Sewn shoe-maker×Oboist ⑧

Sewn shoe-maker×Oboist

Sewnに靴本体を作ってもらっている間、私に出来ることは極めて限られているのですが、靴のインソックに押す刻印用のデザインを考えていました。と言っても、これまた絵が壊滅的に下手な私がかっこいいデザインなんて作れるわけもなく、他人任せで(^^;

最初に依頼したのは、他でもない私の妻です。後で知ることですが、依頼した瞬間にデザインは頭に浮かんでいたそうですが、「週末に描いてみる」と言われて本人が描く気になるのを待っていました。しかし、パソコン音痴の私は手書きの絵をラスタライズするソフトも知識もなく、どうしようかと困っていたところ手を差し伸べてくれたのが、ブログを通じて仲良くさせていただいているodakou10さん。Instagram経由で「Illustrator持ってますので何か困ったら連絡ください」とメッセージが・・・。これで妻が描いた絵をデータに出来るぞ!と思っていたところ、なんとodakou10さんも一緒にデザインを考えてくれることに! そしてそのことをまたInstagramに書いたところ、友人のrainyforestからも「俺もやるよ」と連絡がきました!!

デザイン中のrainyforest氏

案はたくさんあったほうが嬉しいですから、どれか一つでしか金型デザインに採用出来ない旨を伝えた上で、協力してもらえることになりました。最初に完成したデザインを送ってくれたのはodakou10さん。

すごい。プロの仕事。

デザインのポイントは・・・

  • コラボ感が分かるようにフォントを変えました。オボイスト側が強調出来るように文字を大きくしました。
  • 真ん中にバッテンを作ってコラボ感を出しました。バッテンの小さい方はオーボエのシルエットです。
  • 斜めに切っている流線のデザインは、今回の靴を横から見たときのラインです。
  • 外側は奥様と一緒に音楽をやっていることもあるので、五線譜を意識してラインを5つ引きました。
  • Oboistの頭文字Oのところは、モンクストラップの止める石を意識しています。(流線型のところからストラップを頭で描いてみるとOのところで止まるはずです)

との意味が込められています。ロゴ作るのって単にカッコいい悪いじゃなくて、こんなにたくさんのことを考えながら設計していくのかという点にまず驚き、そして全体の雰囲気などもとても素敵です。ちなみにこの時点で妻は「私、やっぱり描くのやめておくから二人の案で考えたほうがいいよ」と戦線離脱。二人のプロ並みの仕事にビビってしまって、手描きの絵は出せないと思ったのでしょう。ということで二人の案で・・・でも内心、妻の案も見てみたかったな、と。頭の中には既にデザインがある様子でしたので、出来ることなら頭に入っていって覗いてみたいくらいでした(^^;

rainyforest案完成!

そして日曜日の夜になって、京都旅から帰ってきたばかりの彼が夕飯も食べずにデザインを完成させてくれました。千葉さんの五線譜の丸い外枠デザインは「rainyforestさんのデザインも参考にしています」ということで、rainyforestには「じゃあせっかくだから丸い似たデザインより別のものを考えてみるよ」と路線変更をしてもらったので大変だったと思います。苦心の末に新デザインを生み出してくれた彼の意図は・・・

  • スラーを使ってSewnとオボイストの繋がりを表現。
  • ピアノで言う右手と左手の楽譜のように、二段で一つになっているデザイン。
  • SEWN SHOE MAKERの文字の下の方が消えているのは「履いてくれる方が自由にコーディネートして楽しんでくれることによってこのコラボレーションは完成する」と言う意味。

と言うことです。こちらもパッと見ただけでは分からない隠れた意図が込められていて、さすがセンスの塊である何でも屋の彼のデザインだと思わせてくれました。

で、この二つどっちにしようかな・・・と帰宅途中に考えていたところ「やっぱり描いてみたよ」と妻から突然送られてきたのがこちら。

おぉー! これもとってもイイじゃない!! 「手書きだし、キッチンで描いたからSEWNの前に油のシミみたいなのあるけど笑」と一言添えられていましたが笑、結局三人の案から選ばせてもらうという贅沢な選択肢が出来上がりました。

Sewnと相談したところ、「rainyforest案は箱や装丁に向いていそうだが、odakou10さん案か嫁さん案か・・・欲を言えば全部使いたい」と意見がまとまらない。全部良いからそう簡単に決められないのは当然です。そこで、Instagramのフォロワーさんにもご協力いただきまして緊急アンケートを実施。良いと思うデザインに投票してもらいました。

最終的には、妻が描いた案への投票が最も多く、またSewnやスーパーバイザーであるそろそろ氏とも相談し、「インソックに使う金型には嫁さん案で行こう。odakou10さんとrainyforestの案についても、本人の許可がいただければ他で使わせてもらおう。」ということになりました。

で、流石にodakou10さんに妻の描いたデザインをデータに起こしてくれと頼むのも気が引けて、そういえば東京に住む妹が仕事柄Illustrator使えるんじゃないかということを思いつき、夜中に作ってもらいました。テッペンを回ってからも兄から「あーでもないこーでもない」と言われてしっかり仕事をこなしてくれる頼れる我が妹よ、ありがとう。(思えば結婚式の時に作った革のテディベアも妹がいなかったら完成しなかったし、要所で暗躍してくれています)

最終的にはOboistのsが潰れて見えにくかったのでちょっと手直ししてもらい、Sewnからの要望で全て小文字にしてもらいました。文字のバランスや最後のドットを付けるなどして、今夜中には完成する見通しです! いよいよ公式ロゴも出来上がったオボイストモデル、完成がますます楽しみになってきました♪

しかしデザインが出来るのって
かっこいいな。
勉強したら
なんとかなるものなのかな。

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