Maruyasu×Oboist ⑤

Maruyasu×Oboist

Maruyasu×Oboistのサンプルを製作するべく、細かな仕様の打ち合わせと身体の採寸のため、アトリエを訪問してきました。今日はオボイストモデルとC&Cパンタローニのコーデュロイパンツを履いていきました。

最初に、写真で送ってもらっていたギザコットン生地の確認から。チャコールグレーは色味の違う2つの生地があり、どちらにするか身体にかけて悩みます。向かって左の青みが強いチャコールグレーも大変素敵な生地でしたが、ドレープの陰影がより高級感のある右の茶色がかったグレーを選びました。

製品版の選択肢は白・チャコールグレー・コットンカシミアトープの3種類を検討していますが、白についてはご覧の通りたくさんの種類があります。

この中から120番手の双糸、ピンオックスフォードの生地を選ぼうと思っています。

チャコールグレーと同じくギザコットン、こちらについても手に取りやすいプライスで展開出来るように調整中。実際に販売開始となる頃まで、他の選択肢も含め検討を進めます。この写真だけフルサイズで掲載しておきますので、ご興味のある方はアップにしてご覧ください。生地の織りが確認いただけると思います。

サンプルを作るに当たって、ボタンは以前しちょさんにいただいたものを持ち込みで使うことにしておりましたが、一応マルヤスさんが持っているものも見せていただきました。ボタンは特に指定がなければ2つ穴のものを使うことが多いそうです。クリーニングでプレスされた際、4つ穴と比べて耐久性が高いので採用しているということでした。

生地に当てて、自分の着ていたシャツのボタンに重ねて検討しましたが、やはり今回は4つ穴が好みでしたのでしちょさんボタンで作ることにしました。当然全く同じものを製品版で使うことは出来ませんが、安井さんによるとほとんど同じような形状の黒蝶貝ボタンは入手が出来そうですのでご安心ください。

一番左がしちょさんボタン。当初フロントボタンは5つと設定していましたが、一般的なカジュアルシャツと比べて丈を長めに設定した関係で、今日の打ち合わせにて6つに変更しました。第2ボタン以下は15mmの大きな4つ穴黒蝶貝ボタン、一番上のみ留めやすさを優先し11.5mmのボタンとしました。袖のボタンも11.5mm、剣ボロには10mmの同じく黒蝶貝ボタンを採用します。

ボタンになる前の黒蝶貝そのものも見せていただきました。この状態で拝見するのは初めてでしたが、結構大きい貝なのですね〜。

袖ボタンはコンバーチブル仕様、ボタンを内側に取り付けボタンホールを通し行き来出来るようにします。そうすることで、カフリンクスを使いたい時は内側に移動させシャツを着ることが出来ます。私もタテオシアンや妻にもらったシャム柿のカフスを使いたかったので、これは嬉しい仕様です。

窓辺のトルソーが着ているサンプルを使いながら、胸につける両玉縁ポケットの位置を慎重に確認。私の希望で、通常よりも2cmほど高い位置に配置させることにしました。視覚的にスタイルが良く見えそうだなと。両玉縁はものを入れると口が開いてくる可能性があると前回の打ち合わせで懸案事項として挙がっていましたが、「装飾的な意味合いが強く、ペンを入れるくらいなら大丈夫かな」と安井さんが仰ってくださったので当初の予定通り採用することにしました。

通常のマルヤスシャツで使うポケット用の型紙を使いながら、サイズについても念入りに打ち合わせを。通常横幅は12cmで作られるそうですが、今回のコラボシャツ用には10cmにすることにしました。これ以上細いと女性らしくなってしまいますが、装飾的な意味合いが強いのと少しでもポケットの口が笑わないようにするためです。

袖のプリーツについては、当初のスケッチでは2本+1本で両サイドに分けていましたが、アイロンのかけやすさなどについて安井さんからアドバイスをいただき片側3本にまとめることにしました。私のような素人の意見はあくまでデザイン要素としてのものですから、職人さんのアドバイスを積極的に取り入れる方がより実用的なシャツが完成するはずです。袖周りはたっぷりとしたボリューム感が出るようにします。カフスも腕にピッタリフィットするようなサイズ感ではなく、少し余裕を持たせエレガントな雰囲気に。

お客様用に今作っている途中のシャツを使って、各部分の説明をしてくれました。シャツの作りについてここまで細かく話したことがこれまでにないので、私自身非常に勉強になります。

袖山の高さと着心地・見た目の関係について。具体的なポイントについては、サンプル完成時にご説明させていただきます。

コラボシャツをご購入いただいた方には、シャツ地で作ったマスクとポケットチーフを作ろうかと思っています。シャツ・マスク・ポケットチーフの3点セットで揃っていたら統一感が出ますし、見る人が見れば一目でオーダー品だと分かります。

当初採用したかったトーマスメイソンのコットンカシミアで作ったマスク。最後の一枚がお客様用に旅立ってしまったので、余った生地で作ってくれました。(アトリエで数枚同じもの販売中ですので気になる方はコメントください) 来シーズン同じような生地があれば採用したいと思っていますが卸先の取り扱いがあるかは現在のところ不明です。非常に良い色味ですよね。

というわけで、いよいよ我々の企画が形になります。完成は2週間後の予定。仕上がり次第すぐにこちらで紹介させていただきますので、是非楽しみにしていてくださいね〜♪

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