土曜日のSHINYA名古屋受注会に続き、月曜日も午後からシンヤさんと行動を共にしました。中京競馬場前まで電車で来られたシンヤさんをお迎えに行き、まず最初に向かったのは有松絞の工房です。パープルカラーのSHINYAの有松絞コンビニバッグが即完売したのが記憶に新しいですが、その他誰もが知るハイブランドや勢いのあるドメブラなど、引く手数多のセンスの良い工房です。
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土曜日の打ち上げ時にSusieSveltの鈴木さんも興味を示し同行することになっていたので現地で集合します。生産管理の新井さんは若く溌剌としていて、この工房がラグジュアリーブランドの洋服に選ばれ続ける理由はきっとこの人の存在が大きいのだろうなと直感しました。アルデックスの小島さんもそうですが、歴史の長い工房・工場でも一人のカリスマ的存在で今の時代に即した旋風を巻き起こすことが出来ることに、私はいたく感動しました。
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しちょさんが名古屋に来られた際、高島屋に展示してあった有松絞りについてもこちらの工房で制作されたものでした。ラグジュアリーブランドからは一度に何千メートルという単位でオーダーが入るようで、巨人たちの規模感に圧倒されます。
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有松絞は元々ある伝統的な絞りだけでも300種類、今もなお新しい絞り法が開発され続けているようで派生型も含めると1000種に及ぶとのことでした。偶然性の高いものでもありますので、一点ものとしての価値が高まりもはやアートの領域です。SHINYAさんのコンビニバッグについても商談スペースに展示のあったサンプルを元に依頼していますが、実際に出来上がったものはサンプルとは柄の出方は結構変わっていました。どっちが良いとか悪いという問題ではなく、それぞれの個性と捉えると無限の可能性があるように思います。
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私の作ってきたアイテムでも何か出来そうなものがあるかなと考えてみましたが、やはりシャツが最も相性が良いでしょうか。もう少し構想を練ってから、再度お伺いしてみようと思います。こんな近くに魅惑の工房があるとは・・・灯台下暗しです。
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有松絞はレザーでも可能ということで、鈴木さんも色々と質問されていました。靴のサンプルもありましたが「縫うのが難しく一点ものです」とのことで、量産するのはなかなか難しいかもしれません。一つずつお客様に合わせて作るオボイストコラボモデルスタイルならもしかしたら出来るかも?
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鈴木さんとはここでお別れし、次は一気に豊橋まで。いよいよアルデックスとの初コラボレーション、オボイストシティサファリが納品されます。シンヤさんも工場にご興味があるということで、事前に小島さんにアポを取り案内をお願いしていました。有松から豊橋まで1時間強、シンヤさんにはファッションの感度の高め方やブランドの運営についてなど、いろんな話を聞かせていただき大変勉強になりました。すぐに活かせるものもあったので、早速実践して今後のオボイストモデル商品力強化に励みます。
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16時過ぎにアルデックスに到着し「終業に向けての作業に切り替わっていく前に工場をご案内します」という小島さんについて私は4度目の工場見学。いつ行ってもアルデックスの若い職人さんたちは「こんにちは!」「いらっしゃいませ!」と声をかけてくれて、これにはシンヤさんも「とても明るくて良い工場なのが伝わってきますね」と驚いた様子でした。
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小島さんの案内もいつもとは一味違う、取引先向けの内容に切り替わっていて、オーダーシートの入稿方法などより具体的なところまで踏み込んでシンヤさんに説明していました。シンヤさんも日本各地の名工場を回ってきた方なので、過去に取引した工場を挙げて小島さんが「え、あそこで!?」と驚かれる場面もありました。
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工場を一周した後は、実際にジャケットのサンプルをいくつか試着して着心地を確かめるシンヤさん。見た目に反してとても軽く柔らかい着心地に「おお~良いですね」とシンヤさんも気に入られた様子です。標準ラインのジャケットと手縫いが組み合わさったハイエンドなラインとで着比べて、ゴージ部などに触れてその差を確かめていました。いずれにせよとても完成度の高いアルデックスのジャケット、いつか両者が手を取り合って何か商品が出た暁には真っ先に飛びつく所存。
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さて、お待ちかねのシティサファリをいよいよお披露目です。小島さんと出会ってから僅か2か月で形になりました、熱い思いで作り上げた都会派サファリジャケットがこちらです!
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当初のデザインスケッチと比べてみましょう。フラップレスのインバーテッドプリーツポケットと比翼仕立てのフロントが特徴的ですが、見事に再現されています。
こだわりポイントを順番に解説。しっかりと目付のあるドラッパーズのヘリンボーン生地ですが、今回は裏地も芯地も無しで仕立てていただきました。芯で形を矯正出来ない分、誤魔化しが効かず工場の腕がダイレクトに出てしまう難しいオーダーでしたが、アルデックスの高い技術力がジャケットの表情をより立体的に美しくみせています。着用感もとても軽く、かっちり着込むというよりさっと手に取って羽織る感じです。
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スクエアにかっとされたフロントはそのまま仕立てるとボクシーになりすぎて野暮ったくなるため、あえて少し横に逃げるようなバランスで小島さんが調整してくれました。こうした部分は作り手のセンスが光るところです、私の理想を汲み取ってくれた小島さんに感謝。
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手間のかかるインバーテッドプリーツポケットは内側が広がってしまわないように縫われています。さっとポケットに手を突っ込んでクシャっとなる感じもとても愛おしい。
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珍しいネイビーのナットボタンも、微かに緑がかった独特なカラーで、深みのあるネイビーヘリンボーンの生地によく合っています。ボタンをすべて手付されているベテランの職人さんの腕も素晴らしく綺麗です。袖はもちろん本切羽ですが、2つボタンを少し離して配置することでちょうどいい“間”が生まれています。
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背面はノーベント、ウェストベルト部はヘリンボーンの柄向きが横になるので、程よいアクセントになってくれています。揺れる生地の見せる贅沢なドレープが着るものをエレガントに演出してくれるはずです。
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コラボレーション専用で新たに作ったタグは横6cm縦2cmの控えめなサイズ感が大人。ちらっと内側を覗くたびに小さくオボイストロゴが目に入り、読者の皆様は所有欲が、私は自尊心がちょっぴり満たされます笑
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ネクタイをせずに白いオボイストシャツに合わせてみると良い感じです。キメキメになりすぎないデザインなので、シチュエーションを選ばずに気軽に着られるかと思います。
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シンヤさんにも羽織ってもらいました。黒いTシャツに色落ちしたブラックデニムのSHINYAのパンツでしたが、もう少し生地が馴染んでこればカジュアルにも問題なく着られそうです。比翼仕立てのため左側から見るととてもすっきりと見え、まさに“シティサファリ”です。
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先にインスタグラムやTwitterで写真をアップしたところ、関東在住の複数の方からオーダー希望の連絡がありました。せっかくなら企画のことを熟知している小島さんに対応いただきたいと相談したところ、7月のどこかでアルデックス東京店小島さん対応dayを設定いただけそう。詳細は決まり次第アップいたします、ご検討の方は是非楽しみにしていてください。その際は私のシティサファリも一旦小島さんにお預けしますので、いろんな方に見て触れて試着していただければ嬉しく思います。
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暑くなってきましたので、本当なら私ももう一着コットンリネンなどで仕立てたいところです。ドラッパーズの同じ生地(結構高いやつです)で全く同じ仕様にすると、オーダー価格税込137,940円となります。既にオーダーいただいている方もいますが、気になる方は是非愛知・東京のアルデックスへご来店ください♪(愛知でしたら同行・サンプル貸与可です)
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