SHINYAとLESLESTON

Shirt

昨日手に入れたSHINYAのデニムシャツ。ワンウォッシュが終わった時点で、手持ちのレスレストンのデニムシャツを比べてみました。

まずはSHINYA。洗濯機で洗った後、大まかにアイロン掛けした状態。3PLYのデニム生地はシルク混と見紛うほどのハリ感と艶やかさがあります。まだ一度しか洗ってないこともありますが、Brothel店主に聞いたところそれほど色落ちするデニムではないようですし、全体的に黒っぽく、ボタンも黒蝶貝。

一方のレスレストン。元々デニムシャツに苦手意識を持っていた私が初めて心底惚れ込んだこの一枚、もう何度着て、何度洗ってアイロンをかけたか分かりません。まさに“WEAR WASH ENJOY!”。襟のあたりを見ると少し色落ちしているのが分かります。レスレストンはSHINYAと比べて若干直径が小さい茶色のボタン、これがとても気に入っています。

SHINYAは一言で表すなら“非常にドレッシーなカジュアルシャツ”。ステッチのピッチもとにかく細かくて、細番手の糸が織られた品のある生地をディテールがさらに引き立てています。レスレストンと比べるとたっぷり目に取られたアームホールや身頃は、やはりカジュアルに着ることを想定してのことでしょうが、ゆとりがあることで現れるドレープ感が堪らない。

レスレストンは完全にタックイン前提のドレス仕様。台襟も高く取られ、ジャケットを羽織った時にシャツが隠れないように計算されています。身体に沿うようにくびれたボディなど、SHINYAと比べてシルエットも細い。不思議なのはレスレストンのシャツは美しく見えるのに窮屈さが全く無いこと。さらに、これまた何が要因となっているのか私には分からないのですが、とにかくアイロンが掛けやすい! 不思議です、レスレストンのシャツのアイロン掛けが一番楽しい。

そもそも私がデニムシャツ嫌いだったのは、巷に溢れるほとんどのデニムシャツはカジュアルさを全面に押し出したものがほとんどだったから。ドレスシャツなら、例えばユナイテッドアローズなどセレクトショップオリジナルのものでも綺麗に作ってるものが多い一方で、素材がデニムになると途端に作りが粗雑になる。「デニムだから作りはこのくらいで良いでしょう?」という妥協というか、意図が透けて見えるようでこれまで好きになれなかったんですよね。

この二枚は方向性は違えど、際立った端正さを持った稀有なデニムシャツ。SHINYAは特にこれからの成長が楽しみですが、二枚とも大切に着続けていきたいです。

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