1月に、名古屋でKOKONを取り扱いしているAvantiのセール情報を見て、
「いいのがあれば一足欲しいな」と思っていました。
気づいたら1月は終わってしまって、2月の頭に店長に「もういい加減年始セールは終わっていますよね」と連絡したところ、セール対象にいくつか私のサイズがあるとのことでしたので、そのうち覗きにいきますとだけ伝えてありました。
で、やっぱり色々忙しくしていて、気づいたら今度は2月の下旬。先のエントリーに書いた通り、ラルフローレンのコードバンウィングチップが落とせなかったこともあり、KOKONのいい靴、残ってないかなー・・・と一縷の望みにかけてAvantiへ。そしたらちゃんとありました、私の今の気分にぴったりハマる一足が。
KOKON Factory line in Belgium “BAXTER”
久しぶりの店長と近況報告もそこそこに、サイズの合うモデルをいくつか試させていただきました。最初は仕事で使うためのモンクストラップを目当てに行ったのですが、ベルギーラインは少しヒールカップが大きくて足が抜けてしまって・・・合うものがありませんでした。
なので通常よりもハーフサイズ下げたサイズで、どんなモデルがありますかと尋ねて奥から出てきたのがこのスエードサイドゴアブーツ。
いつかブログかInstagramかTwitterか、どこかに書いた気がしますが、今私の靴のラインナップに足りないと感じているものは、
①スエード
②内羽ウィングチップ
③サイドゴアブーツ
このあたりです。バルモラルのウィングチップは英国紳士の最も好む形の一つで、いつか欲しいと結構各ブランドのいろんなモデルを見てきました。結局、これといった一足が見つからず、そのうちボレロでオーダーしようと考えています。
それよりも最も気になっていたのがスエードの靴です。これまで靴を磨くのが好きでスエードなんて楽しくないと思って手に取りませんでしたが、ボレロの一押しがスエードのプレーントゥであることを受けて、すっかり気になる存在に。
さらには、スエードで作るならということで考えていた一つの選択肢が③のサイドゴアブーツです。履くときもスエードならば柔らかく、ブーツということで天候を気にせずガシガシ使う靴として考えていました。
しかし、最初に作ってもらったブーツ用のラストを結婚式のオックスフォードのために短靴用に修正したばかりで、これでまた次はブーツ・・・なんていうことでは、ボレロさんにも迷惑がかかるし、ビスポークで頼むならもう一足ウィングチップを作ってからかな、と考えておりました。そんな時に現れたのがこのKOKONだったわけです。
ハーフサイズ下げて履いてみたら、驚くほどぴったり・・・私は幅広で甲高の足ですが、どこも当たる感じはありません。そしてこの格好よさ。KOKONの靴は履いた時に美しさが際立ちます。これまたボレロと出会ってから好きになったほんのりスクエアトゥも良い塩梅。
スエードはチャールズ・F・ステッド社のスーパーバック。言わずとしれた有名なスエードです。毛足が短く美しいのが特徴。
ソールはシングルレザーソールです。最初のうちはこのまま履いて、そのうち雨天でも履いてやろうと考えているので最初のオールソールの際にラバーにカスタマイズするのもいいかもしれません。
このセール対象の品はサイドのゴムの部分が現行とは違います。今はもっと薄い生地を使っているそうですが、店長いわく「昔の、この分厚いゴムの方が伸びないし丈夫だった」との事です。確かに履くときは少し大変ですが、長く使うものだから私は丈夫な方がいいですね。
さらにさらに、このBAXTERのすごいところは、ワンピースの革で作られているということ。おかげで足全体が包み込まれているような心地の良さを感じます。
後ろから見ればこの通り・・・いやー格好いいです、久々にしびれました。
残り物には福があるとはよく言ったものですが、今回はまさにその典型。思ってもみなかったタイミングでようやく私もスエードの、それもサイドゴアブーツを手に入れることができました。次の休日にはデニムなどに合わせて、早速出かけてみよう。楽しみがまた一つ増えました。
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