Sewn shoe-maker×Oboist 13

Diary

Sewn shoe-maker×Oboist、企画が立ち上がってから間もなく五ヶ月になります。ざっくりしたコンセプトからスケッチを描き(妻に描いてもらい)、いよいよ完成が近づいて来ております。順調にいけば私の分のとなるセカンドサンプルの完成が来月末頃、それで問題がなければ晴れて正式に販売開始となります。すでにご予約いただいている皆様には、大変長らくお待たせしており申し訳ございませんが、もうしばらく待っていてください。少しずつですが進めておりますので。

アトリエに着くと大量の底付作業に追われる隆太さんの姿。Instagramのストーリーズでshinyaさんも褒めていた某ドメスティックブランドの靴たちですが、実はsewnで底付がされています。

今日は早期予約キャンペーンでご予約いただいている方の特典である、印鑑マット作りを手伝いに来ました。いや、手伝いというのか、むしろ隆太さんが一人で作った方がよっぽど早く正確に出来るのだろうけど、企画者として何かやれることがあれば少しでも関わっておきたかったので。革は以前もご紹介した通り、私がストックする革の中から赤茶色の栃木レザーを。

レディースの靴などに使われる薄いクレープをハサミで切ります。クレープは革包丁では切れないんだって。

型紙を使い革にペンで印をつけていきます。ここの工程は私も手伝いました。

そして革をカット。こちらも私が・・・しばらくレザークラフトをしていないので、真っ直ぐ切るのも覚束ない(^^; 最終的にはやすりがけをしますし、皆様に届く頃には綺麗になっていますのでご安心くださいm(_ _)m

糊付をしてクレープと革を貼り合わせ、乾くのを待ってからコバをバフ掛け。さらに硬化剤を塗って乾かして、目の細かいヤスリをかけます。革を磨いて刻印がされ完成です。刻印はまとめて業者に出す為、今週中には印鑑マットに押された刻印が見られると思います。

この辺りは製品のクオリティ維持の為
隆太さんに丸投げ。

そして私は接着剤が乾く間の待ち時間に、近くの文具店に行って入門編万年筆とインクを買って来ました。そろそろさんから「取り扱いをやめる為インクが40%オフになってるよ。とりあえず試してみるだけなら1600円でおすすめのがある」と聞いていた為、師匠の言葉を信じて買ってみました。最初から高級なものだと使い方を間違って壊してしまうかもしれないし。

インクはそろそろさんのブログでもお馴染みの、KOBE INK物語の灘ブラウン。

ペンはこれ。エルバンというブランドのコンバータータイプの万年筆です。何が何だか分からない自分にはとりあえず十分。

おっかなびっくりペンにインクを入れてみます。コンバーターにインク吸い込むの、なんだか癖になりそう・・・笑

慣れない万年筆のペン先に戸惑いながら書いてみる。なるほど、何も意識せず書いてもインクの濃淡が出るのですね。私の場合仕事で使うことはあまりないかもしれませんが、たまに手紙を書いたり、gohkitiさんが言ってましたが年賀状を書いたりするときに万年筆で心を込めて書くと良いかもしれません。

そうこうしている間に印鑑マットが9割完成! あとは刻印を押すだけです。久しぶりにここで二人で写真撮影。企画が始まる時も並んで撮ったよな。

Sewnにはまた今週末行く予定があります。最近になってInstagramで交流させてもらっているおかてつさんがオボイストモデルを気にしてくれているということで、豊橋のアトリエまで来てくれることになりました。せっかく来ていただくのだから私が同席しないわけにはいきませんし、以前から一度お会いしてみたいと思っていた方なので仕事が終わったら駆けつける予定です。その際隆太さんと三人でご飯を食べる予定ですので、今日のところはこれでお別れ。ひとりで豊橋駅周辺で食べて帰ることにしました。以前そろそろさんに連れて行ってもらった赤のれんで餃子を食べて帰ろうと思ったのですが、残念ながら定休日。うろうろしていたら似たような雰囲気の店を見つけたので入ってみました。その名も『中華のみゆき』、店名が秀逸。

豊橋はひとりで飲むには最高の街だと思います。カウンターに座るおじさんたちはみんな一人なのに独りじゃない。横列の連帯感があるんです、なんだこれ。そんなに飲まなくて良いからグラスビールと焼売、そしてチャーハンを注文しました。

どんなのが出てくるだろうってちょっと不安だったのですが、特に焼売が美味かったです。さすがみゆき。完成が近づく別注靴のイメージを膨らませながら、ひとりの夜は更けていくのでした。

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