オボブーの現在地

Sewn shoe-maker×Oboist

28日に年内最後の仕事を終わらせて今日から冬休みです。仕事から帰ってくると妻と仲良しの美女が泊まりに来ていたので夜中まで人生ゲームやカードゲームで遊んでいましたが、初日から早速ブログ活動に勤しんでいます。

最近会社へ行く服装があまりにも(私だけ)自由過ぎて、休みの日とあまり変わりません。文二郎のビーバーハットに新作・オボイストドレスBDシャツ、オボイストトラウザーズ。ブレザーはFumiya Hiranoです。来月ようやく西麻布のショールームへ行くことが出来そうです。

バッグももちろんオボイストブリーフケース、レザーグローブはふるさと納税で頼んだ平田商店。手袋でダークグレーを選んだのは正解でした、どんな服装にもハマるのでとても使いやすいです。

VASSのダブルモンクを履いて出かけた先は久々のSewn shoe-makerです。現在オボイストブーツを開発している途中ですが、とにかく難しいようでなかなか進まないということで、私が行ったところで何も出来ませんが隆太さんを応援しにいこうと^^笑

一人で行ったので何か美味しいものでも食べようと思ったのですが、どこもお休みかやっていても行列が出来ていて、ゆっくり食べられそうなのはドトールくらいでした。ブログを書きながらコーヒーを飲んで時間を潰す。

そしてSewnに到着。何度も書いている通り、オボイストブーツは“スリッポンで履けるギボシストラップジョッパーブーツ”をテーマに開発していますが、未だにストラップを付けたまま履くことが出来ずにいました。“剣と鞘(つるぎとさや)”をイメージしたストラップ内部にゴムを仕込み履こうとしてみますが駄目、ゴムの距離を長くしてもやはり駄目。隆太さんがゴムの長さを微調整しながら「うーん・・・」と悩んでいます。

で、「そもそもストラップを外した状態なら履けるのか?」とふと思って、私が試してみると・・・履けないことはないけどそれでもかなり履きにくい。これはゴムの長さだけではなくもっと根本の問題な気がするぞと、もう一度足を入れる時のブーツ全体の動きをよく観察します。

そして遂に「オボブーが履きにくい真因」を発見し、その場で手直しをしてもらったところ、ストラップをしたまま履けるようになりました! 実験中のため鞘は取り外されていますが、動画で見てもらった方が早いと思いますので是非どうぞ。ヒールに付いているストラップに指を引っ掛けてグッと足を入れると・・・スリッポンジョッパーとしてちゃんと機能しています!

最大のセールスポイントであると同時に最難関ポイントであったジョッパーブーツのスリッポン化の準備がようやく整いました。この後、アッパーで浮きが気になる部分のカットを調整したり、ストラップの位置についてなどじっくり隆太さんと話し合いました。

やはりサンプルって重要ですね。いくら数値で測ったとしてもこればっかりは作ってみて、実際に足を入れてみないとわからないことはたくさんあります。

最後にどうしても私が気になっていた部分を隆太さんにぶつけて、改良することに。それは鞘の処理についてです。ゴムを隠すために作られたトンネル状の部品である鞘は、トンネルとしての役目を持たせるだけならこのままでも十分だったのですが、見た目で損している気がして。結局、隆太さんの困り顔を知らぬふりして鞘部にもステッチを入れてもらうことに決定。簡単じゃないんですよ、1mmでもトンネルの幅が狭くなったりしたらもうストラップはトンネルの中を通りませんし。

だけど、スリッポンであることと同じくらい、見た目が格好良いことにもこだわりたいんですよね。いくら手軽に履けたって、格好悪ければ結局履きませんから。ジョッパーブーツのスリッポン化という前代未聞のアイデアを実現するためにとにかく苦労している隆太さんですが、既にご注文いただいているお客様のためにも、これからオーダーを考えてくれている方のためにも手を抜くわけにはいきません。

細部までこだわり尽くしたオボブーの事前打ち合わせはこれで終了。これから私の分の製作に入っていきます。順調にいけば1月初旬〜中旬にかけて出来上がる予定です。大変だった分、完成時の喜びも一入でしょうから非常に楽しみです。完成したら皆様にもすぐに共有させていただきますので、もう少しだけ待っていてください。

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