飛田直哉氏トークショー in THE TRUNK BY OBOIST

THE TRUNK BY OBOIST

おかげさまで最近ものすごく充実していて、ブログはおろかInstagramすら更新が遅れています。TTBOを始める前には考えもしなかったような出来事が次々に起こっています。ブログでの報告が遅くなってしまっており、申し訳なく思っております。時間のある時に、自分の書きたい順にご紹介していきますので気長に待っていていただければ幸いです。まだまだTTBOの運営について不慣れなもので、以前のように爆速で更新が出来ず・・・。

今日は先日TTBOにて開催した、NH WATCH株式会社の代表取締役・飛田直哉さんとのトークショーについての振り返りをしていきたいと思います。当日は全国(ある意味全世界)津々浦々からお客様が駆けつけてくれて、私の人生においても忘れられない大切な一日となりました。

今回のイベントでは、NAOYA HIDA&Co.の時計を予約したり販売したりは出来ません。飛田さんの貴重なお話しを聞くことが出来、今年発表された新作時計の実機をチェックすることが出来るという内容のイベントでした。TTBOで一番の人気商品であるTTBOスーツ・TTBOジャケットの受注会も同時開催、お馴染みの工場次長岩田さんだけでなく、今回はアルデックスの工場長でいらっしゃる村松さんも応援に駆けつけてくれました。3人体制での受注会、結果的には3人でも回すのがやっとなくらいたくさんのオーダーをいただくことが出来ました。

左が村松工場長、右が岩田工場次長。

私は緊張から無駄に早く現場入りし、9時頃からお昼前までに3名のお客様のスーツ及びジャケットをオーダーいただきました。11時頃、飛田さんがTTBOに到着されます。会場となるホール(TTBOの入るビルの別棟でレンタルが出来ます)へと移動し、机や椅子を整えます。軽く流れの確認をして、開場の12:30までまだ1時間ほど時間がありました。飛田さんはお昼ご飯を食べられないということでしたので、私はすでに観客兼手伝い要員として早めに来てもらっていたさとしさんやアルデックスのお二人とお昼ご飯に行こう・・・としたのですが、どうしたのでしょう、あれほどいつも爆食いする私なのに全く食欲が湧きません。飛田さんほどの大物ゲストと、対談形式でのイベント前ということもあって相当緊張していたようです。余裕があればまた別記事で触れますが、私はこのイベント前日、とある方からの依頼で「対話の技術」についての講習会を行っていました。社内研修などで話す機会はありますが社外の方へ向けた講習なんて初めてでしたが、20名弱を前にしても滞りなく終えることが出来ました。オーボエで舞台慣れしているので、人が多いことに関してはそれほど問題ではありません。それだけ私の中で飛田直哉さんという人物が“特別な存在”であったということをこの時点で改めて自覚しました。

トークショーのスタートは13時でしたが、開場時間になると続々と事前に予約していただいたお客様がご来店されます。今回は藤田さんや加納さんは飛田さん一人で控え室などを特に準備しておりませんでしたので、実質的にプレトークショーのような形で揃った方々と飛田さん、私で少しずつ話し始めていきました。12時50分頃には全ての参加者様が揃ったので、定刻より早くスタートすることが出来ました。皆様のご協力に感謝です。

トークショーの冒頭、飛田さんからの提案で「アイスブレイクのために、参加者の方に簡単に自己紹介してもらいましょう」ということになり、皆様お一人ずつこのイベントにご参加されるまでの経緯やご出身、仕事についてなどご紹介いただきました。飛田さんのイベントの告知がきっかけでTTBOを知ってくれた方もいらっしゃいましたし、TTBOスーツを頼もうと思っていたらちょうど飛田さんのイベントが開催されることを知り予約してくれた方もいました。TTBOの特徴とも言えますが、参加者の方の半分は愛知県外からのご来店で、東京はもちろん富山や徳島、中には普段海外で仕事していて一時帰国中のお客様も。わざわざ三河安城まで足を運びたくなるようなお店作りについて常に考えていますので、この結果は私にとってとても嬉しいものでした。皆さまそれぞれにお持ちの時計やこのイベントに対する思い入れについて熱く語っていただき、このパートだけでも十分な聞き応えがありました。

本編に内容については、私が飛田さんと知り合った経緯や時計を買うに至るまでのストーリーなどを改めて振り返りながら、当時お互いにどんなことを思っていたのかなどを語り合いました。以前ももしかしたら書いたかもしれませんが、TYPE1Cが納品された2020年時点で、私は飛田さんから「これだけ長く続けているものはいつか必ず仕事になりますよ」と言われていたのですが、4年の月日を経てそれがようやく形となったわけです。その時の飛田さんの言葉は私の胸の中にずっと形を持って残っていて「一体どんな形ならこのブログが意義のある仕事と結びつくんだろう」と頭の片隅で恒常的に考えていたような気がします。

「今後TTBOをどんな風にしていきたいんですか?」と飛田さんから未来のビジョンについての質問がありました。私の中でこんなことがやってみたい、あんな人と特別な取り組みをしてみたいというものはもちろんいくつかあるのですが、それがどんな大きな目的を達成するための手段であるのかをまだ私もちゃんと理解が出来ていない部分があります。この半年間はまずこのTTBOを走り出させるにはという部分に注力して全力疾走してきましたが、落ち着きを取り戻しつつ今のタイミングでこれからのことについて自分と対話する時間を設けなくてはと再認識しました。

いつまででも飛田さんと話していられそうでしたが、半分ほどの時間が経過したところでそろそろ参加者の皆様も実機が見たくて堪らない頃合いだろうということで、後半はたっぷり時計を実際に手に取っていただける時間を設けました。例年飛田さんのオフィスで開催されてきたオーナー向けの新作発表会では、飛田さん以外に藤田さんや加納さんらが変わるがわる種々の説明をしてくれていましたが、今回は飛田さんお一人のみです。長机にNAOYA HIDA & Co.の時計を並べて、皆さんお目当てのモデルを中心に順番に手に取って・・・飛田さんから直々に解説をいただきながら、聞きたいことがあればなんでもその場で質問が出来る、夢のような時間に皆さんものすごい熱気です。

飛田さんの時計の実機が珍しいことには間違いありませんが、この日皆様が着けてこられた時計も相当レアな代物がゴロゴロありました。長年時計業界で働かれている飛田さんはそういったモデルの背景まで全てを熟知されていて、皆様の時計について飛田さんが語ってくれる場面も。こんな贅沢はなかなかありませんよね。

実機確認の時間は1時間弱でしたが、おそらくご参加いただいた全ての方に十分飛田さんの時計を見てもらうことが出来たのではないかと思っています。また、この時間を利用して飛田さんを含む全てのお客様のリストショットを撮影させていただきました。ぱにさんからイベントの写真が届きましたら、改めてご紹介させていただきます。(今届いているのはほんの一部、サンプルとして先に渡してくれたものだけです) この時間も私が止めなければ永遠に続いていきそうでしたので「宴もたけなわではございますが・・・」と一旦締めくくりへと移ります。

トークショー終了後はお客様をTTBOへご案内し、引き続きスーツやジャケットのオーダー、そしてマルヤスの安井さんを招いておりましたのでTTBOワンピースカラーシャツなどのご注文を承りました。飛田さん自身もシャツをオーダーしてくれて、安井さんもとても嬉しそうでした。予約の方が優先となってしまいましたので、全てのお客様にTTBO店内を十分に見ていただく時間はなかったかもしれませんが、せっかく遠くから来ていただいた皆様に私の思い入れが詰まりまくったTHE TRUNK BY OBOISTの様子を確認いただけて、非常に嬉しかったです。飛田さんも全てのお客様が帰られるまでずっと店内にいてくれて(途中一部のお客様と一緒に私のおすすめのケーキ屋へティータイムに行かれていましたが)トークショーの時間だけでは話し足りなかったお客様と個別にお話しされていました。一日中真摯にご対応いただき、本当に感謝してもしきれません。

私は私で飛田さんが自分の店に来てくれるなんて夢のようで、ぱにさんにお願いして2ショットを撮ってもらいました。2019年に御殿場アウトレットでTYPE1Bを初めて見せてもらった時の懐かしい写真と見比べてみましょう。今も昔も飛田さんはずっと素敵な方ですが、私はどうだろう。これからも自分を磨き続けていかなければなりません。

イベント終了後は飛田さん、村松さん、岩田さん、そして名古屋で受注会を行なっていたSHINYAさんが三河安城まで来てくれて5人で食事会。予めお願いしておいた日本料理のコースを食べにいきました。三河安城駅前の交差点に、こんな感じで飛田さんがいる奇跡。

緊張でお昼ご飯が食べられなかった私も、仕事を終えて皆さんと飲むビールはこれまた格別な味がしました。時計業界、スーツ業界、ファッション業界・・・みんなそれぞれ別のフィールドで戦っている方達ですが、いろんな面で共鳴できることもあり私だけでなくアルデックスのお二人やSHINYAさんにとっても、良い時間になったのではないかと思っています。こういう機会が持てたこともTTBOを始めていなければ有り得なかったわけですから、思い切って店を出して本当に良かった。

ご参加の皆さんがTTBOでオーダーしてくれている様子やリストショットなど、これから届く写真分についてはまた後日別記事で詳しくご紹介できればと思っていますが、ひとまずイベント振り返り記事を書いてみました。私の無理なお願いを快く受けてくれた飛田さん、一日イベントにお付き合いいただいたアルデックスのお二人、ご遠方からTTBOまで集まってくれた皆様に、再度心より御礼申し上げます。そしてこれからも弊店の活動にご期待ください、皆様に喜んでもらえるようなことをたくさん仕掛けていきます。

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