さて、タクシーに乗ってスージースベルトに到着。スージースベルトの鈴木さんにも通常業務のお忙しい中、無理言ってお願いしているビスポークバッグ。
製作過程の一歩目は、まずスケッチの確認から。
かぶせの部分のバランスは、このスケッチで私の理想通りでしたのでこのままで。
ハンドル先の形については3パターンご提案いただきましたが、エルメスと同型上の一番上のものを選びました。また、ハンドルの厚みについてですが、薄くする場合はスライド式になり、厚みを持たせると実際にはスライドしなくなるということでしたが、私はぽってりとした革ハンドルが好みでしたのでここは後者に。
難しかったのがステッチの幅、および向きの決定。
いわゆる一般的な手縫いの見分け方というと、“ノ”の字型のステッチになっていることが多いのですが、鈴木さんによると必ずしもそうではないようで。
フランス(だったと思います)のAmazonで手に入れたというエルメスのバッグなどの写真が載った本。これを見ると、確かに手縫いのサックアデペッシュでも、場所によって向きが変わっていることが分かります。ちょうどわかるところの写真を撮り忘れてしまったのですが・・・フロントのベルトの付近のアップ写真を見ると、分かりやすかったです。
通常の“ノ”ステッチなら8か10、逆向きならば9か11で選ぶことができました。数字が大きいほど目が細かくなります。
悩みましたが、私は10を選択。8だとより手縫い感が出るのでしょうが、より繊細な、緻密な印象にしたかった為です。ちなみにこの写真の革は私の為に仕入れてもらったヴォーエプソンの端革。ステッチも手縫いように仕入れてもらったクラウフォードのグリーンです。これだけでも完成した姿を想像してワクワクしてしまいます。
他には、キークロシェの形状。ストレート型というのもありましたが、これもエルメスに倣った形に。実際にはキーはありませんので、代わりに妻と付き合っていたときに身につけていたセリーヌのプラチナリングを忍ばせます。
スージースベルトの箔押しの上にイニシャルを入れていただきます。
と、ここまでが私のバッグの今回の打ち合わせ。それと、一緒に来てもらったDaikiさんとKさん、この二人は今回特に遠くからわざわざお越しいただいた為、私から気持ちで・・・スージースベルトの靴べらをプレゼントいたしました。在庫の中から、二人の印象に合うものをそれぞれ。
Kさんにはヴォーエプソンのエタンを使ったものを。J.M.ウェストンやマルジェラを着こなしてみえるイメージでしたので、フレンチな雰囲気の色と素材で。
Daikiさんにはオイルヌバックのベージュの個体を。鈴木さんによると、この素材はおそらくスージースベルトにしかないとのことでした。Daikiさんのデニムスタイルにもよく合いそうです。
一方で私も、KさんとDaikiさんからお土産を頂いてしまいました。
Kさんからはトスカーナのワインを。私は詳しくはありませんが、美味しく飲めるお酒がビール、ワイン、日本酒くらいでしたので、ありがたかったです。沼津にはワインに造詣の深い方がみえるそうで、飲むのが楽しみです。
Daikiさんからはバウムクーヘンをいただきました。私もですが、特に妻が美味しい美味しいって食べてました。文明堂、確かカステラは買ったことがあったと思うのですが、これからはバウムクーヘン派になりそうです。
スージースベルトを後にし、名古屋駅に移ってからは他メンバーと合流する前にお土産選び。夜から合流する愛知の3名には、shiroのルームフレグランスを。妻の好きなホワイトリリーの香りを選びました。
集合時間までまだ少し時間があったので、3人でお茶をして。いよいよそろそろさんと志賀さんと合流です。続きは【3】で。
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