NH WATCH TYPE1C

小物

この日は特別な一日。Fumiya Hiranoのビスポークブレザーにレスレストンのデニムシャツ、エルメスの黄色いネクタイ。時計はチェリーニ、ジーンズは大江洋服店とコモノリプロダクツのコラボ、靴はオボイストモデルです。お会いするのはラルフローレンでも長く活躍された御仁ですから、敬意を表しデニムonデニムに金ボタンブレザーを選びました。

妻とお揃いのオボイストモデル。梅雨時期でも安心のクレープソール。

妻も腕には結婚一年記念日にプレゼントしたロレックスをつけていました。今日は靴も時計もペアコーディネートです。

向かったのは神戸。時期が時期なので、車移動でトイレ休憩以外どこにも寄り道せず目的地に一直線。バッグはフィレンツェで買ったセリーヌ。

私は、ちょうどこの日『ふくはうち』のラストランナーとして感動のエントリーを書ききったそろそろさんによってご紹介いただきましたマエストロを。神戸の六甲アイランドにお店を構えるルボナーの名作。佐渡裕氏がオケのスコアと指揮棒が入るようにオーダーされたバッグを市販化したこちらは、ぺリンガーのソフトスノーカーフが採用されています。ぁ、一周回って帰ってきた皆さん、お帰りなさいませ^ ^

インターチェンジを降りて割とすぐ。素敵な街並みだったので今度来る時には色々観光したいな。

ありました。カミネ旧居留地店。言わずと知れた神戸の名店です。事前に電話で対応してくれたスタッフの方も非常に感じが良かった。

NAOYA HIDA & Co.として初めてのトランクショー。コロナウィルスの影響で延期になっていましたが、時期をずらして開催されました。新作の2モデル、 TYPE 1CとTYPE 2Aのサンプルを見ながら飛田さんから直接作品の解説を聞くことが出来ます。私が以前見せてもらったのはTYPE 1Bですから、どちらも初見です。

三密回避のため、完全予約制で特定の時間にお客様が集まらないように配慮されています。私たちの前に飛田さんの説明を聞いていらっしゃる方が終わるまで座って待機。店内にはランゲやルクルトなど、トップブランドの時計が輝いていました。

飛田さんとは8ヶ月ぶり3度目のご対面、妻は初めましてです。お名刺をいただき、その時点で私たち二人しかいませんでしたので「さて、どのようにご説明しましょうか。時計の持つストーリーについてオボイストさんはよくご存知だと思いますが、今日のためにスライドも作ってきておりますのでこちらを使っても使わなくても。オーダーメイドでご案内します。」と飛田さんから。私は各メディアを何度でも読み返していますので大体のことは頭に入っていますが、妻は初めてのことですので、この時計の良さにより納得してもらえるようにスライドショー形式でご案内いただくことにしました。ちょうど始まる頃、もうお一人お客様が見えて3人+飛田さんでのプレゼンテーションとなりました。ちなみにそのお方は独立時計師・浅岡肇氏がデザインされたクロノトウキョウの時計をされていました。実物は初めて拝見しましたが、非常に格好良かったです。

スライドショーの写真は後で見返すために全て撮ってきました。飛田さんに掲載の許可をいただいているので、ちょっと枚数が多くて見にくいですがまとめてご紹介。飛田さんが独立するまでに経験されてきた仕事・会社のことから始まり、NH WATCHの製作過程の詳細についてご説明いただきました。本邦初公開となる貴重な写真も多く、非常に手間のかかる時計作りをされているのが印象的です。本人も「ここまでやるのは正直オーバースペックです」と話されていました。

スライドショーでのプレゼンテーションを受けたのちに、いよいよ実機とご対面。実はずっと目の前に置いてあって気になっちゃってたのですが、しっかり話を聞いてからの方がより良く見えるんじゃないか?と思って出来るだけ見ないように我慢していました笑

左から2A,2A,1A,1B,1C。

ずっと恋焦がれていた飛田さんの時計が目の前に・・・以前御殿場で拝見した時も感じたことですが、実物の方がずっとよく見えます。磨き込まれた904Lステンレスのボディや、洋銀の文字盤が光を受けて輝く様子は、写真に収めるのは難しい。これまで取材などで飛田さんの写真を撮ってきたプロのカメラマンたちにも「こんなに撮りにくい時計は珍しい」と言わしめたほど。

私が最初に見た時から完全に心を奪われたTYPE 1シリーズ。数を作るうちに(と言ってもまだ十数本のはずだが)技術も向上し、A〜Cになるにつれ手彫りアラビック文字の印象がくっきりとしてきます。文字を彫る職人は飛田さんチームの中でも一人だけ。飛田さん曰く「以前時計の本場スイスで現地の職人たちの技術を見る機会もありましたが、贔屓目なしに見ても彼の技術はトップレベルだと思います」とのことでした。

ラグも少しずつ細く。この写真ではBとCの違いはほとんど分からないと思いますが、AとBのラグを見ると細くなっているのが見て取れます。

スライドショー中も説明がありましたが、「あまりにも手間をかけすぎている」尾錠。尾錠まで本体と同じ904Lステンレススチールで作られています、エッジが立った重厚感あるバックルです。1Cのベルトの素材はデストロイドキップレザー。1Bの時はベジタブルタンニンカーフでしたから、革好きからすると「カーフからキップ?ランクダウン?」なんて邪推してしまっていたのですが、よく考えたらそんなわけないですよね^^; 飛田さんに質問すると「デストロイド加工に適した革がこのキップレザーだったんです、革そのものは傷めることなく表面のワックスが割れるような技術を使っています。」とのことでした。1Bに使われているライトブラウンのベルトは、バダラッシカルロ社の革だそうで、見た感じおそらくミネルバボックスかと思われます。経年変化を楽しむのに最適、妻の持っているgentenのバッグにも同社のミネルバリスシオが使われています。(ボックスとリスシオの違いは、シボ革かスムースかの違い)

飛田さんが私の腕に乗せてくださいました。いやー・・・美しすぎる。ため息しか出ません。偶然だけど、レスレストンのデニムシャツと青焼された繊細な時計の針が見事にシンクロしています。

気持ちは最初から1Cに固まっていましたが、2Aも試着させていただきました。こちらも実物を見ると写真よりずっと渋くて格好良い。先回も書きましたが「格好よさ」という基準で選ぶならこの二つでも迷ってしまいそうです。私は見た目の好み以上に「飛田さんが独立後初めて世に送り出した処女作の完成版」という点でも1Cが良いと決意していましたので浮気せずに済みました。ちなみに、文字盤を彫るの自体は、実は1Cより2Aの方がずっと手間がかかるようです。

入れ物についてもそれは同じ。今年はシュリンクレザーが採用されたトラベル型のケースが新たに登場しましたが、

私はパティーヌの美しい、レガーメ製のメガネケース型の方を選びました。控えめに刻印されたNAOYA HIDA & Co.の文字が誇らしげ。

途中で一緒に聞いていたクロノトウキョウのお客様が帰られたので、記念に1Cと私のチェリーニを並べて。スージースヴェルト謹製のビスポークエレファントストラップについて「なんという存在感・・・これは強烈ですね。時計ベルト専門職人が作るのとはまた違う格好よさがあります」と褒めていただけました。カミネの店員さんも「エレファントのベルトなんて最近滅多に見ないです」と。

飛田さんが笑顔で見守る中、契約書にサインする私。妻に「こんなマイナーなブランドやめたほうがいいって何度か私からも説得したのですが、ずっと気持ちが変わらないようで。珍しい方です。」と釈明していました笑 二人で納得した上でこの場に来れて本当に良かった。

最後に飛田さんと並んで写真撮影。この日はやはり大盛況だったようでお昼ご飯も食べていないとのこと。「こういうイベントは、ご飯が食べられない時が成功なんです。たくさんの方にご来場いただけて、忙しい日は時間があっという間に過ぎ去ります」と飛田さん。私は嬉しくてしょうがない、満面の笑み。撮影の際、足元のオボイストモデルについても褒めてくださって嬉しかったです。

あとは到着を待つのみ。完成は年始以降になりそうですが、各種オーダー品で待つことには慣れていますので大丈夫。夢にまで見た30歳記念のNH WATCH TYPE1C、手元に届いた暁には胸張って迎えられる30歳になっていなくては。実機が来たらまた詳しく写真を撮ってご紹介いたします。飛田さん、貴重な機会をいただきありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

待ち受けも1Bから1Cにチェンジ
スマホを見るたびにニヤニヤしてしまいそうだ。

コメント

  1. アンソニー より:

    素敵な時計ですね!素直に羨ましいです!笑^_^

    オボイストさんのブログを楽しく読ませて頂いているのですが、フミヤヒラノさんのスポーツジャケットとスキャバルの三者混ジャケットがかっこよすぎて、憧れて自分もオーダージャケット作ろうと考えています!笑

    この2つは段返り三つボタンでしょうか?また肩パッドはしっかりめな物が入っていますか?宜しければ参考までに教えて下さい^^;

    • oboist より:

      アンソニーさん、ありがとうございます(^^) 朝起きてブログを開いたらとても嬉しいコメントをいただいていたので大変嬉しかったです。

      ジャケットのオーダー、良いですね♪ 私はジャケットのシルエットに関してはイギリスっぽい肩のラインが好きなので、肩パッドはナポリのブランドなどと比べれば厚めですが、あまりコンケーブルさせすぎると色んな服に合わせ難くなる為、程よい感じになってます(^^) フミヤさんにお任せで作ってもらったジャケットが気に入り過ぎて、スキャバルジャケットを作ってもらった大塚さんのところにフミヤさんのジャケットを持ち込んで数値を測りオーダーしてもらいましたので、雰囲気は似ていると思います。ラペルは9.0cm、段返り3つボタンです!
      どちらもシェルボタンで、総裏仕立てにしております。
      参考になれば幸いです♩

  2. アンソニー より:

    オボイストさん
    ご丁寧に返信して頂きましてありがとうございます!ラペル幅まで教えて頂き、参考にさせて頂きます!^_^
    スキャバルの三者混の色や質感がすごく好みで、ヴィンテージではなく現行でしてらそのまま真似したいレベルです!笑
    色が画像だとグレーぽく見えるのですが、ブラウン系なのですか?
    また質問ばかりで大変申し訳ないのですが、三者の比率を教えて頂けないでしょうか?(^^;

    • oboist より:

      お待たせしました、確認しましたらウールシルクリネンが60:20:20でした♪ ジャケットの色はブラウンです^ ^ ちょうど着こなしの紹介記事を書こうと思っていたところでしたので、新しいエントリーに写真載せますね!

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