Ryuさんの存在については以前からSusieの鈴木さんからよくお話を聞いていました。SusieSveltの常連様であり、その他T.MBH製品など素晴らしいアイテムをたくさんお持ちとのことでいつかお会いしてみたいなと思っていたら、お会いするよりも先にコラボバッグのオーナーになっていただけることに。オーダーいただく詳しい経緯は聞いておりませんでしたが、この度アンケートにご回答いただき「そういうことだったのか」と得心しました。まずは早速ですが、アンケートをご紹介いたします。
1.オボイストブリーフケースがお手元に届いて、仕上がりはいかがでしょうか。
A.素晴らしいの一言です。
内外装ともに上質で丈夫な皮革、珍しくて美しい錠前、ステッチとコバにも妥協が無く、ハンドルの造形も優美さと実用性を両立しています。
装飾のタッセルも含めた全体のデザインバランスも均整が取れており、鞄に余り興味のない方が見ても、「おっ!」と思う逸品ではないかと思っています。
2.初めて手に持った時の率直な感想をお聞かせください。
A.ブログで紹介された写真を受領前に拝見していましたが、実物を見て、まずは惚れ惚れしました。
また、先に納品を受けた他の方々も書いておられるとおり、ハンドルの感触がとても快適です。
革鞄ですから、布やナイロンに比べて重いのは当然ですが、サイズとのバランスがとれており重すぎず軽すぎずで満足感もあり、実用品かつ工芸品としての完成度が極めて高いと感じました。
3.オボイストブリーフケースをご購入いただいた一番の決め手は何でしょうか。
A.スージースヴェルトさんでは、今回のブリーフケースの企画以前から、小物類や鞄(主に休日用でいくつか)のオーダーでお世話になっておりました。
具体案は無いもののいずれは仕事用の鞄もオーダーしたい旨をお伝えしておりましたところ、鈴木さんから今回の企画のご案内を頂きました。
オボイストさんの関連ブログ記事も拝見して、良いものが出来上がると確信したことで、オーダーに至った次第です。
4.今回、細かい仕様などが一切決まっていない中での受注開始・締め切りとなりました。高額なバッグのオーダーにご不安はありませんでしたか?
A.上記のとおり、以前からスージースヴェルトさんでは何度もお世話になっていましたので、不安は一切ありませんでした。
5.ブラック・トープ・ダークグリーンの3色がある中で、あなたがその色を選ばれた理由を教えてください。
A.私は緑色が好きで、手回り品や仕事用以外の鞄類は、ほぼ緑色(金具はゴールド系)で揃えています。
これまでスージースヴェルトさんで作って頂いた品も、自分用のものは全てダークグリーンでした。
いずれオーダーしたいと思っていた仕事用の鞄も、ダークグリーンで考えておりましたので、革の色(と錠前の色)については一択でした。
ステッチカラーはダークグレーにするか迷いましたが、結局、これまで揃えてきた他の品々に合わせてダークブラウンとしました。
かなり色の濃いステッチなので、グレーに劣らず落ち着いた感じとなり、組み合わせに満足しています。
6オボイストブリーフケースのお写真をいただけますか。またコーディネートのポイントなどあれば教えてください。
A.基本的に仕事用の鞄として使用していますが、きれい目の格好であれば休日も使います。
仕事時の格好は基本的にソリッドの濃紺か濃灰のスーツなので、鞄の色は黒や焦げ茶、あるいはネイビーが無難なのですが、このブリーフケースは色・形ともに違和感なく馴染むと思っています。
受領時点での色合いは理想より少し明るめですが、オボイストさんのNo.000の写真を見て、今後の変化を楽しみにしています。
7.“こうだったらもっと良かった”という点があれば教えてください。
A.内装レザーを1枚だけ残っていたダークブラウンにして頂けたり、内側の配置も当方の使い勝手に合わせて配置を変えて頂いたりと、至れり尽くせりのご対応を頂けたので、不満に思う点はありません。
ただ、強いて挙げるなら、スージースヴェルトさんの陰陽ロゴマークが好きなので、内装のどこかに入っているとより嬉しかったかな?と思います。(もちろん、今回の企画ロゴも気にっていますが。)
なお、当初は、背面にポケットがあったほうが実用的ではないかと思っていましたが、実物を見て、無いのが正解と分かりました。
もしもポケットがあったら、このフォルムは損なわれていただろうと気付いた次第です。
8.その他、どんなことでも
A.当方にとって安い買い物ではありませんでしたが、この素材と部品で、基本が手作業の仕立て、さらに使用者の希望を聞き入れて頂いた上で完成したものが、今回のお値段で買えることはまず無いと思います。
この企画がなければ、決して自分では思いつかなかった仕様でもあり、この鞄を入手できたことは実に幸運でした。
機会を下さったオボイストさんとスージースヴェルトさんには、深く感謝申し上げます。
そして、この企画の記事等を通じて、スージースヴェルトさんの作品の素晴らしさを、より多くの方々に知って頂けたらと願っています。
このアンケートを読んでいてまず何より感じたことは「Ryuさんとはやはり一度お会いしなければならない」ということです。革製品の経験値が非常に高いゆえに、作り手(というより共同企画者)として気付いて欲しいこだわりのポイントについて正確に捉えてくれていて、それを喜んでいただいていることが文面からも伝わってきます。
T.MBHのクロコのバッグはまるでオボイストブリーフケース用に誂えたかのようにぴったりとバッグ内に収まっています。スマホホルダーの位置を変えて対応くださったSusieにも感謝です。
私も気付けば鈴木さんとは5年ほどのお付き合いになりますが、RyuさんとSusieの歴史はもっと前から続いています。これまでRyuさんがオーダーされたというアイテムの一部をSusieから写真で送っていただきました。
見るからに鈴木さんが力を入れて作り上げた作品であることが伝わってくるこのバッグには、ボロシリケイトグラスという手作りの工芸品があしらわれています。これは10年くらい前にボロシリケイトグラスアーティストの三宅隆夫氏とSusieがコラボ財布を作ったことに由来しているそうです。
手作りで生み出されたものにRyuさんもとにかく心を惹かれるようで、特別にこの留め具を採用したバッグを製作したとのこと。三宅氏はその後世界的に活躍されるようになり、SusieSveltにあったコラボ作品や在庫のチャームの全てを、アメリカ人の収集家に買い占められるという逸話付き。Ryuさんの持つトートバッグが最後のコラボアイテムとなったそうです。こんなコラボアイテムをSusieが作っていたことも私は今回初めて知りましたが、Ryuさんの使い方も素晴らしいのでしょう、非常に素晴らしい雰囲気を持つトートバッグに育っています。現物をいつか拝見したいものです。
そしてこういった素晴らしいアイテムをたくさんお持ちの方に評価されるブリーフケースを企画出来たことは、私にとっても少し誇らしく思います。使い込むにつれグリーンは深みを増していきますから、Ryuさんにとってますますお気に入りのバッグになってくれることを切に願っております。この度は思い切ってオボブリ004のオーナー様になっていただき、ありがとうございました。近いうちにSusieSveltアトリエにて、お会い出来れば幸いです。今後ともよろしくお願い申しげます。
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