SusieSvelt×Oboist 15

SusieSvelt×Oboist

さて、奈良県からのお客様のオボイストシャツオーダー、そしてMr.Yのオボイストシャツ納品を終えた後は、三人でスージースヴェルトへ。Yさんはマルヤスでオーダーされた帰りにスージーにも寄ろうとしたそうですが、たまたま定休日だったようで今回初めての訪問です。

以前Yさんには、SHINYAのTシャツをいただいたお礼にスージースヴェルトのコインケースをプレゼントしたのですが、大事に使い続けてくれていてこの日鈴木さんと私に見せてくれました。ワープロラックスで作られたコインケースですが「この革、とても柔らかくて使いやすいんです」と気に入ってくれているご様子。他の革小物は万双で揃えられていて、手に持って鈴木さんに見せているお財布はなんともう10年くらい使い続けているものだそう。角の擦れなどがほとんどなく、鈴木さんも「万双の作りの良さと、Yさんの丁寧さの賜物ですね」と仰ってました。ちなみにYさん、鈴木さんの顔が怖くて一人で来るのを躊躇していたとか笑 思慮深く優しい人ですから、気になる方は安心してアトリエを訪問してみてください。一緒にアトリエを切り盛りしている奥様も綺麗で笑顔が素敵な優しい方です。ワンちゃん(アグリ)もいるよ!

奈良からお越しのお客様には、友情の証として定番であるスージースヴェルト製レザーブートニエールをプレゼントしました。この日着られていたキャメルのコートに合わせて、トープのレザーのものを。

そしてこの日スージーを訪問した一番の理由は、コラボバッグに使うタッセルの製品版(仮)が完成したとの連絡をいただいたからでした。自分から「タッセルをチャームにしたい」と提案しておきながら、ちゃんと格好良く仕上がるかとても不安だったのですが、、、なんだこれ! 以前見せてくれた簡易試作品とは比べ物にならないくらい高級感が増しています・・・! うーん写真で伝えるのが難しい汗

鈴木さん曰く「登山のようだった」という忍耐力が必要なタッセル作り、よく見るものとは一線を画す仕上がりになっています。二枚の革を貼り合わせて作ってある羽根の部分はコバを一枚一枚整えて色を塗ってあります。染料はイタリア製のダークブラウン、ですがそのままだと少し薄く感じたということで鈴木さんが色を調整し黒に近い焦茶で作ってくれました。羽根の断面が切りっぱなしだとカジュアルな感じがしますが、ちゃんと着色することでとてもシックな雰囲気に。

「これ作るだけでめちゃめちゃ時間掛かっちゃいました」というタッセル。自分でやることを考えると気が遠くなります・・・さすが職人さん。お客様分であと9個ありますからね、鈴木さん頑張って!

下の写真では断面が見やすいように少し羽根を広げていますが、鈴木さんは使用に伴ってタッセルが開いてくるのを嫌う人。製品版では貼り合わせる二枚の革に微妙な長さ等の調整を施し、上の写真で鈴木さんが右手に持っている器具を使って、羽根が自然と内向きに集まるような工夫をしてくれるそうです。細かい部分まで抜かりのない姿勢に脱帽です。

お店にあった展示用のブリーフケースに垂らしてみると、羽根が少しだけ長いように感じたのでここから5mmほど短くしようと思います。また、以前のビスポークバッグではストラップの部分にもステッチが入っていましたが、今回はタッセルのデザインが特徴的ですからイメージのトゥーマッチにならないようあえてステッチは無しにすることにしました。タッセル本体上部の二箇所に手縫いのステッチが入っています。

と、こんな打ち合わせを延々と繰り広げるこの二人の様子をYさんが知らない間に写真に収めてくれていました。この日も私はテイメントレンチ。スージースヴェルトのアトリエはいつの間にか模様替えされていてとてもスタイリッシュな空間になっていました。「まだ完成前ですが・・・」と仰っていたので、コラボバッグの納品のことにはまた雰囲気が変わっているかもしれません。

スージーとはまた後日ゆっくり打ち合わせするとして、日帰りで奈良へ戻られるというお客様を名古屋駅まで車で送るため鈴木さんとはお別れ。最後にYさんと三人でシューサークルを作りました。本当はYさんも送って行きたかったのですが、我が家に客人が来ることをすっかり忘れていて戻らねばならず、申し訳ないことをしました。今度埋め合わせをさせてください! というわけで、半分番外編のような内容でしたが、SusieSveltコラボバッグ000の完成はそう遠くないはずです。ご注文いただいている皆様も楽しみにお待ちください♪

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