めくるめくイタリアの旅【フィレンツェ編】

ヴェネツィアからバスに揺られること約4時間、ようやくフィレンツェのホテルに到着。荷物を部屋に入れ、早速ホテルのディナーを楽しみました。

イカスミパスタやシーフードなどが美味しかった海の近いヴェネツィアに対し、フィレンツェでは肉料理が中心。

このフジッリもシンプルですがすごく美味しかったです。「おかわりいる?」と店員さんに聞かれたので大盛りで頂いてしまいました。日本におけるイタリアンは見た目も大変綺麗で凝っていますが、実際にイタリアに行ってみるともっと簡素で単純な料理が多かったです。素材の味が引き出されていて、何を食べても私は美味しく感じました。

日が変わって12月27日。

フィレンツェは午後が丸々自由行動でしたが、午前中は革製品の工房の見学や、ドゥオーモ観光など。革製品工房は観光客向けと言いますか、私のような革マニアには少し物足りないところでしたので割愛。

大聖堂は都市毎にいろいろとありますが、フィレンツェのドゥオーモもまた素晴らしかったです。

非常に高い天井に描かれた絵に、また感動しましたがガイドさん曰く「近くで見ると結構雑」とのことでした。何れにしても、ヨーロッパの方々の生活というのが宗教と非常に緊密な関係にあることに改めて気付かされます。日本にいると自分を含めて無宗教の人間が多いですからね。

そしていよいよ楽しみにしていた、イタリアに来て初めての本格的な自由行動タイムです。

少し入場に時間のかかったドゥオーモ見学の後、お昼ご飯からは基本的に自由だったのですが、保守派の私たちはガイドさんのオススメのランチのお店にツアーの半分くらいの方々と一緒に行くことに。意外にもようやくイタリアに来て初めてのピザとパスタを食べましたが、やはり本場なだけあって、絶品でした。

イタリアと言えど、ちゃんと石窯で焼いてくれるピザ屋さんばかりでは無いそうです。懇切丁寧なガイドさんのおかげで食事する先にはこの旅行中、困ることがありませんでした。

結局ここで夜ご飯もガイドさんおすすめのお店に連れて行っていただく約束をして、午後の2時くらいに一旦本当の自由行動へ移ります。

前日の晩「フィレンツェでどこのお店に行こうか」と、ツアー参加者に配られたフィレンツェの簡易マップに行きたいところを書き込んでいると、妻がふと「セリーヌもイタリアだと多少安いのかな」と聞いてきたので、調べてみればフィレンツェの高級ブランド街であるトルナブオーニ通りの一角にセリーヌがあることが分かりました。

セリーヌは2年半前、私が会社に入って初めてある一定のラインを超えた社員への賞与のようなものをもらった際に彼女に買ってあげた思い出のブランド

彼女の支えもありそれ以来ずっとそのラインは超え続け、おかげさまで自分の欲しいものはあらかた手に入れてきたので、もしまた欲しいバッグに巡り合うことができれば買ってやってもいいかなとこっそり考え、「とりあえず行ってみよう」ということに。

店内ではアジア系(韓国人?)の非常に品のいい男性店員さんが対応してくださり、色々と試させていただきました。ラゲージシリーズは結局妻に買ってあげた限定モデル以上に良いと思えるバッグを見たことがありませんが、いつか次に自分で買うなら・・・と妻が決めていたのはベルトバッグというタイプ。2年くらい前からBUYMAなどのウェブサイトで写真を見ては欲しいと思っていたそうで、帰国後に改めて私のiPhoneのブックマークを見返していたら、確かにかなり前に妻が欲しいと言っているのを聞いて念のためブックマークしてあったのを思い出しました。

色とサイズを聞くと、「これはさっき届いたばかりのnext seasonの新作です。」と見せてくれたのはネイビーの中サイズのベルトバッグ。

色もサイズも私の大好きな感じで、妻に推してみたのですが、「このサイズ、色だとラゲージと被ってしまう」とごもっともな意見が。ラゲージが使われなくなってしまっては私も嫌なので、もう一つ小さなサイズ、グレーのタイプのベルトバッグに狙いを定めて。

ミニマムなサイズはヴェネツィアで買ってやったフルラ、それより少し大きいサイズは私の手作りのバッグもあるし、その次に小さなバッグということでこのグレーのベルトバッグがちょうどいいかもと。ということで、海外でちょっと気が大きくなっていたのも手伝って、「買ってやるよー!」と男気で購入を決定。

「新婚旅行の思い出に、このバッグ買いますね」と先ほどの店員さんに伝えると、「ワインは好きですか?」と聞かれ、お祝いにスパークリングワインを開けてくれました。気持ちのいい心意気でした。

で、表参道のセリーヌの時と同じく、お店の前で記念撮影。

今回の旅行で買い物する予算のおよそ半分がこのバッグに注ぎ込まれてしまいましたが、とにかく嬉しそうな妻の顔が見れたので気にいる物があって本当に良かった。いつまでも大切に使い続けてくれることだと思います。

さて、フィレンツェでは私の行きたいお店がいくつかありましたので、この後はしばらく妻には付き合ってもらいました。

まずはTwitter上で教えてもらった老舗セレクトショップ、ベルナルドへ。

ここは峰竜太が通うとされるショップのようですが、店内にはラルディーニやバルバなど、日本でも人気のブランドがたくさん揃っていました。今回は洋服を買うつもりはなかったのですが、ベルナルドオリジナルのスエードのベルトが非常に良い雰囲気だったため、色違いで自分のものと父のお土産に。

真鍮の削り出しのバックルは適度な重量と厚みがあって格好良いです。こちらは父に買ったブラウン。

続いてビスポークシューズブランドとして有名なロベルトウゴリーニにも行ってみました。

日本ではヴァーシュとのコラボで既製品も展開されていたので、てっきりプレタポルテがあるかと期待して行ったのですが、残念ながらビスポークのみ。それでも、貴重なウゴリーニの靴を見ることが出来ましたので訪れて良かった。

そして、イタリアに行ったら絶対に買おうと決めていた真打、チェレリーニを訪問。

あらかじめオーダーをしておこうか迷っていたのですが、上記ベルナルドを紹介してくれた方から「現地で色見本など、実際に見ながら決めた方が良い。親切にアドバイスもしてくれるよ」と聞いていたことから、事前に細かい仕様は決めずに。ただ、形だけはバーキン型のバッグと決めていました。

結局、展示されていたサンプルのブラックに一目惚れ。スムースレザーのブラックをお持ち帰りすることにしました。

展開されている中で最も大きいサイズです。ものすごい存在感・・・

妻のセリーヌと比べると2倍以上あるかと。

驚いたのはスムースレザーの革質。元々型押し革で注文しようと思っていましたが、このスムースレザーのキメの細かさといったらなかなか日本では出会えないであろう極上品です。Webサイトを見てみると型押しの革しか選べないようになっていたので、日本にいては買うことが出来なかったかもしれないと思うとより特別感があって嬉しくなりますね。

前側の鍵は基本的に外した状態でざっくり持つのが男らしくて良さそうです。

ライニングは豚革のアイリスブルー。とても柔らかく、内容物をしっかり保護してくれそうで気に入っています。

しっかりとマチがとってあるため、収納力も抜群。ルボナーのマエストロ以上の容量がありながら、意外と軽い。

有名ブランドではありませんが、チェレリーニ氏はエルメスからも認められた非常に優秀な職人さんですから品質も折紙付。ずっと欲しかったバッグが手に入って、大満足でお店を後にします。

そのあとは特に目的もなくフィレンツェの街をぶらぶらと・・・途中、Webにあった「エンツォボナフェの靴が置いてある」との情報をもとに、靴屋さんにも寄ってみましたが、情報が少し古かったようで今は取り扱いがないそうです。

そうこうしているうちに日が暮れて、あらかじめ約束してあった集合場所のドゥオモに。希望者の方々がガイドさんについてチーズと黒トリュフの美味しいお店へ。

ヴェネツィアで一緒にゴンドラに乗ったカップルと4人で一緒に夕食を囲みました。特に黒トリュフはちょうどシーズンで、食べたことがありませんでしたが非常に香り高く美味でした。高級品なのでそうたくさんは食べられませんでしたが・・・2組で分け合って食べたので、いろんな種類を少しずつ楽しむことができました。

ワインを飲んでほろ酔い気分で帰り道、またまたガイドさんオススメのジェラートを頬張りながらホテルへと戻りました。

こうして早くもフィレンツェ観光は終了。夜が明ければ次はローマへと出発です。

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