スージースヴェルトで作る手縫いウォッチベルト

もうすっかり私の代名詞となったスージースヴェルトのビスポークバッグ完成から1年。再び鈴木さんの手による手縫いの革アイテムが欲しくなって、アトリエを訪問してきました。
スージーのアトリエは13時から開店。少し早く着きそうだったので、以前鈴木さんに教えてもらったアトリエ近くのステーキ屋で昼食をとってから伺おうと思い、事前に訪問の旨を連絡すると「一緒にステーキでもどうですか」と逆に鈴木さんからお誘いが。以心伝心のようです。
いきなりステーキ以降、似たようなお店が乱立していますが、今回は池下のやっぱりステーキへ。1000円でサラダ・ご飯・スープがおかわり自由で200gの赤身ステーキが食べれて、しかも美味いからいうことありません。博多ラーメンの替え玉のような“替え肉”というシステムがあり、せっかくなので私もワンコインで100g替え肉しておきました。
鈴木さんにご馳走になってしまった・・・全然そういうつもりじゃなかったのですが、なんかすみません^^; 美味しかったです!
ちなみに鈴木さんは、Peal&Coネームのクロケット製スエードローファーをホワイトパンツに合わせていらっしゃいました。サーフィンが趣味の鈴木さん、肩の力の抜けたスタイルがいつも大人の男らしく格好いいのです。
アトリエに戻り打ち合わせ。今回はチェリーニ用のベルトを頼もうと思っていまして。モレラートにオーダーして作ってもらったクロコのベルトは、表は全く問題ないのですが裏に貼ったラバーがそろそろ寿命を迎えそうで。
時計ベルトについてはFugeeさんの過去の作品をなどを見てずっと構想を練っていて、ダークブラウンのエレファントを選びました。水にも強く頑強で、独特な表情。
迷ったのはライニング、ルボナーの過去のブログを読んでいたら「時計ベルトのライニングにはブッテーロがオススメ」という記事があったのでそれで行こうとも考えていたのですが。
アトリエ内にあるストックからベストなライニングを探します。
その中から鈴木さんが提案してくれたのが、ブッテーロと同じワルピエ社のエトルスコという革。ヌメ革なのですがブッテーロと比べてほんの若干ですが微起毛したような何とも言えない手触りで、しかもこの革のこのナチュラルカラー、数年前に生産中止された時に鈴木さんが買い占めたそうでおそらくここにあるので最後だということです。せっかくだからここでしか作れないモノが欲しいし、鈴木さんのオススメなら間違いないからライニングはこちらに決定。
細かいデザインを鈴木さんの過去の作品写真も参考に決めていきます。せっかくのビスポークベルトですから、一つ穴、ループも一つでお願いしました。ベルトの厚みについては鈴木さんのさじ加減で。最厚部で約7.0mmくらいの厚さになるかと思います。
時計の寸法なども細かく計測。黄金比など、どうしたら美しく見えるかなど昔研究されたそうで。
最近は香港製の手縫い糸の品質が高く、そして値段もお値打ちのようです。
今回使うyue fung製ワックスリネン糸。私が革製品にグリーンステッチを選ぶきっかけとなったのは、妻が昔くれたヴァレクストラのキーケースがきっかけ。ちょうどロレックスのコーポレートカラーもグリーンだし、バッグもグリーンのステッチですし。
「オボイストさんのオーダー以降手縫い熱が出てきて、色々道具も揃えています」と鈴木さん。こちらはエルメスが使っているという目打ちだそうですが、お高い割に精度は今ひとつとのこと・・・使い方にコツが必要なのか、ある程度不均一なのが逆に正解なのか。
尾錠はチェリーニのオリジナルのものを使っていただきます。完成は11月頃を目標に・・・急いではいませんので、最高のベルトをお願いします。
その後も色々と雑談を・・・アトリエに入って最初に気になったこちらの財布。型押しのクロコですが、フルオーダーを依頼されているお客さま用に作ったサンプル(モックアップ)とのことです。
最近はプレタポルテよりオーダーの仕事が多いそうです。ご商売的にどちらが良いのかは分かりませんが、鈴木さんの腕は確かですから、彼の作り出すいろんなアイテムをこれからも見ていきたい。
パナ
マハットの話にもなり、文二郎さんのものを買ったことについて話が及ぶと、「僕もパナマ持ってるんです、モンテ産のやつ」と奥から出てきました。こちらも目の細かい良いパナマでした。鈴木さん似合いそうだな。
さらに、金沢でオーダーメイドのスーツやスージースヴェルトのレザーアイテムなどを取り扱いをしている鈴木さんの知人のお店では、文二郎ハットの取り扱いもあるそうです。ご縁が拡がりそうでなんだか嬉しくなってしまいました。パナマに時計ベルトに、待つ楽しみが増えてきましたから、完成までワクワクしながら張り切って稼ごうと思います。
 

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