1月に東京行きを延期してからというもの、ずっと寝かせていたFumiya Hiranoのジャケットの中縫い。昨年12月以来の名古屋トランクショーにお邪魔し、チェックをお願いしてきました。
場所はいつも通りマリオット。最近はMTOラインにカフスやシグネットリングなどFumiya Hiranoの世界観を感じられるオリジナルアイテムが増えつつあります。アルバートサーストンの別注サスペンダーも今回初めて拝見しました。国内で流通している通常のものと比べて、幅が広く長さが短く作られています。レザーもカーフから鹿革に変更され、金具の色がゴールドの場合は革はブラック、シルバーの場合はホワイトとこの辺りも英国内の仕様に準じているそうです。吊り革を固定する部分も通常モデルではギボシ留めになっているところが、ステッチ仕様に変更されています。
私のブログのコラボ商品をご購入いただいている方の中には、Fumiyaさんのお客様も何人かいて色々とお話を。今度東京に行くことを話したら「マークさんには会ったことないのですが、アーモリーのジャンさんやアレンさんたちとは食事に行ったりしたこともあるんですよ」とフミヤさん。香港や韓国などでもトランクショーを定期的に開いているので、流石人脈が広いです。
あまり見ると目に毒なので笑、今回は生地については見て見ぬふりをしました。が、気になっていたMTOラインのサンプルは見てみたくて、私の身体にはワンサイズ小さめでしたが試着もさせていただきました。
試着したのはダブルのジャケット、凛々しい肩や洗練された胸まわりなど、国内工場製とはいえFumiya Hiranoらしさを十分に感じられる素晴らしい出来でした。Fumiyaさん曰く「MTOで頼んでいただくなら、アイリッシュリネンやコーデュロイなど少し遊びのある生地か、夏にガンガン着るようのスーツ生地がおすすめです」ということでした。ちなみにビスポークで取り扱っている生地と選択肢は変わらないそう。
一通りお喋りしたところで、いよいよ自分のジャケットの中縫いです。Foxのチェック柄、私にしては珍しい柄のチョイスだと思います。ブレザー、ジャケット、スーツと頼んで着ているので私の身体については恐らく私自身よりもFumiyaさんの方が詳しいでしょうから、採寸は基本的にお任せ。
「この状態でもフィッティングは良いのですが、肩が少し広く見えるのでここをこうすると・・・」とFumiyaさんの手で微調整いただくとあら不思議、ほんのり私の怒り肩がスッキリ見える。微々たる仕上げの差でも洋服全体の雰囲気が変わってくるなんて、本当に奥深い世界です。
そういえば、以前は生地のタグは基本的に付けない主義だったFumiyaさんですが「僕のタグは変わりませんが、記事は年代によってタグも変わっていくので、長いお付き合いをする中でこういうところからも歴史が感じられると良いかなと思って」と最近は取り付けるようになったそう。
Fumiyaさんが今日していたのはヴァシュロンコンスタンタンのアンティーク。前回お話ししていた流れでランゲを選ばれるかと思いきや、渋いチョイスに脱帽です。小振りなフェイスがすらりと伸びたFumiyaさんの腕によく似合っていました。
靴は泣く子も黙るヨウヘイフクダのビスポークストレートチップです。ロングヴァンプデザインといえば福田さんの靴の得意技ですね、華やかでエレガントなイメージでしたがFumiyaさんが履いているのはいい意味で中庸なデザインでとても良い雰囲気でした。
ちなみに私の後はBoleroの渡邊さんで、今回はスーツの中縫い&Fumiyaさんが頼んでいる靴の2度目の仮縫い。ハリソンズのオイスターというコシのあるしっかりとしたチョークストライプのグレーの生地、早く渡邊さんの着ているところを見てみたいです。ちなみに5月の22,23日にFumiyaさんのアトリエでボレロの受注会が開かれるそうですので、ご興味のある方は是非行ってみてください。
今日は12時の枠でお願いしていたので、中縫い後は二人でランチに。ペルティコーネ受注会の時も感じましたが、マリオットはタカシマヤ直結ですぐに何でも食べに行けるのが素晴らしい。
Fumiyaさんのメガネは10eyevanのセルロイド。鼻当ての金具やテンプルエンドがシルバー製の高級仕様です、私の12homemadeと並べて写真を撮りました。最近私は基本的にこれしかかけなくなってしまって、そのくらい掛け心地がよく満足度が高いのですが、もう一本追加したい欲が沸々としているのを必死で抑えています。
オリジナルのシグネットリングも見せてもらいました。こちらはなんと恐竜の化石が使われているそう。コストを聞いていかに販売価格がお値打ちなのかがよく分かりました。気になる方は是非問い合わせを。
「名古屋に来たらやっぱり名古屋らしいもの食べたくなるんですよね〜」ということで今日は山本屋の味噌煮込みうどんにしました。私も昔から大好きで、小学生の頃母と好きなアーティストのLIVEに行った帰りによく寄っていました。コシのある麺がたまらなくて。
というわけで、この後スタバで渡邊さんの分もラテをテイクアウトして今日はお別れ・・・したのですが「せっかくマークさんに会われるなら、このジャケット着てもらいたいし東京に来られるまでに何とか仕上げちゃいますよ」とまさかの神対応。お忙しいのに無理を言って申し訳ないです・・・! いまだにFumiyaさんのアトリエには一度もお邪魔出来ておりませんでしたが、東京へ行く楽しみがまた一つ増えました。4日後に再会するまでに、今日のジャケットがどうなっているか、読者の皆様も期待していてくださいね♪
コメント