翌朝。
眠ってしまえばネズミの恐怖も忘れて気づけば7時。朝風呂に入って部屋に戻ってブログを書いていると、昨晩出迎えてくれたお姉さんが「よう眠れはりましたか?」と聞かれたので、「おばあちゃんちに来たみたいで落ち着くんだけど、夜ネズミが走り回っていたときだけはスリリングでした笑」と笑い話を。「えらいもんが走り回りまして・・・」と恐縮されてしまったのですが、どうやらいつもはオンになっているネズミ対策の機械がついていなかったみたいです。古い家屋ならではの珍事に「これも思い出です」なんて話しているうちに朝食の準備が完了。
「最高で14杯もご飯を食べた方がいました」ということでしたが、気持ちがよく分かります。品数も豊富で私も珍しく白米3杯も食べてしまいました。昨日から炭水化物を摂り過ぎなのですが、こういうときくらいは別にいいんです。戻ってからはまた筋トレとプロテインで頑張れば良いのですから。
朝食の後はまたひたすらブログをまとめて、10時にチェックアウト。ネズミの件で少しサービスしてくださいました、そんなつもりじゃなかったのですが・・・次は上に宿泊者しかいないはずの一階の、鴨川が見えるお部屋に泊まりたいな。女将さんたちは皆さんとても細やかな、それでいてやり過ぎじゃないおもてなしをしてくれて、なんだか落ち着く宿でした。
「ご飯を食べてからまたこっちに来るから、それまでの間・・・」と大きい荷物を預かっていただいて、外に出ます。一日目も二日目も本当に良い天気で、暑いのが大変ですが雨が降るのと比べたらずっと恵まれています。相変わらずラッキーだ。実は二日目も、しちょさんとラーメンを食べに行くことにしていました。しちょさん、今日はまた昨日と違った面白い服を着ています。
目当てのラーメン屋の開店時間までまだ少し時間があったので、レトロな喫茶店まで移動。ここもしちょさんは時々来られるお店だそうです。長い年月を経たからこそのこの雰囲気。“レトロ風”な建物を今作ったってこんな風には出来ません。
今日は私はセラードアーのパンツに黒いTシャツ、ジャケットは着たり着なかったりと昨日よりもラフな服装。
喫茶店では私はウィンナーコーヒーを注文しました。
ちなみにしちょさんが持っていた巾着型のバッグは、ジャムホームメイドと甲州印伝のコラボアイテム。印伝で豹柄模様が施されていて、これもまたしちょさんらしいチョイスのアイテムと言えます。
しばし店内に流れるゆったりとした時間を楽しんだ後は、歩いてラーメン屋まで移動。11時オープンのお店に、10分前に到着。
こちらはマルティニークOさんのオススメで、貝のスープのラーメンが美味しいということでした。二人で待っていると続いて開店を待つお客さんが・・・と、顔を見ればなんとMさんじゃないですか!笑 Oさんオススメのお店については以前オフ会グループLINEで流してありましたので、Mさんも食べに来たんだって。なんて偶然!!!
開店と同時に一番乗り、三人で席へ。螺旋階段を上がって二階の席でした。席について注文をして、ふと周りを見るともう他のお客さんで満席になっています。やはり人気店なのでしょうか、カオスパさんと同じく今日も早く入って正解でした。
ミスチルのLIVE映像が流れる店内。店主?がファンらしく、私も大好きなのでつい聴き入ってしまう。SINGLES、Monster、himawariの曲だったので『重力と呼吸』ツアーですね。まだDVD/Blu-rayが発売されて3ヶ月くらいしか経ってないはずです、本当に好きなんだな。
一番最初に頼んだからか、ラーメンはすぐに運ばれてきました。京都の醤油をベースに、牡蠣・しじみ・あさりなど貝類の出汁で、優しい味ながらしっかりとした旨味が感じられるラーメン。
私は鶏餃子も注文。こちらも美味しかった〜。お二人とも気に入ったご様子で、しちょさんからは「Oさんによろしくお伝えください。今度嫁と歩いて来ます。」とのこと。こんな美味いラーメン屋が歩いて来られる位置にあって、羨ましい限りです。
待っている人もいるだろうからと食べ終わったらすぐ退店したのですが、もうズラッと行列が出来ていました。京都の人気店でご飯を食べるときは、開店の少し前から待って食べるのがオススメですね、開店後ではすぐに行列になってしまいます。そのまま3人で歩いて私の宿方面まで。預けてある荷物をピックアップしに。
お宿の目の前、先斗町にあるこちらの和菓子屋さん。しちょさんのオススメで一日目に試食させてもらっていたのですが、百貨店などには入らずここでしか買えないということでしたので、私とMさんがお土産に購入。Mさんとはこちらで、しちょさんとも駅まで送ってもらった後にお別れ。次なる目的地までの切符も自分で買えないので、しちょさんに買ってもらいました^^;笑 「プレミアムカーだと追加で500円、45分くらいの間ですが、一人席でコンセントもあるので、ゆっくり出来ると思いますよ」と教えていただいたので課金しました。
確かにこれは、ブログを書くには最高のスペースだ。シートもゆったりしていて快適です。今回のオフ会も盛り沢山でしたので、写真も文章もつい多くなってしまいます。
ちょうど一つエントリーを書き終えた頃に到着。今度はタクシーに乗り換えて。どこかの道で車線規制があり、混み合って大変だって運転手さんが言ってました。
10分強で目的地に到着。そうです、文二郎帽子店。6月に初めて訪れてから、二度目の訪問。
店内はズラッと秋冬モデルに衣替え。上質なフェルトハットが壁面いっぱいに並びます。モンテクリスティモデルの最高級パナマハットだけは通年置いてみえるそうです。
ソファに座って文二郎さんとじっくりお話を。文二郎さんと私は誕生日が一日違いで、9月12日で70歳になられました。先回と変わらずお優しい方です、本当に。
私のパナマについて「旅するパナマハットですねぇ〜」と仰ってました。Instagramやブログで見てくださっているようで、状態についてもチェックしていただきましたが、今のところ綺麗に使えているようです。良かった。
店舗を開く際に奥さまと探されてデッドストックで見つけたというMOSSANTのポスターや、お知り合いが旅行先の蚤の市で買って来てくれた絵が飾ってありました。MOSSANTはフランスの老舗の帽子ブランドとのことで、調べてみたら1833年創業、現在も帽子メーカーとして続いているようです。
店内には非売品として、西川製帽の2代目(文二郎さんは4代目)が作られたというラビットのソフトハットも。高めとクラウンと小ぶりなサイズ、昔はハットのサイズも今と比べると随分小さかったそうです。私は59cmですが、これはなんと53cmです。ラビット製ということですがとても上質な毛で、今のカシミアに近いような感触でした。
こちらは元々文二郎さんが保管していたわけではなく、他の帽子屋さんに置いてあったものをたまたま見つけたそう。「うちにあっても仕方がないから、文二郎さんのところで飾ってほしい」と寄贈されたものだということです。貴重なハットを見ることが出来ました。
秋冬のハットも片っ端から試着させていただきました。パナマハットはブリム幅5.5cmのものが良いと思いましたが、フェルトハットはもう少しボリューム感のある6.5cmのものがしっくり来ました。コートなどの重衣料に合わせるには、ブリムの幅は広い方が良いように思います。最も気に入ったのはこちら、チャコールグレーのベーシック型ビーバーハットです。フェルトももちろん天然物ですから、同じチャコールグレーといっても一点一点微妙に色が違う。格好良かったなあ・・・今回の旅中では買う事が出来ませんでしたが、いつか必ず手に入れたい。
ゆっくりお話しさせていただいて、とても嬉しかったです。写真を文二郎さんのホームページに掲載していただけるということでしたので、フェルトハットをバックに撮影していただきました。楽しい時間を、ありがとうございました。
最寄り駅までの道を文二郎さんに聞いて、東梅田まで。今日はマルティニークにOさんがご出勤ということでしたから、久しぶりに行ってきました。
「RIZAPで痩せて、筋肉が付いたからオススメするサイズ感が難しいですね〜」と言いながら色々なアイテムを見させていただきました。Oさんが着てたブラウンチェックシャツが素敵で、この時点で私の頭にブラウンがインプリンティングされます。
中でも、このキャプテンサンシャインのモールスキングルカパンツは秀逸。地厚な生地と色味で普通なら土臭くなるところですが、ハイウェストでタックインして穿くと絶妙な色気があります。「お手持ちのあのアイテムとこうして合わせて・・・」と具体的に提案してくれるOさんの接客が懐かしい。私のクローゼットの中身を私以上に覚えている、稀有な存在です。
インプリーツでツータック。両サイドには尾錠付きと、ディティールてんこ盛りですが煩くならないのが不思議。生地の起毛感も、素晴らしいです。
もう一つのオススメはスカーフ。昨年大阪一人旅をした際に購入したマルティニークのオリジナルシルクスカーフの調子がすこぶる良くて、今シーズンのものを選びました。こちらもネイビー地にブラウンが散りばめられていて、どんな服装にも合わせやすいと思います。
今回の旅では妻からクレジットカードの利用が禁じられていましたので、メルペイ・商品券・マルティニークのポイントで5000円分・残ってたわずかな現金と、知恵を絞りまくって両方とも買いました。マルティニークでメルペイが使えるようになったのは先月、誕生月でダブルポイント、しかも貯まっていたポイントの有効期限切れ間近ということで、非常にラッキーなタイミングでした。Oさん、ありがとね。
本当はこの後神戸の方まで出向いて色々と見に行こうと思っていたのですが、二日間十分楽しませてもらったので、このまま新大阪に向かって新幹線で帰ることにしました。
長くなりましたが、これで第三回オフ会の本編はおしまいです。長々と付き合っていただきまして、ありがとうございました。第四回を開催するのかしないのか、するならどこでやるのか、など色々考えておりますので、これからも皆様のご意見をお聞かせ願えればと思います。
次回番外編では、今回ご参加いただいたメンバーの装いについて一人ずつご紹介いたします!
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