DIPTYQUE

先述のバンドの、年が明けて最初の練習の時。ベースの友人から「結婚おめでとう」とギフト券をいただいていました。

二次会に来る予定で新幹線まで予約していたのに、バンドの仕事が入り来れなくなってしまって。その件についても申し訳なく思っていたそうで、全然気にしなくていいのに・・・と思いながらも、その気持ちがすごく嬉しくて、自分にとって象徴的になるものに使いたいと思っていました。

思えば、私の憧れる男性像というのは、価値観にブレがなく、それでいて適度に柔らかく他を受け入れ、いつも安定的な空気を纏った、そんな人物に惹かれます。確固たる自分らしさを確立していながら、押し付けがましさがまるでない、排他的でない人間。

そして、そういう大人の男性というのは大抵、その人らしい“匂い”を持っているものです。それは柔軟剤の香りなのか、香水なのか、その人物が発する色気が香るのか、分かりませんが。

私が色気を纏うにはまだまだ時間がかかりそうですが、少しでも理想の人物に近づきたいと考えるほど、香水の存在は不可欠なものだと思われるように。

他人に届くほど濃厚であってはいけない。すれ違った時に「ん?」と思えるくらいが丁度いいと思っています。

理想の男性像に近いと思われた香りを選びました。ヴォリュートという、煙草と蜂蜜などがブレンドされた、甘くも辛くもない芳醇な香り。

香水一つで人間が変わるわけがありませんが、それでも気概といいますか、心に少しだけ余裕を持てるような気がしています。

考えてはいながらもなかなか一歩踏み出せずにいたところに、いい買い物ができました。ありがとう。

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