東京旅行とプロジェクトT(Aさん&Drop93&夜会編)

Diary

落ち合ってすぐにFugeeへご一緒したため、もう少しじっくりお話を伺ってみたくAさんとお茶をすることに。私の次の予定に合わせて、銀座まで一緒に移動します。カシミア混のラム図ゴールデンベールで仕立てられたFumiya Hiranoのビスポークコートをお召しで、私もちょうどポロコートをビスポーク中なので納品が待ち遠しくなりました。。。お会いしてから記事を書くまでに仮縫いがありましたので、それについてはまた後日アップします。

写真がぶれてしまっていますが靴はYohei FukudaのビスポークUチップ。細かい型押しのアッパーをあしらった汎用性の高そうな一足です。「コロナ渦以降モノ消費よりコト消費と耳にする機会が増えてきて、僕としては“モノを通じてコトも得ればいいじゃないか”って思ったんですよね。それから一般的に頂点と認識されている職人さんにまずお願いするようにしてきました。どのみちそこへたどり着くのなら最初にそこに頼んで、万が一合わないようなことがあれば他を探せばいいのかなと笑」と仰ってました。確かに最も合理的と言えますが、一流の職人はオーダー価格も一流ですから一歩目として選ぶのは結構勇気が必要なはずです。その思い切りが素晴らしいなと。

「オボイストさんの次の予定先とすぐ近いので」とAさんが案内してくれたのは椿屋珈琲。少し並んでいましたが番号札をとってお喋りしながら待っていたらあっという間でした。特製のアイスコーヒーをオーダーして、服や靴のこと、先ほど一緒に行ったFugeeのことなどお話しは尽きません。

AさんのTYPE1CにはAttila Aszodiという私の知らない職人さんによるサドルプルアップのストラップが装着されていました。薄い作りで飛田さんの時計によくマッチしています。私のTYPE1Cに着けてあるエレファントのベルトとは対照的で、同じ時計でありながら見え方が全く異なるのは面白いですね。私のものはオーバーホールとともにサファイアガラスを両面無反射加工されたものに交換してもらったのですが「オボイストさんのを見て私もオーバーホール時にお願いしようと思っています」とのことでした。ガラス交換とともに巻き止まり機構も搭載された私のものとリューズの巻き味を比べられて、こちらについては悩まれていました。私もAさんのTYPE1Cを巻いてみましたが①TYPE1C前期(私の納品時)②TYPE1C後期(Aさん)③TYPE1Cオーバーホール後(私の現在)の3つともで巻き味がそれぞれ違って、数字が小さいほどカチカチとかための巻き心地でした。この辺りはもう好みの問題になってくるのですが「任意で時計をアップデートしていくことのできる飛田さんのところのシステムは素晴らしいですよね」と盛り上がってました。

進めているプロジェクトTのことなども話を聞いていただき、今後もお互いの仕事のタイミングなのでお会いできるタイミングはありそうでしたので今度はもっと時間をとってお話ししたいな。コーヒーは御馳走になってしまい、私はSARTO銀座で開催中のDrop93(マークチョーさんのThe Armouryにおけるアウトレットのようなお店)ポップアップを見に行く予定にしていましたので、お店の前まで送っていただいてお別れしました。「よろしければ奥様と」とお土産のお菓子までいただいてしまい、最後まで紳士的な方でした。素敵な読者さんばかりで私も見習わなければ。。。

Drop93のポップアップは結構盛り上がっていて、終始他にもお客様がいらっしゃる状態でしたのでスタッフとの会話も少なめでしたが「先週も時計好きの方たちがマークさんに会いに来られましたよ」と教えてくれて。おそらくそれはナオキさんやイクエさんなので、今日はその方たちとランチだったんですなどとお話ししながら。マークチョーさん放出品といラックの中から、Foxのあまり見たことがない短いサイズの傘が売っていて、ちょうど外は小雨が降っていましたので記念に持ち帰ってきました。私の好きなグリーンで、バッグとも相性抜群です。

買ったばかりの傘を差して得意げに美しい東京駅前を歩きます。一日中熱気のあるイベントが続いていて火照っていましたので、すんと冷えた夜の空気が良いクールダウンになりました。

旅程の最後は丸ビル内のお寿司屋さんでおかてつさん、ぱんちさん、シンヤさんと食事会。SHINYAのドライバーズニットを着たぱんちさんは先日名古屋でお会いして以来ですが、いつも一番に私を応援してくれる心強い味方のひとりです。飲むつもりはなかったのですが再会が嬉しくてビールを2杯ほど、休日ながら一日で良い仕事をした気分だったので(実際、結構良い仕事した)余計にお酒が美味しいです。

接客を終えて10分ほど遅れて到着されたシンヤさん。腕にはパテックフィリップの3923が装着されていました。3796ではなく3923を選ぶあたりがシンヤさんらしいなと。シンヤさんにはプロジェクトTのことで色々と助けてもらっていまして、この場でもまたひとつ新しいお話がありました。計画全体像を早く皆さんに披露したいです、もう少しお待ちくださいね。

ぱんちさんのオーデマピゲはギヨシェ文字盤とクルードパリベゼルが美しく、つるっとした個体は時々見かけますが個性がありとても美しかったです。リングの上にもう一つリングがついたシルバーアクセサリーも、ぱんちさんのどこか両性具有的な魅力を引き出してくれているように感じました。

私は帰りの新幹線の時間が決まっており1時間ほどしか滞在出来ませんでしたが、お寿司も美味しくお話しはもっと美味しく、大満足な夜会でした。セッティングしてくれたおかてつさんに感謝です。元々夜ご飯も食べずに取材しまくって帰るだけの予定だったので、結果的にとても良いバランスの一日になりました。ちなみに夜ご飯については「この前名古屋で奢ってもらったので」とぱんちさんがご馳走してくれました。モーニング代とお寿司代では全然割りに合っていない気がして申し訳ないですが、お気遣いが嬉しかったです。長くなりましたが、今回の東京旅行記はこれで締めです。またすぐに東京へは行くことになりそうなので、今回お声がけできなかった“会いたい方たち”にも次回はお会い出来ればと思っています。

p.s.帰宅後にSARTO銀座にいらっしゃったというDrop93のスタッフさんからDMをいただきました。今度伺う際には必ずお会いしましょうとお約束をしながら、将来的にこれが何か良いご縁に繋がれば良いなと明るい未来を夢見ています。

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