20代最後の誕生日プレゼント【前編】

28歳でいられるのもあと数日…そんな休日の朝。今日は同じく休みの妻と10時頃から出掛ける予定をしていたので、はて何を着ようかと悩んでいた折、
「せっかくだから今日着けて欲しいから、誕生日プレゼント」
と思いがけない言葉をかけてくれました。
誕生日、今年は文二郎のパナマハットとVASSのダブルモンクを買った…から、何も無いはずだったのだけど。
小さな化粧箱から出てきたのはなんとシルバーのリングでした。
私がずっと、シグネットリングが欲しいと言っていたのを聞いて、なんと妻の手作りリング!
全然知りませんでしたが、カップルや婚約ほやほやの新郎新婦がペアリングを作りに来るアトリエに単身乗り込み、作ってきてくれたそうです。アトリエのスタッフによると、旦那さんにプレゼントするリングを女性一人で作りに来たのは初めてだそうな? ペアリング以外で指輪をする男性はやはり世間一般では珍しいのかもしれない。(私の周りには結構いるので普通だと思っていましたが)
最初はぷっくりと厚みのあるシルバーのプレート。こちらを熱して加工していきます。
熱くなったシルバーを、まずCの形に曲げます。
離れている部分をさらに整え、くっつけます。この作業は力も要るし結構大変らしい。
何度も叩いて綺麗な真円にしていきます。
ザラザラしている表面、内側をひたすら磨き、ハンマーで叩いて表面に凹凸の模様が出来ていきます。刻印を入れて完成。サラッと書きましたが、2時間半くらいかかったそうです。
私が気付かない方法で人差し指のサイズを測ったみたい。15号でジャストサイズ。
大阪のマルティニークで購入したバングルとよく合います。
内側には2019.09.11と、二人のイニシャルが刻印されています。
きっと嬉しくてずっと着けているだろうから、シルバーが黒ずんできたらポリッシュで磨き、また着けて磨いて…この繰り返しで進化していくのでしょう。革や真鍮やシルバーは変化を楽しむには最高の素材です。
見れば見るほど、大量生産品には無い微妙な歪みや1つひとつ手で叩いたことで出来る凹凸模様が愛しく感じられます。
これは思わぬ、嬉しいプレゼントをもらってしまいました。。。秋からライダースに、ジャケットに合わせて、いやむしろ合う合わないなんて考えずに、ずっと着けていよう。大切にします。ありがとう。
 

コメント

  1. gohkiti より:

    Unknown
    オボイストさん、1日はやいですがお誕生日おめでとうございます!
    心がじんわり温まる素晴らしい贈り物、読んでいてこっちまで感動してしまいました。AYAさんあってオボイストさんあり、本当に素敵で優しいパートナーですね!
    一体どんな方法で採寸したのか気になりますが、どんな物よりも価値のある手作りのプレゼント、ポリッシュをかけながら長くご愛用くださいませ(^^)
    ああ、自分も手作りのプレゼント欲しいなぁ(*´ρ`*)

  2. mes-favoris-et-musique より:

    Unknown
    gohkitiさん、ありがとうございます〜♩ いよいよ20代完結編、有終の美を飾ることが出来るようこれから1年また頑張りたいと思います(^^)

    はい、Ayaは相変わらずとても優しく、毎日美味しいお弁当も作ってくれる私には少々出来すぎた嫁です。。。つい甘えがちですが、少しずつでも出来ることをして感謝を忘れないようにしなくては。家事も育児もバリバリこなすgohkitiさんに教えてもらわなきゃいけませんね(^^;!

    採寸は、ちょっとした揉め事(全面的に私が悪い)で会話するには若干険悪なムードの中、おもむろに私の指に白いテープを巻かれ、よく見るとテープに「ごめんね」ってメッセージが書かれておりまして…こんな可愛らしい方法で嫌な空気を打破する嫁に感動しながら、すぐに私も謝って仲直りしたのですが…指から外してぐしゃぐしゃになったテープは嫁によってしっかり保管されアトリエに持ち込まれた、というわけです笑 本文に書くには恥ずかしい内容でしたので、はぐらかしてしまいました)^o^(笑

  3. gohkiti より:

    Unknown
    あかーん!AYAさんにキュン死です( ;∀;)
    末永く大切にされてくださいね、AYAさんもリングも。
    今日はいい話が聞けておじさん幸せです。

  4. mes-favoris-et-musique より:

    Unknown
    はい、両方とも、大事にします(^^)笑 次お会いする時にはリングもまさにいぶし銀の様に真っ黒になっているかもしれません^ ^

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