます。炊き立てのお米はしっかりとした粘り気がありながら粒立ちがはっきりしていて、湯豆腐や焼き魚の西京焼きとともに妻が食べ切れなかった分まで綺麗に平らげました。
妻との旅行にはリラックスできる装いをするのが好きで、この日は上下evameva。食後はTEA AND BARでお茶でもしようかと思いましたが、既に大丸も10時には開店している様子でしたのでチェックアウトしていざ時在へと向かいます。
昨日と同じ大丸のコインパーキングに車をとめて、新しく出来たMARcourtを見たいという妻ととりあえず時在があるはずの4階へ・・・向かいますが、何だか雰囲気が前来た時と違います。フロア全体が大きく感じるし、時在が見つからない。よくよく見てみると時在があるのは「藤井大丸」であり、私たちが今いる「大丸京都」とは全然別物であることにようやく気が付きます。前回は歩いている途中でちょっとお茶しようかとたまたま寄ったときに時在を発見したので、館の正式名称まで気にしていませんでした(^^; しかも藤井大丸はちゃんと昨日も20時までやっていたじゃないか、19時に「着いたけど閉まってるので明日出直します」との私からのDMを見て、中野さん困惑しただろうな・・・笑 ということで気を取り直して、藤井大丸へ再度移動します。ややこしいので皆さんもお気をつけくださいね。(間違えるの私くらいかな笑)
おー着いた着いた。エスカレーターから降りてすぐに見つけられる、一店舗だけ異様な空気感を醸し出している時在服飾設計。以前来たときは白と黒のシャツのみがディスプレイされていましたが、現在は冬物を中心にセール中のようでしてスウェットパンツなどが正面に出ていました。
時在服飾設計では店長の中野さんと社長の二人で回していて、今回もタイミングが合わず社長には会えませんでしたが久々に中野さんと再会。大丸≠藤井大丸事件についてお詫びをすると、昨日のDM内容を見て「もしかして間違えてらっしゃるかもと思いながら、ご指摘するのも失礼かなと思って・・・笑」とやはり困らせてしまっていました笑 近況報告や私の紹介でご来店されたお客様たちについてなどしばしの歓談の後、今日もシャツを中心にアイテムを見せてもらいます。シャツ以外にも、これは商品ではありませんが社長が知り合いに作ってもらっているという仮縫い状態のジャケットがハンガーにかかっていました。前回もそうでしたが、形になる前の服やデザイン画がオープンにされている点で、自社製品の制作途中に嘘や偽りがないことを暗示していますよね。
最初にオススメしてもらったのは白のブザムシャツです。胸周りのデザインが特徴的で写真で拝見すると個性的過ぎてコーディネートが難しいかなと思っていたのですが、現物は想像以上にすっきりとさりげないちょうど良い雰囲気で。しかも試着して気が付いたのですが、フロントカットや下部のボタン配置などにも工夫が凝らされていて「第二次世界大戦前くらいまでこういうシャツ、たくさんあったみたいなんですけど、作るの大変だからか廃れちゃったようで」と中野さん。程よく個性的でありながらも私の好むような普遍的なアイテムたちとも違和感なく馴染みそうで、そしてやはり着心地がとても良い。ブランド創立から日が浅いのもありますが、もっとたくさんの人に着られるべき傑作です。
この辺りで目的のお店での買い物を済ませた妻が合流し、もう1着黒い生地のスタンドカラーシャツを試着してみます。ブザムシャツと私が前回買った黒いシャツは同じ種類のブロードでしたが、このスタンドカラーシャツにはガス強然糸ツイルの秋冬仕様です。バーナーで毛羽立ちを焼き切った糸を使うことで非常に美しい表面のぬめり感が生まれていて、秋冬と言いながらも真夏以外はずっと着られそう。前回買った2つボタンのスタンドカラーが特徴的なTOBARIと比べるとギャザーなどが廃されたシンプルなモデルで、純粋に生地の良さが楽しめる仕立てになっています。どっちにしようかな・・・と悩んでいたら「どっちも買えばいいじゃない」と横から女神のささやきが降ってきて、結局どちらも買ってしまいました。
帰宅後に改めて比べてみましたが、よく似ているように見える3つのスタンドカラーシャツは一つひとつボタンの種類やディテールが差別化されていて、並々ならぬ作り手の意思が感じられます。私の好きなブランドはいくつか挙げられますが、少なくともシャツに関しては時在が最も好きといっても過言ではないです。スウェットパンツやロングシャツコートなど私のスタイルとは少し違うアイテムもありますが、時在のシャツはこのブログの読者層であれば恐らく刺さると思うので何か考えたいですね・・・笑
妄想の続きについてはまたご報告いたします。買ったばかりのシャツを着たまま、次の目的地へと向かいますが長くなってきたので次回の記事で。中野さん、じっくりお話しさせていただき、ありがとうございました♪ 次の展開が楽しみですね!
コメント