さて、今回はEDO&YUMEKAさんがオボイストコラボスカーフのために新たに生み出してくれた絵画“BORN TO BE BLUE”についてご紹介していきます。
元々私が彼らに描いてもらった“CONNECT”という絵を、そのままスカーフにプリントするのはどうかと私は提案したのですが、EDOさんから「スカーフにするならもう少し違うデザインの方が。CONNECTは黒い部分が多く、絵の具の立体感などが出せないプリントのスカーフだとのっぺりした印象になってしまうかも」とアドバイスを受けました。EDO&YUMEKAさんの絵は静止物であるはずなのに、何かが蠢いているかのような生命力を携えているのです。それをスカーフで最大限表現するためには、より適したデザインが必要だと。
そして完成した新たな名作。「過去の作品を再構築した」という今回の作品も素晴らしいの一言で、これをスカーフとして纏うことの出来る日が来ると思うと胸が高鳴ります。
今回の絵は、絵の四隅にそれぞれ異なるモチーフが描かれていて、どんな角度から見ても新たな発見があるようなスクエアの作品。全体像はこんな感じ。
「僕たちが死んでからも、描いた絵は時を超えて永遠に残る」というEDOさんの言葉にあるように、この絵の中にも時代を超越したモチーフがいくつも共存しています。シャルルボードレールの詩がコラージュされているのは“CONNECT”の記事でも書いた通りですが、、、
“WALK ON THE WILDSIDE”という言葉はEDOさんのモットーなのかと思っていましたが、ルーリードの曲から来たお気に入りの言葉なのだそう。曲の歌詞が絵の一部として書き込まれています。ボードレールに影響を与えたとされるエドガーアランポーの詩を曲にしていることでも有名なアーティストで、時代を超えた繋がりが表現されています。心の奥を刺すような鋭い眼光もEDOさんらしいデザインです。
EDO&YUMEKA作品に度々登場するピンヒールのデザインは絵の右上エリアに登場。
『BORN TO BE BLUE』とはイーサン・ホーク主演で映画化されたチェットベイカーの伝記ドラマ映画のタイトル。この映画から得たインスピレーションがたくさん入っているそう。私が最初に見て衝撃を受けたLapelの作品も青い絵でしたが、多様なブルーが使われた絵が私は好きみたいです。何よりブルーという色は私の一番好きな色、マーガレットハウエルのシャツ、Fox umbrellaのオーダー傘、たくさん青いアイテムを持っています。
この素晴らしい絵を上手くスカーフにしてくれる企業があるのかどうか、事前にたくさん調べまくりました。その中で、京都にあるとある企業が絵画作品などをスカーフにインクジェットプリントする技術を売りにしている事が分かり、今問い合わせをしているところです。生地はシルクで検討していますが、EDOさん曰く「少し透けるような素材が絵の雰囲気に合うと思います」とのことですので、生地の質感についても拘りたい。場合によっては打ち合わせで実際に京都へ行く必要があるかもしれません。
さらに、その企業に絵画を漏れなくデータとして入稿するためにも、日本に数台しか無いというアート作品専用のスキャナーを持っている会社も調べました。カメラで撮った写真のデータなどでも入稿は可能だそうですが、絵の魅力を余すところなく表現するためにも妥協は出来ません。本気で絵を描いてくれたお二人のためにも、私はこの絵をスカーフへ昇華する過程で決して手を抜いてはならないのです。
というわけで、これからは主に私が企業との打ち合わせ等で、本業にて磨いた営業力を発揮しなれけばならないフェーズに入ります。ここまでやっておいて「やっぱり形になりませんでした」では済みませんので、全力で作品作りに臨みます。
尚、今回のスカーフは10枚程度の数量限定販売とすることを検討しております。気になる方はコメントやメールでご質問等お寄せください。それでは!
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