SusieSvelt×Oboist 14

SusieSvelt×Oboist

少し前にSusieSvelt×Oboistコラボバッグ専用刻印が出来上がったということで、鈴木さんから写真はいただいていましたが、Maruyasuとの打ち合わせ後に立ち寄り実物を確認してきました。

「まだ試していない」ということでしたが、お忙しい中無理を言ってその場で刻印の試し打ちをしていただきました。一つひとつ、専用の機械を使って鈴木さん自身が打ちます。

こちらが試し打ちした革です。ゴールドとシルバーの箔押しと、素押しの刻印。元々は錠前の色に合わせてシルバーorゴールド刻印でと考えておりましたが、、、

「バンッ!!!」と短く機械を打ち下ろし、素早く刻印する箔押し。お洒落な感じにはなりますが、表面に箔が付いているだけですので擦れたりすれば剥がれてしまいます。

一方こちらは素押し刻印。箔押しとは異なり、機械のハンドルを力一杯押さえ付け念入りに刻印が押されます。ぺリンガー社のシュランケンカーフのようなクロムなめしのシュリンクレザーの場合、素押し刻印の場合ほとんど見えなくなってしまうようですが、今回のコラボバッグで使うようなクロムタンニンコンビなめしレザーであればちゃんと刻印が視認出来ます。それに、箔押しと比べるとなんだかいろんなものが“込められている感”がして、私は断然素押しが好み。鈴木さんにも同様のことを伝えると「(言いたいこと)分かりますよ、上っ面だけじゃなくて、しっかり押されている感じがしますよね」と同意してくれて、これは我々がベストだと思うバッグを作る企画でもあるため、刻印は素押しに決定させていただきました。

細かいことを延々と話し合う白シャツ男二人組の様子を、鈴木さんの奥様に撮られていました笑 久しぶりに訪れたアトリエは以前と比べてスッキリと片付いていて「コラボバッグに向かい合う前に、なんとなく清めておきたくて」と鈴木さんは仰ってました。職人にとって神聖な場所、土俵に上がる力士が塩を撒くのと一緒で、同型ビスポークバッグを10個連続で作るというご自身でも初めてとなる大仕事を前に、気合が入っている様子でした。3月に入ってから、私の分の製作が始まる予定です。タイミングが合えば作っているところを見に行けたらと思います。

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