Sewn×Oboist名古屋受注会2023(最終日後編)

Sewn shoe-maker×Oboist

月曜日ということもありオープン直後から15時過ぎくらいまでで一旦のご来店ピークがやみました。その間は各自お昼ご飯を食べたり少し休憩をし「平日ですから流石に今日はもう来ないかな~早めに片付けて打ち上げ行きますか」なんて話をし始めた16時半頃から、この日2度目の波がやってきました。2021イベントでオボイストモデル、2022イベントでRENDOのホールカットとオボイストローファーを頼んでくれたM様がご来店されます。しばらくお会いしていませんでしたが、最近は革靴からファッション全般にも興味を持たれているとのことで、トゥモローランドのトープカラーのサファリジャケットをお召しでした。

また時計も、以前はグランドセイコーを購入されていたかと思いますが、新たにCartierを追加。ご旅行先で買われたということで、がっしりしたお身体にマッチする絶妙なサイズ感。おかてつさんのノモスと、私のパテックで記念写真を撮りました。私もおかてつさんも同じタイプですが、革靴なら革靴だけと決め打ちで買い続けるコレクター以上に、服もカバンもと全部気になる方は多方面の沼に足を突っ込んで危険です。ですがそれ以上に、お気に入りのものたちが組み合わさって時折見せる新しい表情に魅せられながら、往々にして気が付いたら後戻りできないところまで来てしまっているのですよね笑

この日は淺野さんに最初の名古屋イベントでオーダーいただいたオボイストモデルを持ってきてくださいました。ベガノカーフ(現在は取り寄せ不可)は磨きによって大きく表情を変える革のひとつで、特にプロに磨いてもらうのが楽しい革のひとつだと思っています。またもう一足、この日履いてきてくれていたRENDOのホールカットはおかてつさんに磨いてもらいました。元々オボイストローファーご注文後に「これも良い・・・けどちょっと予算的に同時は・・・」と悩まれていたRENDO×Sewnのノルベジェーゼホールカットをデザインソースに「グッドイヤーでストームウェルトを付けるのは?」と私がご提案し、オーダーいただいたモデルです。

磨き終わりにお二人にはさまれて記念撮影。M様とても素晴らしい笑顔をされていました、ご紹介できないのが残念です。綺麗になった靴は人を幸せにしますね。

新作もすべてご試着いただきました。オボイストスニーカーに足を通されて「良いじゃんこれ!」ととても気に入られていて、オーダーすること自体は即ご決断いただいたようです。

アッパーの革を何にされるか結構悩まれていたのですが、最終的にはグレーブラウンっぽい得も言われぬカラーのスエードでオーダーいただきました。ヴィンテージのトレーナーシューズっぽくなりそうで、こちらには私も大変期待しております。完成楽しみですね!

その後もせっかくなので、SHINYAのショルダーバッグやコラボニットポロ、アルデックスのサファリジャケットなどをご試着いただきます。

単に「私が好きだから」というだけの理由で展示していた時在服飾設計のシャツはご本人もとても気に入られていてネットショップをご案内、SHINYAのLeleuxについては「この質感でそんなに安いの!?」と驚かれていて、こちらもすぐに買えるようにURLをLINEでお伝え。

試された中で最も気に入っていたのはSusieSveltのFAVORIです。これもコラボモデルではなく、厳密には妻の誕生日プレゼント用に依頼したのがきっかけで生まれたバッグですが、展示したのは私のアルランディドロゴートのFAVORI。画期的なデザインと使い勝手の良さに感動されていました。

ちょうどタイミング良くSusieSveltの鈴木さんご夫妻が差し入れを持ってきてくれて、M様を鈴木さんにご紹介することが出来ました。「僕が最も信頼しているカバン職人さんです」とご案内しましたが、この言葉は誇張でもなんでもなく、文字通りの意味です。私は誰よりも鈴木さんのセンスと人間性に魅了され、SusieSveltを信じているファンの一人です。後日タイミングを合わせてM様とは一緒にアトリエに伺って、他の作品も色々と見てもらおうと思っています。

Susieの鈴木さんはサンプルなどを見ながら、隆太さんと話をしていました。私はお客様がかなりたくさんお見えであまり会話が出来ませんでしたが、隆太さんから色々と鈴木さんに相談したりしていたようです。鈴木さんの奥様ノブコさんはADDARの淺野さんと仲良くなられていました。「ずっとこんなに賑わっていらっしゃるんですか!?」とノブコさんも熱気に包まれた会場の様子に驚かれていたようです。

そんなとき、恐らくポテロンさんと並んで私のコラボモデルを最も持っていらっしゃるKさんがお忙しい中スケジュールの合間を縫ってご来場。

最近筋トレ(朝4時にジムとは驚きました!)にハマっているようで確かに少し前にお会いした時と比べて明らかに厚みを増したお身体になっていて、元々肩の広い私に合わせて少し大きめに作ってあるLeleuxはサイズ3でジャスト、時在服飾設計のシャツにいたっては一番大きな私のサイズではもう肩が狭くなってしまっていました。Leleuxは無事ご購入いただき、この場で見られたHIBIKI NAKAMINAMIのバッグについても再販時にオーダーされたと伺っております。

会場にいらっしゃったのは小一時間でしたが、Leleuxと時在のご試着を済ませ、HIBIKIを確認し、さらには新作オボイストブーティのオーダーもいただきました! 事前に「オーダーするならブーティかなあ」と連絡をいただいていたので、どんな仕様が良いかと隆太さんと悩んでいたのですが、ステッドのスーパーバックのブラックで。ブラックスエードのブーティ、SHINYAの服に絶対に合いますよね! これも欲しい・・・お客様のオーダーを見ていると「なるほどなあ」と勉強になることがたくさんあって、それと同時に自分の分も無限に欲しくなるので本当に危険な仕事です。まさに3K(買いたいものは・買えなくても・買う)。

セカンドピークの最後にいらしたのはさとしさん。おかてつさんとお揃いのオボイストアートスカーフを首に巻いて、一枚袖の素敵なトレンチコートを着られていました。背が高いので何着てもお似合いになりますね。

さとしさんもご多分に漏れずSHINYAコラボポロLeleuxをご試着され、そのヤバさに悶絶。試着したままその場で決済完了まで、あっという間でした。これがSHINJAの成れの果てです。

淺野さんノブコさんふたりが
ドン引きしてるように見える良い写真

もちろん足元はLapelのビスポークウィングチップ。おかてつさんに磨いてもらって輝いていました。この二日後には私とさとしさんは一緒にLapelへ行き、二足目の納品と同時に三足目のオーダーもほぼ済ませるという類稀なる買いっぷりを目の当たりにしました。

さとしさんもHIBIKIのショルダーバッグをとても気に入ってくれていましたが、とりあえずもうすぐお披露目されるであろうSHINYAのショルダーバッグを待っていらっしゃるようで。HIBIKIのバッグは結局再販後も数時間で売り切れになってしまいましたが、把握しているだけでもブログの読者さんが6,7人は購入されたようです。無事オーダーが完了した皆様、おめでとうございます。いつかHIBIKIショルダー縛りのオフ会、やりましょうね♪笑

一般のお客様のご来店はさとしさんが最後でしたが、この時点で昨年のイベント実績と同じ8足のオーダーをいただいていました。RENDOがいない中でも大奮闘でしたが、これで終わらないのがすごいところ。なんと一緒にイベントを盛り上げてくれたplads.の香子さんと、ADDARの淺野さんが二人ともOboist T-strapをオーダーしてくれたのです!!!

イベント中ずっと気になっていたようですが、最後の最後にご決断いただきオーダー数はイベント時としては初めての2桁に届きました。さらにイベントが終わってからご連絡いただきオーダーいただいた方もいらっしゃり、本当に感謝してもしきれません。淺野さんはグレーのベビーカーフ、香子さんはアルパインカーフのブラックで。それぞれのスタイルに合う最高のT-strapになるはずです。ぱにさんに続いて最近はレディースだとT-strapが人気ですね♪

皆様のおかげで今回もイベントは大成功。Sewnと喜びを分かち合いながら協力して会場の撤収をしたあとは、おかてつさんが予約しておいてくれたディナー会場で川口さんご家族(ヒュッゲ院長・plads.香子さん・赤ちゃん)も含めて打ち上げ。

SHINYAのイベント時にも利用したplads.近くのお店ですが、いろんな国の本格的なお料理が食べられてお気に入りのお店です。今回も予約時間や人数など柔軟にご対応いただき、大変助かりました。

私は院長と隣の席だったので、お仕事の話や靴や服が好きになったきっかけなど、いろんな話題についてお互いの人間性を深掘り。人に歴史あり、ですね。どんな業界にいても志高く働かれる人との触れ合いはいい刺激をもらえます。

最後にお店の人にカメラを預けて記念撮影。来年もまた、この場所で、このメンバーでやりましょうと約束をしました。香子さんは「場所を無くさないようにしないと・・・!」と仰ってましたが、料金も良心的で空間はこれ以上ないほど素敵ですから、その点は全く心配しておりません。もしブログをお読みいただいている中で何か展示会やお教室など開きたいという方がいらっしゃいましたら、是非plads.を利用されてみてください。

こうしたイベントに集まってくれる読者様も、毎度毎度長いブログを最後まで読んでくれる読者様も、本当にありがとうございます。そして素晴らしいイベントを一緒に作ってくれたメンバーにも、この場を借りて感謝申し上げます。すべてのことは、私一人では成り立たないものばかりです。すべて、みなさんのおかげです。そのことを強く感じた、2023年秋のSewn受注会でした。これからもよろしくお願い申し上げます。

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