２０２３年も終わりが近づきつつありますが、私と同じようにふるさと納税を後回しにしていてがっかりされた方もいらっしゃるのではないでしょうか。今年１０月の制度改正までは、私は鯖江市に寄付して増永眼鏡の商品券をいただくつもりでおりました。確か改正前は２０万円の寄付で６万円分の商品券を返礼品として受け取ることが出来、ちょうど下見に行って目星をつけておいたフレームがぴったり６万円くらいだった為楽しみにしておりました。余った分は例年通りお米やカニでも貰おうと思っていたのですが・・・気付いたときには同じ返礼品をもらうためには寄付金額が２４万円に引き上げられていました。
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早く済ませておかなかった私が悪いのですが、何だかそれで急に興醒めしてしまい他に何か良いものが無いかと探してみました。寄付額に対する返礼品の割合は軒並み悪くなっていましたが、中にはまだ制度改正前と比べて変化が少ないものもありました。以前からお気に入りの登録はしてあったもののこれまで手を出してこなかったものの中から、鎌倉でビスポーク・MTO靴のオーダーを受け付けているイルプレドロという靴屋さんもその一つです。国産革を使ったパターンオーダーチケットをもらうのに現在は244,000円の寄付が必要となっていますが、私が記憶している限り昨年の寄付額が同内容で230,000円だったかと思います。確かに制度改正の影響はあるものの、増永眼鏡と比べるとまだ許容範囲かなと。
寄付する前にイルプレドロについて調べてみると「ステファノベーメルやマンニーナで修行された神座(じんざ)さんという職人さんのブランドであること」「グッドイヤー製のパターンオーダーはもちろん、ハンドソーンウェルテッドやノルベジェーゼなどで仕立てるビスポークについても受付していること」「オーダースーツ店として有名なファイブワンと提携していて各店でイルプレドロのオーダーの受付をされていること」などが分かりましたが、私のまわりの靴好きではこちらでオーダーされている方はおらず、また靴好きが運営しているメディアやSNSにもほとんど出てこない。一部個人の方が同じくふるさと納税を使ってオーダーされたブログが出てきましたが、それも一般的な方向けの記事内容であり、私もしくは私のブログ読者様のように革靴の深みにハマってしまっている方向けのものではありませんでした。
そこで、どのみち時間もない中でふるさと納税を進めていかなければならない状況ですから、最終微調整用の肉やカニを除いた今年のふるさと納税控除枠の大半をイルプレドロのある鎌倉市に寄付し、パターンオーダーでどこまでやれるのか検証してみようかと。せっかく靴棚に入りきるようにコレクションの一部を整理したところですが、やっぱり私、靴好きだし、それにジャンルを問わず基本的に職人さんが好きなので多少なりとも売り上げに貢献できるわけですし、何より私の手持ちの既成靴の中でもトップクラスに満足度の高いステファノベーメルと新婚旅行でフィレンツェに行った際にチラ見した(既にチェレリーニやセリーヌ等で散財し全く余裕がなく買えなかった)マンニーナの両方で修業をされた神座さんという方に純粋に興味があります。ファイブワンのYouTubeなどで見る限りとても真面目そうな方だなという印象を受けました。Instagramに靴の写真も上がっていますが、写真は撮り方で随分と見え方が変わってしまうものだと私もブログを書いていて感じているのでやはりまずは実物を見に鎌倉まで伺わないと。
オーダーチケットが届くまでの間に、私からイルプレドロに質問事項を書いたメールを送り返信がありました。お伺いしたかったのは、
①差額のアップチャージで国産革以外を選ぶことは出来るのか
②現時点での大体の納期
③年末年始の営業予定
についてでしたが、どれも丁寧にご回答いただきました。①については可能ということで、以前ふるさと納税で御幸毛織のスーツを仕立てたとき、申し込んだコース外の生地は選ぶことが出来ず使いにくさを感じたことがあったので聞いてみました。アップチャージで自由に選べるのは沼人 (ぬまんちゅ)としては嬉しいサービスです。納期は大体3か月くらい、年末年始は私とお店の休みがかぶっていたので、何とか１２月の中旬頃には頼みにお伺いしたいところ。チケットが届き次第イルプレドロに連絡をし、ふらっと日帰りで鎌倉まで行って参りたいと思います。
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