万年筆のストーリー

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先日、入社以来ずっとお世話になっているお客様のご自宅に伺った際、「オボ君、万年筆って使うことある?」と聞かれました。

そろそろさんはじめ周囲の万年筆ファンたちの影響もあってか、近年ずっと気になる存在だった万年筆。なかなか使う機会がありませんでしたが、最近はお客様へのお手紙はそろそろさんのススメで買った安い入門編万年筆を使うようになり、今年のふるさと納税で本格的な一本をもらうつもりでいました(諸事情あって別のものにするけど)。

ただ、私の悪い癖で、さらに良いものを追い求めるところがある為、一体どの程度の万年筆を買えば良いのか分からなくなってきていました。しかし、誰かからのプレゼントはとても大切にずっと使い続ける性質でもあります。モノの先に人の顔が見える時、なんだかよく分からないけど非常に満たされた気持ちになるのですよね。だから万年筆も、お客様に甘えて譲っていただくことにしました。

パイロットのカスタム74という万年筆です。モデル名自体は今もあるようですが、、、

こちらは奥様が24年前の8月に購入し、1,2回使っただけで出番が無く仕舞われていたそうです。書道も嗜むお客様でペンもこだわりがあり、こちらは少し太かったから手に合わなかったそうで。「歳をとったらちょうど良いサイズになるかなと思っていたんだけど、使う機会もないし、もしよろしければ使ってもらえないかしら。14金のペン先でそんなに高いものではないけれど」とプレゼントしてくれました。

インク漏れがあったようでわざわざメーカーに修理に出してくれたようです。今日早速書いてみたのですが、とても滑らかで柔らかく書きやすい。24年も前に作られたものであっても、手入れをすればまた使えるという点が時計などと同じで万年筆の良いところですね。

正直、どんな高級な万年筆よりも気に入っています。これも縁あって巡ってきた、ストーリーのある一本だなって。

ボールペンは自分の結婚式で、受付を頼まれてくれた友人にプレゼントしたのと同時期に自分用にも購入したレトロ51、こちらは2代目ですが同じモデルを今でも気に入って使い続けています。昔日産セレナのCMで「モノより思い出」というキャッチフレーズがありましたが、私からすると「モノに宿る思い出」を大切にできる人間でありたいと思っています。

まずはお客様へ手紙でも書いてみようかな。とても嬉しい出来事でしたのでご紹介させていただきました。大事に使い続けていこう。

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