第一回オボイスト会レポート【4】

さて、こちらのエントリーではオボイスト会にご参加いただいた皆さまのこだわりの装い、そして思い入れのある逸品について紹介させていただきます。

まずはDaikiさん。

Coat:anatomica
Vest:anatomica
Sweater:william lockie
Denim:handroom
Shoe:alden
Stole:handmade
Watch:omega
Pouch:nobunoza
Gloves:merola

アナトミカのリバーシブルコートは私も欲しかったのですが、大きい体が余計にビッグシルエットに見えてしまって断念したところでしたので、着こなしてみえるDaikiさんが羨ましかったです。

小物類はこの写真には写っていないカードケースなども含めて全てnobunozaで統一されていました。こういった小物はマルチネンギが作っているようで、非常に綺麗な作りでした。クロコのミニバッグも格好良かった・・・。

nobunozaは何年も前、チェレリーニが欲しくなった頃に取扱店を探している時にWebでヒットして存在は知っていましたが、こういったオリジナル製品も展開していることは今回初めて知りました。

腕元の渋いオメガはビンテージ。オメガ好きというよりは、このモデルだけが欲しくて指名買いのようです。

また驚くべきことに、本藍染のストールは、Daikiさん自身が作ったもの。

実は今回、会を開くにあたって「統一アイテムとして何か巻き物を持ってくること」というルールがありました。参加者の方々がどんなものを持ってこられるか楽しみにしていたのですが、まさかハンドメイド作品が見られるとは思ってもみませんでした。

また、思い入れのあるアイテムとしてはメローラのペッカリーグローブをお持ちいただきました。前職の仕事関係の方にもらったそうで、これは報酬の代わりとして持って行けと言われたグローブだそうです。東京ではそんな粋な出来事があるのか・・・私の会社の環境では考えられないことでしたので、衝撃を受けました。(野菜などでしたらたくさんいただけますが^^;)

続いてKさん。

(既出の写真ですが一番わかりやすかった為もう一度掲載します。Kさんは一番右。)

Coat:martin margiela
Knit:polo ralf lauren
Trousers:resolute 710
Shoes: eduard meier axel ⅱ
Watch: 50s〜60s hermes
Accessory: hermes chaine d’ancre
Bag:marc marmel
Stole:agnes b
Wallet:沖縄手縫い

このニットは何十年も前にお祖父様が着ていたものだそう。エルメスの時計もだったかな。どちらも、新しいものには絶対に出すことの出来ない凄みを感じました。

また左腕に着けてみえたエルメスのシェーヌダンクル。私のブレスレットを選んでくれた友人が最近欲しがっていたのですが、Kさんも6年考えてつい数日前に買ったばかりのものだそう。色々とお話を伺っていると私まで欲しくなってきてしまいました。今一番欲しいもの、これかも・・・。

靴はエドワードマイヤーのハンドソーングレード。エドワードマイヤーの通常ラインはクロケット製で日本でも手に入るようですが、このレッドタンと呼ばれる最高級ラインはドイツ本国でしか入手できないらしく、Kさんがドイツ留学されていた時にゲットしたもの。貴重な一足です。

またバッグも個性的。マークマーメルというほんの一瞬日本で展開されていたブランドだそうで、こちらのバッグはわざとクラック剤を使ってレザーにひび割れを起こしているそうです。ライニングはグリーンのシルク、エルメスのバーキンをデザインソースとしているようですが、雰囲気は全くの別物。どこか装い全体から時の流れを感じさせるKさんだからこそ様になるバッグだと思います。

またもっと珍しいのはウォレット。沖縄に住む彼女さんのお祖母様の形見だそうで、いろいろな種類のレザーが手縫いで組み合わされていますが、この中にはハブの革が使われてもいるそうです。ハブ酒は聞いたことありますが、ハブ財布は初めて見ました。

次はそろそろさん。彼のスタイルもいつも独特です。

Jacket:vintage harristweed(custom)
Vest:bevlaqua
Cutsew:uniqlo
Pant:incotex
Shoes:swen shoemaker
Stole:original blend
Watch:nomos
Bag:united arrows × yoshida
Bangle:indian jewelry
Umbrella:FOX UMBRELLA

モノの持つストーリー性を大切にするそろそろさん。持ち物からはどれも作り手の想いや情熱が感じられ、着ている彼自身がそれを伝えていくことにも意味を見出しているようにも私には見えました。

コモノリプロダクツ系のオリジナルブレンドのストール。一宮の織りでしょうか、古き良き手法で作られた空気を含んだ優しげなストール。

バッグはユナイテッドアローズと吉田カバンのコラボ。このバッグ、そろそろさんのInstagramで見てから気になっていました。私の大好きな雰囲気。

腕時計はノモス。黒い文字盤の時計、持ってないから欲しいんですよね・・・。

そろそろさんのこだわりの逸品はつい最近完成したばかり、30歳記念品だという豊橋のSewn Shoemakerさんのビスポーク靴。内羽根のシングルモンク靴はそろそろさんと職人さんで話し合って二人で考え出したデザインだそう。ラストは日本の昔の職人さんが作ったものをカスタマイズしているようです。デザインに個性があるため、それ以外の装飾は最低限に。

志賀さん。お仕事からそのままご参加いただきましたが、やっぱりお洒落な方でした。

Coat:barbour
Suit:canonico
Tie:seaward&stearn
Shoe:kokon
Stole:zegna
Watch:rolex
Bag:bottega veneta
Another:montblanc

KOKONの靴は何足かお持ちのようで、当日も履いてきてくれました。同じKOKONファンとしては嬉しい限り。コードバンのものもお持ちのようですが、この日は雨(みぞれ?)が降っていた為、ショルダーレザーのスプリットトゥダービーで。この革、私のStaffordにも使っていますが、良いんですよね〜。コンツェリア・ラ・ブレターニャ社のアリゾナです。肉厚で丈夫なのに柔らかくて足あたりもよく、表情豊かな経年変化も見せてくれる、まさに理想のシボ革のひとつ。

腕にはロレックスのミルガウスを。ちょうど一次会に来る前、DaikiさんとKさんと三人でお茶している時に、Kさんが「ミルガウスも欲しい」と話していたところでしたので、タイムリーでした。シルバーのブレスレットもお仕事中でも着けてみえるそうです、羨ましい・・・! 私の職場は服装が割合堅めなので、どれだけシンプルなものであってもブレスレットは外さねばなりません。

思い出の逸品は、奥さまとイタリアへ新婚旅行に行かれた際に蚤の市で手に入れたという手巻きの時計。DOYLEというブランド、Webで調べてもほとんどヒットしません。一目見たときになんとなくピンと来たのがこの時計。そういう感覚って値段では計ることの出来ない、とても大切なものだと思います。私もモノを選ぶときには出来る限り薀蓄よりも感覚で選ぶように心がけています。

バッグはボッテガヴェネタ。天候問わず使いやすそうでした。なかなか他人と被ることもなさそう。

前エントリーでも書きましたが、奥様のこと、お仕事のこと、もちろん洋服のこと。いろいろな面で共感し合えそうだと感じて、「また改めて是非ゆっくりお食事に」とお約束できました。

最後に、今回唯一のファッション業界に生きる、Hirokiさん。

Coat:Gaetano Aloigio
Knit:uniqlo
Shirt:Maison Kitsune
Denim:uniqlo
Shoe:Marquess
Scarf:Hermes
Bag:Raphia

ガエターノのコートは奥さまとイタリアに行かれた際にご購入されたもの。Hirokiさんはイタリアに留学に行かれていたこともありイタリア語を習得されていますので、本来ビスポークしか作らないガエターノでも、ブティックに置いてあった本人が勝手に?作ったサンプル品のようなこのコートを、Hirokiさん仕様にカスタマイズしてもらったものだそう。言葉が通じなければ、それに洋服に精通していなければ決して出来ない経験であり、文字通り世界で一着だけのスペシャル仕様。

襟裏も柔らかいレザーが。

ボタンホールの美しさはため息が出るほど。Hirokiさんが「イタリアで個人的にベスト3に入ると思う」と言われる理由もわかります。

靴はマーキスのビスポーク、パンチドキャップトゥ。私もボレロのストレートチップを履いていきましたが、クラシカルなデザインであってもやはり職人ごとに、靴の醸し出す雰囲気はそれぞれだということが見て取れます。

少し暗くて見辛いですが、T・MBHのポロサスクロコダイルミニウォレットも。

ライニングにペッカリーを採用し、ぎゅっと握れる財布に仕立てたHirokiさんのセンスはさすがで、サブ財布を慢性的に探し続けている私には刺激が強すぎました。

また、写真はありませんがエルメスのメンズ用のカレもレアもの。スカル柄のこれまた洒脱な巻き物をされていました。

いずれの方もそれぞれ、ファッションに対しての哲学があって、人間的にも素敵な方ばかりでした。オボイスト会などと銘打って開いてはみましたが、実際には皆さまから学ぶことばかりでどちらかというと色々な話を聞いてばかりいました。私も、ファッションを通して色々な面でもっと成長していくことが出来ればと思っています。

会ったことの無い方とお会いするのには最初は緊張もありましたが、自分が生きている中では体験しえないお話を聞くのは本当に勉強になりますし、自身のために第二回以降も機会があれば是非開催していきたいと思います。

この度は本当にありがとうございました。これからも宜しくお願い申し上げます。

コメント

  1. そろそろ より:

    Unknown
    とても楽しい夜でした。皆様のモノやスタイルへの愛着を聞いていて、心が震えました。
    また、機会をつくって集まれるといいですね。

  2. gohkiti より:

    あけましておめでとうございます!
    オボイストさん、あけましておめでとうございます!
    旧年中は大変お世話になりました。

    年末の「オボイスト会」は盛大に開催され、大成功だったご様子(^^)
    参加できたらどんなに楽しかっただろうかと思いながら、4回のレポートをつぶさに読ませていただきました。

    それにしても皆さん、個性をファッションに昇華されていて本当にカッコイイです。
    私などはすぐに型にはめたがってしまう(その方が失敗がなく安全だから)のですが、皆さんとても自由でいて、楽しんでいる感じが写真からも伝わってきます。
    ファッション談義には大いに盛り上がったでしょうね~。羨ましいです。
    ぜひ「オボイスト会」を継続されていただければ、いつか私も参加できるチャンスがあるかなぁなどと、邪な期待をしています(苦笑)。

    今年も一年、どうぞよろしくお願いいたします!

  3. オボイスト より:

    そろそろさん(^^)
    そろそろさん、先日はご参加いただきましてありがとうございました!

    初めはそろそろさんと二人の可能性もあったブログ会、開催まで漕ぎつけることができたのはそろそろさんの存在が大きかったと思います。改めて感謝申し上げます。

    またファッションの楽しい季節に、会いましょうね!

  4. オボイスト より:

    gohkitiさん(^^)
    コメントありがとうございます、そして明けましておめでとうございます! 本年も宜しくお願い申し上げます。

    そうなんです、皆さん本当に格好良くて・・・そして私よりもよほどファッションが好きな方ばかりで、主催者ながら私が一番勉強させていただきました。
    ファッション談義、なんですかね〜本当に盛り上がりますね!笑 今回gohkitiさんにもご参加いただけたらと思っておりましたが、今後も折を見て不定期開催していきたいと思いますので、都合のつくタイミングで是非(^^)
    それでなくとも、gohkitiさんのブログのマイステイタス欄に「ビスポーク靴」の文言を拝見し、これはそう遠くないうちにお会い出来るのでは!?なんて勝手に喜んでおりました笑 何かお手伝いできることがあれば、遠慮なくおっしゃってくださいね!

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