Vassとの出会い

サヴィルロウにある名店・Ascot shoesについては以前から知っていました。ブダペストのVassの取扱店であり、日本でもこちらから個人輸入をしている方の話も聞いたことがあります。しかしまさか自分がその一人になるとは・・・。
コルノブルゥとシューテイラーバイオリエンタルの二足がだいぶ傷んできていて、二足を履き潰すまでに新しいスリッポン(もしくはモンクストラップ)が欲しいとは思っていました。そんな中、Ascot shoesのInstagramストーリーに上がっていた「ブラックダブルモンクのサンプルセール」の文字にフラフラっと釣られて、慣れない英語でやり取りをしたのが始まりでした。
Vassの靴は大きなサイズの型押しチャッカブーツがユナイテッドアローズアウトレットに置いてあったのは見たことがありましたが、実際に足を入れたことも、じっくり見た事もない靴です。値段を聞くのはもちろんですが、サイズについても下手な英語で質問しました。「私はエドワードグリーンの202ラストで6.5Eを履きますが、こちらの靴でサイズは合いますか?」と。どんな質問にもAscot shoesのInstagramアカウントからはすぐに、それもとても丁寧にメッセージを返してくれました。後になって分かった事ですが、この時やりとりしていたのはAscot shoesのオーナーであるKarlでした。
最初、セール価格で495ポンドと返信があったので、シューツリーと送料は含まれているか尋ねたところ、ビスポークシューツリー50ポンドと送料35ポンドとのことでした。合わせると580ポンドか・・・日本で買う事を思えば半額近い。安いけど・・・色々迷っているとKarlから「今日決めてくれるなら特別に全部入れて530ポンドにしてあげるよ」とメッセージが来ました。ぁ、これ私がお客さまによく使う手だ・・・なんて考えながらも、妻に何の相談もしていないし、勝手に買うわけにはいかないので、「すごく欲しいけど、予算が500ポンドしかないんだ、ゴメンよ。ちょっと考えるね。」って、半分断るつもりで(半分覚悟を決めて)メッセージを送ったら、Karlがじゃあ500で良いって言うもんだから。ここまで来たら、男たるもの、行くしかないですよね! すぐにPaypalで支払いを済ませて、必要な情報を送りました。(後で妻には謝りました。ちょっとだけ怒られましたが、これも誕生日プレゼントとしておいてくれることに。良い嫁ちゃん。)
木曜日に決済をし翌日には発送をしてくれて、我が家には火曜日に到着しました。こんなに簡単に海外から靴を輸入出来ちゃうんだから、世界はいい意味で狭くなっているね。
勢いで買ってしまったけど、履いたことのないブランドの靴だったのでやっぱりラストやサイズ感が心配・・・仕事から帰ってきてすぐにチェックしました。
Vassの赤い箱。
中から出てきたダブルモンクは・・・ヒョぇー! めちゃくちゃ格好いい!!! 触れた瞬間に超上質なカーフだと分かります。私は革には相当うるさいですが、この靴の革のきめ細かさは私が昔持っていたジョンロブに匹敵するものです。
靴底はレンデンバッハ。事前にAscot shoesの事務スタッフからメールで「トゥのラバーはサービスね」って言われていたのですが、ラバーの上から飾り釘まで。美しい仕上げです。
インソックはヌメ革一枚のタイプです。有名なデュプイのライニング用ヌメ革より少し色が薄い気がするのですが、触った感じはそれと同等かそれ以上に滑らか。同じ革だとしても、使用する部位にこだわっているのかも。
“ビスポークシューツリー”と呼ばれるだけあって、三分割式のシューツリーはまさに隙間なくジャストサイズ。両方のストラップを外さないと出し入れが難しいほどです。Vassの靴を色々調べていても、分割式ではないシューツリーと2種類あるようです。
この立体感が写真でうまく伝わると良いのですが。
箱にはMTOの文字が。きっとオーダーサンプルとして置いてあった長期在庫か何かなのでしょう。
さて・・・前置きが長くなりましたが、肝心な足入れ。うん、良いんじゃないか!?
Karlから「202の6.5よりは少し大きいよ」と言われていましたが、まさにその通りでした。私の足は幅広甲高で、正直202ラストがとても合うというわけではありませんでしたが、まず足を入れた感じは非常に無理がなく良い感じ。まだ歩いていないので何とも言えませんが、ストラップは2番目にキツいところにするとちょうど良さそうです。ちなみに足入れはいい意味で悪く、今の所はストラップを両方外した方が無難そうです。多分、この靴がグッドイヤーウェルトだったら後々大きく感じる気がしますが、ハンドソーンですからそれほど沈み込みもないでしょうし、おそらくこれがジャストサイズかと。
Ascot shoesの丁寧な対応、そしてVassの靴としての溢れ出る魅力・・・これはすごい靴を手に入れてしまったかもしれません。梅雨にやられる心配のない、スカッと晴れた日に、デビューさせよう。今年の結婚記念日は文二郎パナマ、大塚さんのジャケット、そしてこのダブルモンクは決定かな。3つのアイテムが上手く調和するコーディネートを今から考えておこう。これからよろしく、私のVass。
 

コメント

  1. gohkiti より:

    Unknown
    オボイストさん、おはようございます!久し振りの新顔の仲間入り、おめでとうございます(^^)
    ナロー過ぎず、ノーズも適度でどっしりとした印象の王道を行くラスト、フォルムも素敵ですね。
    見た目ではなかなか判断しにくい革質も良さそうですし、サイズも問題なさそうですし、まさに掘り出し物。毎度のことながらその選定眼に感心してしまいます(羨ましい…)。
    履き下ろし、そして結婚記念日と楽しみですね!履いた感想も楽しみにしています♪
    それにしても奥様に正直に話すところ、偉いですねぇ。私だったらひた隠しにします、バレるまでは。バレたら?ジャンピング土下座です(苦笑)

  2. ym より:

    Unknown
    インスタ見て気になってたので、熟読してしまいました。めちゃくちゃかっこいいです!靴屋さんのアカウントも即フォローしてしまいました笑

  3. mes-favoris-et-musique より:

    Unknown
    gohkitiさん、コメントありがとうございます!
    おっしゃる通り、絶妙なバランスです。とてもクラシックで英国的な靴ですが、どこか牧歌的な温かさも感じます。今日履き下ろしたのですが、あまりの完成度の高さにすっかりVassのファンになってしまいました!
    私の奥さんはとってもとっても、鋭いので…(^^;;!笑 それから、私は特に顔に出やすいので、どうせバレるから早くゲロっとこうと笑 これからも今回みたいなチャンスがあったら強引に掴みに行きたいと思います!笑

  4. mes-favoris-et-musique より:

    Unknown
    ymさん、いつもインスタでお世話になっております!(コメント催促しちゃったみたいで、申し訳ありません^^;)
    Ascotのオーナーもスタッフも、とても丁寧で素晴らしいです。必ずやまた利用したいと思います♩(次はクロココンビローファーを…笑)

タイトルとURLをコピーしました