第一回ペルティコーネ受注会 ①

Shoes

本日は待ちに待ったペルティコーネの受注会でした。共催・・・と言いながらいろんなことをお任せしきりのJunさんと、事前情報があまりない中参加表明をしてくれた読者の皆様のおかげで、無事開催に漕ぎ着けることが出来ました。この場を借りて御礼申し上げます。

何を着て行こうか迷ったのですが、今回は「普段着に気兼ねなく履ける靴」を頼もうとテーマを決めていたので、本当に普段の休日と変わらない服装で臨みました。Fumiya HiranoのジャケットにSHINYAのクルーネックセーター、大江洋服店のデニム。

もちろん、出来上がったばかりのLapel×EDOandYUMEKAシューホーンも持参。ジーンズのポケットに入れても思ったほど大きさが気になりません。皆さんに見ていただけるのが朝から楽しみでした。

妻も一緒に私が運転する車で名古屋駅まで行って、マリオットで解散。お客さま用の飲料水などを購入してから、待ち合わせ場所のホテルロビーへ。最初にJunさんと落ち合い、少しばかり二人で談笑していると、なるほど“ペルティコーネ(のっぽ)”の吉本さんが現れました。ホテルの担当者さんに部屋まで案内していただき、今後もトランクショーは続いていくと思うので名刺交換を。マリオットは靴のトランクショーをすると伝えてもかなり協力的に色々動いてくれて、細かい点も事前にメールでやり取りさせていただきスムーズに当日を迎えることが出来ました。

10時にチェックインし、10時30分に最初のお客様でしたので3人で協力して急いで準備を。靴や革のサンプルを並べながら「これはやばいやつだ・・・!」と密かに大興奮。もちろん素晴らしい靴職人さんとは分かっていましたが、実物はインスタなどの写真で見るよりもずっっっと魅力的!

豊富なビスポークサンプルとMTOサンプル。靴が異様に色っぽいのは、一見普通に見えるデザインでも凝ったディテールが積み重なっているから。美しい曲線美にため息が洩れます・・・。

圧巻だったのは革の種類の豊富さ。国内にいては絶対に見る機会のないような珍しいものがたくさんありました。この辺りは吉本さんが現地の革問屋で「これだ!」と思ったものを、嫁ぎ先が決まっていなくても感覚で買い込んでくれているからこそ。柔らかなラマ、キャメル、シャーク、ピラルクー、エレファント、ヌバックグレインなどなど・・・思わず目移りしてしまいます。

そうこうしているうちに最初のお客様がいらっしゃいました。お写真は撮りませんでしたが、クロケットのオードリーを履かれた細身の方で、ローファーかダービーかで吉本さんに色々と相談されていましたが、やはり一足目からローファーを受けてくださるペルティコーネとあって、最終的にはラマレザーのローファーをオーダーされていました。ラマはベビーカーフに型押しをしたものだそうですが、とても柔らかく軽快なローファーに仕立てるには相性抜群の革だと感じました。

ちなみに今日はJunさんもペルティコーネのアンライニングローファーで。Junさんがオーダーするまで、吉本さんはアンライニングローファーというものが何なのかご存知なかったということ。ホーウィンのハッチグレインとスエードのコンビにナチュラルカラーのステッチ、非常に軽やかでこれからの季節にもぴったりです。

お客様が頼まれている脇で「自分は何にしようか・・・」と本気で悩む主催側の私。というのも、事前にオーダーしようと思っていたのはバタフライローファーかシングルモンクでしたが、目が釘付けになった靴はそのどちらとも違うデザインだったから。想定外の展開にテンパりながらも、実物を見て感じた自分の感覚を信じようと、デザインはこのローファーで決定。

一見普通のコインローファーですが、サドル部までが一枚の革で作られた贅沢な素材使い。ここのツルッとした表情が非常に美しく、見ていると吸い込まれるようです。ヌバッククロコとボックスカーフのコンビも最高に格好良いなあ・・・。

実は元々は私もトープのラマで頼むつもりだったのですが、実はもう一つ気になっていた革があって、それがこちらのキャメル・・・つまりラクダの革です。柔らかい雰囲気と優しい色味、そして希少性にも魅力を感じ、候補の一つとして事前にチェックしていた革でした。

問題はコンビにするかしないかで、ここはとにかく悩みました。ブランド側が格好良いと思って提案してくれるプレタポルテと違い、ビスポークでコンビの素材使いをするなんて、私には難易度が非常に高くて・・・ですが、Junさんの「基本的に甲は全体よりもワントーン明るいものを選ぶのがセオリー、だけど同じくらいのトーンでもいいよね」というアドバイスをもらい、甲はこちらのカーフに。(先に言っておきますが、これ、あとで変わります)

素材に悩んでいる間、実は先に採寸してもらっていました。ペルティコーネのMTOに興味があるという会社の後輩が来てくれていたので、写真撮影は彼にお願いしました。

シールを貼ったりテープを貼ったり、私がBoleroで経験してきたのとはまた違うかなり詳細な採寸が行われます。私の足は全長が短い割に急激に盛り上がっている部分も多く、また立ち上がると横に大きく潰れてちょっと厄介。吉本さんもスマホで「オボ様、この部分がこうなっています」と後でご自身で見返したときに分かりやすいようにコメントを残しながら動画を撮影されていました。

これも驚いたのですが、こちらのドイツ製の器具を使ってフットプリントと呼ばれる方法で足裏まで測定。アーチ部へのアプローチには吉本さんはかなり拘りを持たれているように感じました。

片足ずつ、吉本さんの的確な指示に従い測っていきます。こちらが私の足裏。「力強くまるで柔道家のよう」と評された私の足は、やはり横にグニュッと広がりがある割に、案外足裏のアーチはしっかりあるという不思議な足のようです。横に広がるということは履き口が笑って形崩れしやすいわけで、Boleroの渡邊さんも毎度苦慮されている様子ですが、この辺り吉本さんがどのようなアプローチで解決へ導いてくれるのか期待しましょう。

と、長くなってきたので一旦ここまでで前半とさせていただきます。後半ではブログの読者様がオーダーされる様子や、その様子を見て私がいとも簡単に心変わりする様、また受注会後の打ち上げについてご紹介いたします。

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